プレイレポート
さあ始めよう「GTAオンライン」! ボリューム満点になった野望の街,ロスサントス再入門ガイド
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そんなGTAVと基本的な操作やマップを共有しつつ,オンラインを介してほかのプレイヤー達と,あるときは協力し,またあるときは敵対しつつ,本編とは違った形で金と名声を求めてロスサントスを駆け回るのが,ここで紹介したい「GTAオンライン」だ。人もうらやむ高級マンションに住み,自由気ままにスポーツカーを乗り回し,自家用ヘリで出かけていく……そんな生活を本当のことにするのは(たぶん)難しいが,ゲームの中なら話は別なのだ。
GTAオンラインは,GTAVの発売とほぼ同時の2013年後半にサービスがスタートし,本稿執筆時点で実に4年以上続く,息の長いオンラインゲームになった。PlayStation 3版とXbox 360版のサポートはすでに終了しているが,PlayStation 4版とXbox One版,そしてPC版のアップデートは今も精力的に続いており,2017年12月には大型アップデート「強盗:ドゥームズ・デイ」(以下,ドゥームズ・デイ)が配信され,新たなジョブや多数のビークルなどが追加された(関連記事)。
ご存じのように,GTAVを持っていれば誰でもGTAオンラインのプレイが可能で,追加料金などはかからない(PS PlusのアカウントやXbox Liveのゴールドメンバーシップは必要)。アップデートも無償で提供されており,つまり,GTAVさえ持っていれば,すべてのコンテンツが即座に楽しめるわけだ。
とはいえ,GTAVの発売当時,筆者はXbox 360版のGTAオンラインをプレイしていたのだが,ある程度遊んだところで,なかなかやることが見つからなくなり,そのまま自然に引退してしまった。将来のアップデート計画は公表されていたが,具体的な実装時期までは分からず,モチベーションが保てなかったことが大きな理由だったかもしれない。
そんな筆者がGTAオンラインに復帰することになったのは,上記の「ドゥームズ・デイ」がきっかけだ。プレイを再開してみると,基本的な部分こそ変わらないものの,コンテンツは比べものにならないほど充実しており,そのボリュームにちょっと圧倒されてしまったほどだ。
当時の知識は多少,役に立ったものの,完全に陳腐化してしまったものも多く,ほぼ新作として遊んでいる感覚が強かった。かつてのロスサントスは,今や大きく変わっていたのだった。
というわけで今回,新たにロスサントスに足を踏み入れようとする悪人のタマゴの皆さんはもちろん,本編の主人公の1人マイケルのように「かつてはちょっと名の知れたワルだったぜ」で,復帰を考えているプレイヤーにも向けて,「2018年版 GTAオンライン序盤の歩き方」を紹介したい。本稿が,暴力と欲望うごめくロスサントス攻略への手がかり足がかりになれば幸いだ。
今回のプレイに使用したのはPlayStation 4版で,文中での操作説明などもそれに準じている。
悪の新人,2013年のロスサントスに降り立つ
PlayStation 4版でロスサントスへ向かうには,GTAVのメニュー画面から「Online」,そこから「GTAオンラインをプレイ」を選ぶだけだ。初めてプレイする場合はキャラメイクの画面が開くので,自分の分身となるキャラクターを作成しよう。原稿執筆時点でキャラクターは2人まで保存可能で,不動産やアイテムはダメだが,稼いだ金はキャラクターで共有できる。ゲームの進行度によるが,2人めは後述の「ランク」をコピーすることが可能なので,新キャラで始めたいとき,必ずしもゼロからのスタートにならないのが嬉しいところだ。
キャラクターは両親の組み合わせで大まかな見た目が決定し,そこから顔を調節して完成させる。肌の色は両親の人種で決まるが,顔の造形は割と細かく調節できるため,時間をかけて,気に入った顔を作り上げるのも良いだろう。とはいえロスサントスは,金がすべて。性別以外はあとからでもそれなりに金を積めば変更できるので,悩み過ぎは良くない。
ステータスの割り振りもここで行うが,この時点ではどう振ろうと大きな違いは生まれないので,これも気楽に決めてかまわない。強いて言えば,「運転」や「射撃」「スタミナ」のステータスは非常に上げやすい反面,「体力」は重要性の割に上げにくいので,ほかを削って体力を限界まで上げておくのがいいだろう。
