「DreamHack Winter」，R6 MajorのグランドファイナルはTeam BDSが制す。“CS:GO”の女性リーグESL ImpactではNigma Galaxyが連覇

　DreamHack Winter 2022の最終日にあたるスウェーデン現地時間の2022年11月27日，PC版「レインボーシックス シージ」のプロリーグ大会であるR6 Major（R6 Jönköping Major）のグランドファイナルが開催され，Team BDSがTeam Liquidとの接戦を制して20万ドルの賞金を獲得した。


　R6 Majorは，2022年初めにYear 7の最終戦がアジア地域で行われることがアナウンスされていたが，諸所の事情でDreamHack Winter 2022で開催されることになったという経緯がある。
　11月21日〜23日に，ストックホルムにてグループステージが行われ，25日と26日には場所をヨンショーピングに移し，プレイオフを開催。そして，27日にそれぞれ新メンバーを加えたフランスのTeam BDSとブラジルのTeam Liquidによるグランドファイナルが行われた。


　オーバータイムなしのBO5（3本先取）でのマッチは，先攻のLiquidがマップ「テーマパーク」をチョイス。公式戦ではBDSがほとんど経験したことがなかったマップであり，Liquidが簡単に勝ちを得ると思いきや，BDSの新人LikEfac選手がダブルキルを獲得するなど大番狂わせの展開に。LiquidのエースであるAsK選手とPaluh選手が苦戦を強いられる中，BDSのフラッガーであるShaiiko選手が8キル1デスの個人記録を達成し，DBSが勝利した。
　最終マップの「高層ビル」もLiquidの勝算が高いと思われたが，最後はBDSが接戦を制して20万ドルの獲得賞金を得た。SiegeGG MVPには，史上6番目という55キルを達成したShaiiko選手が選ばれている。


　また，同会場では，「Counter-Strike: Global Offensive」のESL Impact Season 2も開催となった。ESL Gamingが今年立ち上げた女性限定リーグだ。こちらは，UAEに拠点を置き，ロシア勢を中心とするNigma Galaxyが，ブラジルのFURIA feの挑戦を退け，Season 1に続いて連覇を果たしている。
　序盤はNigma Galaxyが圧倒的な強さを見せつけたが，後半になるとFURIA feが14-12と一時的に逆転するほどの善戦を見せた。しかし，冷静にプレイしたNigma Galaxyは終盤で4ラウンドを連続獲得して，優勝賞金5万ドルをもぎ取った。


　DreamHack Winter 2022では，こうした公式トーナメントのほかにも，草の根的な大会がさまざまな場所で開催されているのも魅力の1つだ。JBL Quantumブースでも「Counter-Strike: Global Offensive」を使った飛び入り参加型のイベントが行われ，その日のチャンピオンとして大きなトロフィーを手にした青年たちが，意気揚々と会場内を歩いていたのが印象的だった。

「DreamHack Winter」公式サイト

「CSGO ESL Impact」公式サイト