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いよいよプレイアブル解禁,「龍が如く0 誓いの場所」先行体験会の模様をレポート。名越稔洋氏と横山昌義氏のミニインタビューも掲載
会場では同作が初めてプレイアブル出展されたほか,シリーズ総合監督の名越稔洋氏と,プロデューサーを務める横山昌義氏のサイン会も行われた。本稿では,会場の様子をレポートすると共に,両氏へのミニインタビューも掲載しよう。
「龍が如く0 誓いの場所」公式サイト
体験会の会場にはPS4版「龍が如く0」の試遊台が約20台用意され,来場者は桐生一馬と真島吾朗のどちらかを選んで,それぞれ神室町,蒼天堀を自由に探索することができた。すでにお伝えしているとおり,「龍が如く0」はバブル全盛期となる1988年が舞台になっている。ゲーム内ではその当時の街並みが再現されており,今ではほとんど見かけなくなった店や看板なども描かれている。当時を知る人であれば,「こういうのあったあった」と懐かしむと同時に,その再現度に感心することだろう。また,シリーズではお馴染みのプレイスポットには,ディスコやテレクラといった時代を感じさせるものが多い。
一方,真島のバトルスタイルは,喧嘩師(ベーススタイル),スラッガー(パワースタイル),ダンサー(スピードスタイル)となっている。真島ならではの独特なアクションが魅力で,とくにダンサーは文字通りダンサブルな動きがウリ。シリーズ作をプレイしていても,予測できないアクションが次々に飛び出して非常に楽しかった。
試遊した人には,特製バンダナとリストバンドがプレゼントされた |
名越氏と横山氏へのミニインタビューを掲載
――今回,「龍が如く0」が初めてプレイアブル出展されました。今の率直な感想をお聞かせください。
名越氏:
開発は佳境を過ぎようとしているんですけど,(会場に来ているスタッフが)この体験会で感じたことが参考になる部分もあると思います。作っているものには自信を持っているので,面白かったと感じてもらえたら嬉しいですね。ただ,毎回のことですが,ユーザーさんの反応にはドキドキしています。
横山氏:
ここに至るまで,開発内部ではいろいろな調整をしてきているので,名越同様,すごくドキドキしています。ただ,3つのバトルスタイルをはじめとする,こちらがプレイしてほしいと思っている部分を,皆さんがちゃんとプレイしてくれているのが嬉しかったですね。しかも皆さん,うまいので少しホッとしています。
「龍が如く0」はこれまでよりも,アクションの部分がとくに進化しているので,これからもその魅力を伝えていきたいと思っています。
――「龍が如く0」では1988年を描いていますが,最も力を入れているポイントは?
僕はその当時,大学生で社会人になる一年前でしたが,若いスタッフだと小学生だったりするので,そこは年齢の高い人間に頼っている部分はあります。ただ,結局はドラマですから,世相や景気が違えば,人間の感情や感覚も当然違う。それらが違ったら,人間はどういう行動をするのかといった部分が重要だと思っています。
ドラマの部分は横山が考えていますが,それに見合う外堀,キャラクターの服装,街の様子とか,そのバランスを紡いでいくのが難しかったのではないでしょうか。過去の話ですけど,「日本ってこういう国だったんだな」とか「あの時代があるから今があるんだな」とか,若い人に伝わる部分はたくさんあると思います。
横山氏:
最初に名越から「(1988年当時は)人の考え方が違うんだ」と聞かされました。お金が無くなっても,来月になれば入ってくるから大丈夫という感覚があった時代だと。だから,いろいろな考え方が違う。「龍が如く0」には,そういう要素を入れてほしいと言われました。
そこでメインストーリーだけではなく,サブストーリーにも当時の人の考え方や性格を研究して反映しています。当時を知っている人がプレイすれば,「ああ,昔はこういう人いっぱいいたよね」と思ってもらえますし,逆に若い人には新鮮に映ると思います。最初のうちはどうしても現代的な感覚になってしまったので,当時の空気を作るのが大変でした。
――神室町と蒼天堀の見どころを教えてください。
技術的な話をすると,一画面に表示されているオブジェクトの数は龍が如くシリーズでも最大です。人の数だけでなく,街に置いてあるチャリンコや原付,道端に捨ててあるゴミなどもそうですね。今回もPS3とPS4で発売しますが,PS3のほうは限界ギリギリで回ってる感じです。ただ,処理落ちしないで回せているので,我々もこんなことができるようになったんだなと(笑)。
去年(「龍が如く 維新!」)も集大成と言っていましたが,技術的にはそれよりも上ですね。
PS3版の場合,遠くにあるオブジェクトはローモデル(処理の軽いモデル)に切り替えているんですが,PS4版ではモデルを切り替えることなく表示されます。また,PS4版は60フレーム(秒間)なので,プレイ感覚も違うと思います。60フレームの高解像度で表示している繁華街は今回が初めてなので,ひと目で今までの龍が如くとは違うと分かってもらえるのではないでしょうか。まずは操作して,その感覚を味わってほしいですね。
――12月22日には大阪でも体験会が行われますが,その内容を教えてください。
名越氏:
大阪会場(道頓堀 とんぼりリバーウォーク)では,「龍が如く0」に出演していただいている竹内 力さんがゲストとして来場されます。蒼天堀のモチーフである道頓堀に来られるということで,リアルとバーチャルが一緒になったようなイベントになると思います。
横山氏:
会場では,そのまま「セガなま」の生放送を実施しますが,そちらにも竹内さんがいらっしゃいます。現地に来られる方は,ぜひ生で見ていただけたらと思います。
――最後に,ファンにメッセージをお願いします。
名越氏:
楽しんでもらえると確信して作っていますし,お客さんに来ていただけるのは嬉しいのですが,それにかまけることなく頑張ってきたから,こうやって10年目を迎えることができたと思います。今回も,その姿勢で最後まで頑張って店頭に送り出しますので,「龍が如く0」をよろしくお願いします。
横山氏:
開発的には佳境も佳境なんですけど,今日初めてユーザーさんに触ってもらったということで,始まりの日でもあります。もう一回,気を引き締めて良いものを作らなきゃいけないと思ってますし,まだ「龍が如く0」の全貌が明らかになったわけではありません。お伝えしていない情報もあるので,今後の発表にも注目してほしいですね。
会場では両氏のサイン会も行われた |
「龍が如く0 誓いの場所」公式サイト
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