ちなみに,以前はPlayStation 3/Xbox 360版から,PlayStaion 4/Xbox One版へのキャラクター移行が可能だったのだが,現在そのサービスは終了している。前世代機でプレイしていた復帰組はゼロからのスタートになるので,そのあたりは仕方ないと理解しておこう。
これらはスキップすることも可能なので,経験者ならわざわざやる必要はないが,レースで使った車はあとから自分のものにできるため,新人ならやっておいて損はない。最初のレースで「テイルゲイター」や「シャフター」など,高速だったり高く売れたりする車を選んでおくと,序盤をほんのちょびっとだけ楽に進められる。
ロスサントスではまず
ほかのプレイヤーから身を守る方法を学ぼう
チュートリアルが終了すれば(飛ばした場合は,即座に),プレイヤーはロスサントスを自由に動けるようになる。ああ,懐かしのロスサントス。
基本的には,ここからは何をしても構わないのだが,新人がうろつき回るのはあまり感心できない。というのも,このGTAオンラインで一番の敵は警察でも軍隊でもなく,ほかのプレイヤーだからだ。一般的なオンラインゲームで見られるセーフゾーンとPKゾーンの区別があるわけでなく,ロスサントスはすべてが戦場だ。活況なセッションの場合,街のどこかでたいていプレイヤー同士のドンパチが行われている。ある意味,とてもGTAらしい日常だが,ビギナーが運悪くそれに巻き込まれたら,恐らく何もできないうちにやられてしまうだろう。
そんな街中を安全に歩き回る方法の1つが,「パッシブモード」だ。これはタッチパッドを長押しすると表示される「アクションメニュー」からオンにすることができ,実行すると攻撃の手段が封じられる代わりに,ほかのプレイヤーからの攻撃もほぼ受け付けなくなるというものだ。乗車中の乗り物も含め,ほかのプレイヤーには半透明で表示され,すべての攻撃が通用しないため,実質的な無敵モードとも言えそうだ。
弱点としては,警察などNPCの攻撃は普通に食らってしまううえに,攻撃手段が封じられるため反撃もできなくなることが挙げられる。無敵といってもあくまでプレイヤー同士での話であって,なんでもできるわけではない。また,パッシブモードをオンにすると,後述するボスやCEOといった立場に就けなくなり,参加できるジョブの幅もいくらか狭まってしまうのだ。
初心者でも安全にロスサントスを歩き回るもう1つの方法は,「招待セッション」を使うことだ。これはホストが招待した人のみが参加できるセッションのことで,オフラインのメニューから「招待限定のセッション」を選ぶと利用できる。誰も招待しなければ1人になるので,メニューに並んでいる「ソロのセッション」と同じように見えるが,ソロセッションでは大きく制限されるジョブやアクティビティが利用可能なので,実用性はこちらの方が上だ。
またセッションに見ず知らずのプレイヤーが参加できないだけで,ジョブなどはほかのプレイヤーと普通に参加できるため,繰り返し集中してジョブに取り組みたいときにも便利だ。
余談になるが,招待やソロのセッションでジョブをホストしようとすると,ほかのプレイヤーへの招待がことごとく「ブロック」と表示され,誰も来なくなるという不具合が発生することがある。こういったときは,公開セッションでホストを開始すれば解決することが多いので,一回セッションを移動してみるといいだろう。
最初の目標は,狭くても「自分の城」を持つこと
必要なのは資金と名声
ゲームにある程度慣れて,ロスサントスを歩き回れるようになったら,とりあえず腰を落ち着けるためにも,アパートなどの家を買おう。家を買えば,危険な屋外ではなく安全な自宅からゲームがスタートするようになるからだ。
マップに表示される家のマークが購入できる物件だが,ゲーム内のスマートフォンやPCから不動産屋「ダイナスティ8」にアクセスすれば,売り出し中の家やガレージをまとめて確認できる。
ガレージ付きの家となると,一番安いボロアパートでも8万ドル強はする。当然ながらチュートリアルで稼いだ金ではまったく足りないし,そもそも物件を買うには,RP(名声ポイント)を溜めることでアップする「ランク」を5以上にする必要があるのだ。ロスサントスでは,いたるところで金が必要になるのはもちろん,ランクアップで解除されていくコンテンツも多い。稼ぎがないと話にならない金やRPを手に入れる最短の道は,仕事(ジョブ)をこなすこと。初心者が一番手軽に稼げるジョブは,チュートリアルにもあった「レース」だ。
レースと聞いて,「ふーん。昔はコースを覚えるほどやり込んだものさ」という経験者も多いかもしれないが,現在のレース事情はサービス開始直後と大きく変わっている。もちろん,通常の車や航空機によるレースなどは,そのまま存在しているが,「スタントレース」という新たなカテゴリが追加され,参加可能なレースの種類がぐっと増えているのだ。
