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「龍が如く0 誓いの場所」主題歌「バブル」の発売記念イベントが開催。名越監督と湘南乃風が制作秘話などを語ったトークイベントをレポート
――湘南乃風の皆さんと名越監督が出会ったきっかけを教えてください。
RED RICEさん:
以前,湘南乃風が「クロヒョウ2 龍が如く 阿修羅編」の主題歌を担当したことがきっかけで,名越監督とのお付き合いが始まりました。そのときは湘南乃風の曲が「クロヒョウ2」の世界観に合うのではないかとお声を掛けていただいたのですが,そのあともプライベートでお世話になっています。
今回,「龍が如く0」の仕事でまたお声が掛かったのは,そうしたお付き合いの中で名越監督の構想をうかがったり,最初の仕事を認めていただけたりしたからだと捉えています。すごく光栄です。
──それでは,名越監督が湘南乃風に「龍が如く0」の主題歌をオファーした経緯をあらためて教えてください。
「クロヒョウ2」でお願いした楽曲が本当に良く,湘南乃風のライブのセットリストにも入るくらいの存在になったので,またそういったことができたらいいなと。僕自身,もともと湘南乃風のファンだったのですが,プライベートでの付き合いを始めてから人柄を知り,もっとファンになったということもあります。
――主題歌の「バブル」が出来上がるまでの背景などを教えてください。
RED RICEさん:
「龍が如く」シリーズが10周年を迎えるということで,一度ゼロに立ち戻りたいと名越監督からお話がありました。ゲームの舞台は1988年というバブル時代のまっただ中なので,名越監督の中には「こういうギターサウンドが欲しい」といったように,映像と音楽がすべて出来上がっていたんです。
自分達はそれを聞いてギターサウンドを中心に曲を作ったのですが,そこに湘南乃風のスタイルとやりたいことを加えていった結果,最初とはかなりかけ離れた仕上がりになってしまいました。
だから最初に「こんな方向性で行きたいんですけど」というバージョンを名越監督に聴いてもらったときは,「大丈夫かな」と思ったんですが,「いいじゃん」と言っていただけてホッとしました。
――歌詞についてはどうでしょう。
RED RICEさん:
1988年というと,自分達はまだ小学生か,あるいは中学生になったばかりですから,当時すでに大人だった人に話を聞いたり,テレビで観たりして構想を膨らませていきました。サラリーマンがタクシーを止めるために,1万円札を振りかざしたりするエピソードとか。
――それでは名越監督が,初めて「バブル」を聴いたときの感想を教えてください。
名越氏:
最初に聴いたバージョンで,すでにカッコイイと思いました。そこからいろいろ盛り込んでいったわけですが,パワーが重なってどんどんいい方向に向かっていくので,聴いていてすごく面白かったですね。
また「クロヒョウ2」のプロモーションでは,楽曲のイメージがリードになって作られたビジュアルもあったので,今回も同じような進行ができるのではないかと期待していました。実際,今回も楽曲の尺に合わせてゲーム中の芝居を伸ばしたりもしました。そうやって完成したバージョンを観たファンの皆さんが「スゲーじゃん」と言ってくださったりして,非常によかったです。
――楽曲でこだわったポイントを教えてください。
SHOCK EYEさん:
「龍が如く」シリーズが持つ確固たるイメージとバブルの空気感の双方を,どう伝えるか。1980年代当時のままではダメですし,今風すぎてもダメですから,言葉選びやサウンド感にはこだわりました。「龍が如く」シリーズのギラギラした男っぽさや,ストリート感をどう出していくか考えるのは楽しかったです。
RED RICEさん:
名越監督は,「こうして欲しい」「これだけは譲れない」というところをピンポイントで指摘してくださるんですよね。同じ物作りをするもの同士,相通じるものをあらためて感じました。
若旦那さん:
名越監督は,いい意味で注文が細かくて……もうね,メールを皆さんに公開したいくらいですよ(笑)。それをもとに自分達で答えを見つけて,名越監督に全力でぶつけなければならない。
名越氏:
そこは湘南乃風をリスペクトしていますから。作ってくださった音楽を信じています。
――ダンスにもこだわりがあるとか。
若旦那さん:
ゲームの舞台となる「神室町」は,新宿の歌舞伎町がモデルということで,「歌舞伎ダンス」を取り入れてみました。
RED RICEさん:
PVではダンサーがきちんと振り付けをしているんですけれど,自分達がライブでやるときは,初見のお客さんでも一緒にできるように,あえて簡単なポーズにしています。
若旦那さん:
本当は,皆に真似されたくない気持ちがあるんですけど,しょうがないなと。オレが本気でやると,遠くから「いよっ,若旦那!」という掛け声が聞こえてきますからね(笑)。
――最後に,ファンの皆さんにメッセージをお願いします。
若旦那さん:
「バブル」では,湘南乃風のファンや「龍が如く」シリーズのファンはもちろんのこと,世間のすべてを巻き込んだお祭り騒ぎを起こしたいと考えています。ぜひよろしくお願いします。
名越氏:
「バブル」は,「龍が如く0」にすごく合っています。「龍が如く」シリーズの中で,もっともマッチしていると言ってもいいんじゃないでしょうか。ゲームの中には喜び,怒り,哀しみ,楽しさといった感情が詰まっているのですが,湘南乃風はその喜怒哀楽を見事に表現してくれました。これも普段から仲良くさせていただいているからこそ,実現できたことだと捉えています。ゲームと音楽,どちらから入っていただいてもいいと思いますので,ぜひ「バブル」も「龍が如く0」も存分に楽しんでください。
──ありがとうございました。
「龍が如く0 誓いの場所」公式サイト
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