スタントレースではまずレースコースの形状が大きく変更され,ロスサントスの地形の一部を利用した従来のレースと比べものにならない,アクロバティックなコース構成になった。多くが空中に建設されており,ジャンプやループは当たり前のレース専用設計になっている。たまに地面の近くを通ると,「このコースはここの上を走ってたのか」と驚く。
新たに追加された乗り物を使用するレースも多く,水上と地上が目まぐるしく入れ替わる水陸両用レース「ブレイザーアクア」,ロケットエンジンを装着したイカれた車で地上と空中を飛び回る「ロケットヴォルティック」などがある。個人的には,自由に発動できるジャンプ機能とパラシュートを搭載し,これを駆使してコースをクリアしていく障害物競走的な「ルイナー2000」がお気に入りのレースだ。
また,レース中に自動車からヘリなど乗り物そのものが変わる「トランスフォーム」と呼ばれるモードも追加され,所定のルートを周回するだけではない新たなレースが楽しめる。スタントレースはコースが複雑な関係で長距離の構成となっていることが多く,周回数が多いと1プレイが長めになるのが気になるが,以前のレースとはまったく違った感覚を楽しめるはずだ。レースに参加するだけで運転や飛行のステータスアップにつながるので,新人にとってメリットが大きい。
バトル系のレースが好きなら,「敵対モード」に参加するのも面白いだろう。以前からチームデスマッチやラスト・チーム・アライブなどが存在したが,ルールをより多彩にしたのが敵対モードだ。武器が手斧とピストルだけに制限される「一発必中」という比較的シンプルなルールのものもあれば,バイクの後方に引かれるラインを踏ませて相手を破壊する「デッドライン」,チームに分かれてさまざまな航空機でバトルを行う「エア・キルノルマ」といった乗り物主体のタイプも存在し,バラエティは相当に豊かだ。
難点は,流行があるため人気がないモードには人が集まりにくい点だが,RPと賞金が2倍になるイベントが定期的に開催されているため,プレイヤーが多そうな敵対モードに参加すれば,想像以上に楽しめるはずだ。
自分で宣言すれば,あなたも今日からボスだ!
序盤から引き受けられるジョブといえば,シミオンやジェロが発注してくるコンタクトミッションがある。指定された車の窃盗やギャングの取引現場の襲撃など,シンプルな仕事ばかりで,比較的簡単に金を稼ぐことができるだろう。また,レースやパラシューティングは1人でもチャレンジできるので,人を待たずにスコアアタックのつもりで何度かプレイしていると,意外にRPとお金が貯まっていたりする。
もっとシンプルな方法もあり,例えば,通りすがりの高級車を強奪してロスサントスカスタムに持って行けば,数十分おきに何度でも車を買い取ってくれるので,これを繰り返すのも定番だ。
豆知識として,本作のミッションは「時間をかけるほど報酬も多くなる」という特徴があり,必ずしも短時間でクリアすることがいいとは限らないという点が挙げられる。意図的に時間をつぶす必要はないが,「突進せずじっくりミッションをこなしたほうが,安全だし利益も多い」ことも珍しくない。とりあえず,頭のスミにでも入れておいてほしい。
これらを繰り返せばそれなりに資金は貯まっていくが,現在,手軽に始められる新たなジョブとして,ボス専用のものも存在し,これを活用すると金策がはかどる。
まず「ボス」とは何かだが,アクションメニューの「セキュリサーブ」で設定できる,組織のリーダーのことだ。銀行や手元に5万ドルの資金があれば,名乗った時点でプレイヤーがボスになり,ほかのプレイヤーを護衛に雇ったり,車やアイテムなどを配達してもらえるようになる。
そして「ボスのジョブ」とは,ボスに就任している場合に限りフリーセッションで実行可能なミッションのことだ。ボスになったり辞めたりするのは基本的に随時可能で,組織といっても自分1人でもかまわず,組織の立ち上げや閉鎖にも,資金はいっさいかからないので,構える必要はない。
さらに「クラブハウス」や「オフィス」といった施設を買うと,プレジデントやCEOといったボスの上位互換に相当する地位に就くこともできる。
ボスのジョブにはいくつか種類があるが,ビギナーでも問題なくクリアできるのは「トラベラー」だろう。これは制限時間内に,ロスサントスの街中に隠されている3つのパッケージをスマートフォンでハッキングしながら集めるだけのミッションだ。ミッション中,NPCの敵などは出てこないので丸腰でも安全で,事前にヘリポートなどからヘリを拝借しておけば,制限時間内にほぼ確実にクリアできる。報酬は2万ドルからで,お金がない時期にはかなり嬉しい金額だ。
いいことずくめに見えるがボスにもデメリットもあり,それはパッシブモードが使えなくなることだ。当然ながら街を歩けば狙われる可能性が高まるうえに,上記のボスのジョブ中,目的のものを入手したりすると同じセッションにいるほかのプレイヤーに居場所が大々的に知らされてしまう。つまり,本当の敵はNPCではなく,ボスを狙うほかのプレイヤーというわけだ。
とはいえ,ボス自体は招待セッションでも就任が可能で,上で紹介したトラベラーや強引な取引は,自分以外のプレイヤーがいないセッションでも行える。序盤の何も持たない時期に,ほかのプレイヤーに襲われればひとたまりもないため,最初は素直に公開セッション以外で仕事に取り組もう。
さて,家を買うために資金を貯めると同時に,最初から武器の充実にも努めていきたい。最初にラマーからピストルがもらえるが,当然ながらそれでは力不足だ。厳しいミッションを生き抜くためには,強い武器は欠かせない。さあ,だんだんGTAらしくなってきたぞ。
かつては「アミュネーション」(ゲーム内の武器ショップ)の武器はランクによって解除され,強い武器はランクが上がらないと購入できなかった。そのため,ランクが低いと攻撃力も低く,裏社会で悪いことがなかなかできずに悔しい思いをすることも珍しくなかった。
追加された武器はいろいろあるが,筆者のオススメは「特殊カービン」だ。これは,最初から無条件で購入できるのに,アサルトライフルに近い性能を持っており,かなり長い間使える。価格は1万5000ドル弱と駆け出しには少し高いが,買っておいて間違いはないはず。あとは,ドライブバイ用のマイクロSMGでも入手しておけば,しばらく武器には困らない。
高級マンションを入手して,さらなる高みを目指そう
あれやこれやでついに物件を購入できれば,そこが拠点となり,ゲームの開始地点として複数の場所が指定できたり,安価な車ならガレージに保存して,自分のものにすることができる。
ガレージには整備士が付いており,電話一本で,いつでも自分の車を近くまで運んできてくれるので便利だ。このあたりまで来てようやく,ロスサントスにもちょっとは慣れてきたかな,という感じだろうか。
だが,ここはまだ通過点だ。次は,一足飛びに「高級マンション」の購入を目指そう。高級マンションは最も安いものでも20万ドルと,価格が跳ね上がるが,付属のガレージに10台駐車できるようになるなど,使い勝手が大変良い。
だが,なにより大きなメリットは「強盗」を始められる(ホストできる)ことだ。マンションの一室が作戦室になり,ランクが12以上になれば,いつでも開始できる。ちなみに中価格帯の家では強盗ビジネスは実行できないので,趣味でならいいが,実用性の点からは無理して買う必要性はあまりない。
また,強盗は複数のミッションで構成されており,フィナーレ(最終ミッション)に向けて準備ミッションをいくつもこなしていく必要がある。最終ミッションが成功しなければ,リーダーには金銭的な報酬がまったく入らないが,その代わり,成功した場合のリターンはかなり大きい。
ミッションでは役割分担が重視されており,多くの場合,メンバーは複数のチームに分かれて行動する。場合によっては,全員がそれぞれ,まったく違うことをする必要もあるほどだ。
そのため,通常のジョブでは仮に誰かがやられてもミッション自体はそのまま続き,残ったメンバーで目的を達成できたりするが,強盗では誰かのライフが尽きた時点で即座にゲームオーバーになってしまう。また,何かの事情で1人でも抜ければ,そこでミッションは中断する。そのため,個々のスキルもさることながら,連携もかなり重要で,まさにプロとしての行動が求められるのだ。
全体としては難しくない強盗ミッションでも,行動がバラバラで失敗することも珍しくなく,そういった意味で難度が高めのモノもある。それだけに一致団結してクリアしたときの達成感は非常に高く,実装から結構な時間がたった現在でも,なかなか活況のようだ。
ホストになる自信がなくても,スマートフォンの「クイックジョブ」から「強盗」を選べば,ほとんど待つことなくメンバーとして参加できると思うので,ぜひ試してみよう。
ちなみに,戦闘や連携に自信がなくても,最初の「フリーサ強盗」だけは,とにかくやってみることをオススメする。チュートリアル的なミッションだけあって,支度金は不要で必要な人員は2人(つまり自分ともう1人)だけ,さらに実質的に戦闘が起こるのは1回だけと,難度はかなり低い。しかも,クリアの暁には,防弾仕様のスポーツカー,その名も「クルマ(装甲)」が安価で購入できるようになる。クリアすれば数万ドルが手に入るので,難度の割に稼ぎは悪くない。
次の「脱獄大作戦」からは報酬が一気に増える反面,難度はぐっと上昇し,かなりの長丁場になる。しっかりとした役割分担もここからなので,本格的な強盗を楽しみたいなら,ぜひリーダーとして開始してみよう。
とはいえ,オフィスを選ぶべき一番の理由は,「カーディーラー」のビジネスを始められることだ。これはオフィスとは別に倉庫を購入し,車の調達(窃盗)と販売を繰り返して利益を得るというもので,最も安い倉庫でも150万ドルと,オフィスよりさらに高いが,無傷のスーパーカーを最高10万ドルで転売できたりする。実際は経費や修理費がかかるため,すべてが利益になるわけではないが,デカいビジネスであるのは間違いない。
だが,ここはロスサントス。うまい話には裏がある。まず車の調達には必ずNPCの妨害が入り,スムーズに入手できないことが少なくなく,入手や逃走に手間取れば車が破損して,修理するためには費用が発生する。さらに,手に入れた車が安物だったら,手間は同じでも利益が少ない。当然,販売時も車の破損を避けなくてはいけないという感じだ。
ここでも一番の敵は,ほかのプレイヤーだ。CEOのビジネスは公開セッションでしか行えず,上記のとおりパッシブモードが使えないうえ,商品の車で移動すると,すべてのプレイヤーに居場所が通知されてしまう。人が操作しているので当然,NPCのような間抜けな動きはせず,武装した乗り物で狙われたら逃げるのは困難だ。
不穏な空気を感じたら,レーダーから隠れられるCEOのスキル,「幽霊モード」を使うなどして逃げ切ろう。車が破壊されたら,元も子もなくなる。
このようにハイリスク・ハイリターンだが,設備を買うだけの元手があるなら,やってみる価値はある。ほかのプレイヤーがいる街中で売り物の車を運転するのはドキドキで,無傷で届けられたときの達成感はなかなかのもの。利益が大きければ,もちろんさらに嬉しい。
現在のGTAオンラインは全体的に物価が高騰気味で,正直なところ,買いたいと思った乗り物や施設を手に入れるためにはお金がいくらあっても足りない。せっかくのビジネスチャンスなので,活用してさらに充実したロスサントス生活を手に入れよう。ここまで来れば,間違いなく初心者を卒業しているはずだ。
コンテンツが山盛りのロスサントス。今から始めるのも,復帰するのも「遅すぎ」はない
筆者は,GTAオンラインにかなり早い段階で参加してしており,「GTAVのオープンワールドをうまく活用したゲームになっているな」と思っていた。だが,実際にやれることはどうしてもミッションの繰り返しになってしまい,お金を稼いでも車か兵器を買えるだけという感じだったので,自然と足が遠のいてしまっていたのだ。
ところが数年ぶりにロスサントスに戻ってみると,状況は大きく変わっていた。ジョブは一気に増え,筆者はいまだにそれらの一部しか体験し切れていないし,お金は,多数追加された自動車や航空機に,さらには物件にビジネスにと,いろいろなことにつぎ込めるようになり,いくら稼いでもまったく足りないほどだ。
金策の選択肢も増え,1人でコツコツ稼いでもいいし,デイリーミッションや報酬2倍のイベントに参加してもいい。人を集めてひたすら同じミッションを回す必要性は,もうあまりないのだ。
冒頭でも書いたように,GTAオンラインは4年以上も前に始まったサービスであり,必ずしも目新しくはないし,経験者であれば「今さら」と感じるかもしれない。また,一緒にプレイしていたフレンドが引退してしまった人もいるかもしれない。
確かに基本システム自体の大きな変更はないが,数年ぶりにプレイした筆者は古くささを感じることもなく,以前の知識をそれなりに思い出しつつ,ロスサントスの暮らしにしっかりとハマってしまった。「おっ,ここはこんなに変わったのか!」と,驚き半分,懐かしさ半分で楽しめたという印象だ。もちろん,新たなプレイヤーは見るものすべてが新鮮に映るだろう。
「ジョブ終了時やセッション移動時に,ロードが終わらない」という,前からあった不具合が今も発生することがあるのにはちょっと驚いたが,バグの多くはすでに潰されているようだ。回線が原因と思われる不具合らしきものを除けば,プレイ中には大きなトラブルに遭うこともなかった。
GTAVは本編もさることながら,現在はGTAオンラインも大ボリュームになっており,アップデートは現在も続いている。新人も経験者も,ぜひ現在のロスサントスに飛び込んでほしい。
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