アピリッツの新作ブラウザMMORPG「
かくりよの門」の
オープンβテストが,2014年5月28日13:00〜5月30日13:00
(※)の期間で実施される予定だ(
関連記事)。今回4Gamerでは,これに先がけてOBTバージョンをプレイできたので,ファーストインプレッションをお伝えしていこう。
※5月28日19:50頃追記:オープンβテストの実施期間が6月3日13:00〜6月5日13:00に変更された。詳しくは公式サイト内ページ(http://www.kakuriyo-no-mon.com/informations/10)を参照してほしい。
物語の舞台は,魑魅魍魎が跋扈する
江戸時代風の日本という世界
全国を駆け回りながら陰陽師の使命を果たせ!
本作は,江戸時代風の日本を舞台とした国産ブラウザMMORPGだ。
「逢魔時退魔学園」に通う“駆け出し陰陽師”の女の子(主人公)が,
「式姫」と呼ばれる式神を使役しつつ全国各地の妖怪を退治していくという,学園モノをベースとしたストーリーになっている。イトケンこと伊藤賢治氏がBGMを制作しているのも大きなトピックだ。
こちらがキャラクター作成画面。性別は女の子で固定。キャラ名,顔(立ち絵/ドット絵),色(髪の色。髪飾りや目の色も合わせて変わる),そして職業が選択できる
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なお,主人公の職業はどれを選んでも,ゲームの進行上で困ることはないと思われる。序盤を少し進めた段階でそれぞれの職業の式姫が召喚できる(パーティメンバーに加えられる)ようになるし,主人公に関しては転職も可能だ
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ゲームを始めてまず気づいたのは,ふんわりしたタッチで描かれる,どこか日本画風のグラフィックスもさることながら,ドット絵キャラクターのアニメーションの作り込みが素晴らしいという点だ。動作の一つ一つが本当に
「よく動く」のだ。キャラを移動させると髪や髪飾り,着物の裾から帯までヒラヒラするほか,まばたきをしたりと表情の変化も細かい。
まばたきした瞬間を捉えた
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マイルームでは,仲間に加わった式姫を配置でき,彼女達のドット絵もじっくりと見られる。配置された式姫は勝手に動き,歩きまわったりする。そんな式姫達の可愛いさのあまり,(表現しがたい)正義感に目覚めることも請け合いだろう。もちろん,自分好みに家具を設置してマイルームの雰囲気を変えることもできる。このほか武器/防具の強化や,式姫の管理などもマイルームで行う
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さてゲームの進行,つまり物語は,
「試練」(クエスト)を乗り越えることで展開していく形式となっている。そのときそのときに提示された目標を達成していけばよいので,「次はどうすればいいの」と迷うことはなかった。
試練には,物語に直接関わるメインのクエストと,サブのクエストが存在する。物語を進展させたい場合は,種類という項目に「物語」と表示されたものをクリアしていこう。「物語」以外のクエストは,物語の進展には基本関係しないサブクエストだが,貴重なアイテムが報酬となっていたり,デイリーで再受注して経験値が稼げたりする。ちなみに受注した試練の内容は,画面右下の「試練」メニューから確認可能。同時進行できるのは最大5つ
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クエストNPCの場所は,画面右上の“虫めがね”アイコンをクリックすると開く拡大マップで分かる。拡大マップでは各NPCの場所も表示され,その中で光っているNPCからはクエストを受けられる
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物語に関係する試練の主な内容は,陰陽師としての使命を果たすことである。陰陽師の使命とは,魑魅魍魎(ちみもうりょう)の妖怪がはびこる土地へと向かって,その元凶とされる
「かくりよの門」を探し出し,封印することだ。
そして,さらにお約束(?)の展開も用意されている。「かくりよの門」には,その守護者としてボスが待ち構えているのだ。「かくりよの門」を見つけ出すまでの道中でも妖怪達がその行く手を阻んでくるので,ボス戦前にパーティメンバーの回復などを済ませることもお忘れなく。
ボス戦時の画面写真を使いつつ,戦闘システムについても解説していこう。
本作の戦闘は,時間経過でアクションが発生するアクティブターンバトルとなっている。戦闘中の画面写真の左側を見てほしい。各パーティメンバーの背景がゲージになっており,なにかが溜まっていく様子がなんとなく見て取れるだろう。
このバーが右側まで溜まりきったキャラクターがアクションを起こす(=オートアタックする)という仕組みになっており,オートアタックではなく「技」や「術」を発動したいときは,バーが溜まりきる前に,使う特技/術とターゲットを選択する必要がある。
なお,このバーの溜まる速度はキャラクターステータスに依存しているので,すばやさの高いキャラクターから先に行動を決めたいところだ。
たとえば「術」を使いたい場合は,味方のHPやMPを表示しているパーティメンバー部分右側にある「術」アイコンにマウスオーバーし,その中から使いたい術をさらにマウスオーバーで選択したあと,その術のターゲットとなる対象を左クリックすればよい。
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各地にある「かくりよの門」までの道中では,ランダムエンカウントで戦闘が発生,
「化けかかし」や
「かっぱ」といった妖怪とのバトルに突入するようになっている。このほかマップには武器や防具の強化用素材あるいは,消費アイテムを作れる調合用素材が手に入るポイントも存在する。釣りをしたり,つるはしを振ったりするのだが,これらのドット絵のアニメーションがまた,非常に可愛いらしい。
なお,マップには制限時間が設定されているが(画面左中央の「残時間」がそれだ),拡大マップでも素材の入手ポイントを確認できるので,素材は積極的に収集したほうがよいと思われる。少なくとも筆者がプレイした範囲では,素材の入手ポイントすべてを回っても,毎回攻略には十分な時間が残っていた。この残時間は攻略難度を高めるためのものと思ったが,実際は,マクロ狩り放置者といった悪質なプレイヤーを抑制する機能かもしれない。
釣り
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採掘
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素材は時間経過で再び同じポイントから入手できる。このように宝箱が置かれているケースもあるが,こちらの獲得は一度きりとなっている
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なお,より高級な素材を採りたい,さらなる武器/防具の強化やアイテムの制作をしたい場合には,主人公のステータス画面の「方位神からの加護」で加護ポイントを割り振って,それぞれに応じた“技能レベル”を高める必要がある。加護ポイントはクエストクリアやレベルアップで入手できるが,振り直しはできないので熟考のうえ割り振りを決めよう。技能レベル以外にも,主人公や式姫のステータスを永久的に高めるものもあり,加護ポイントの使い道は悩みどころだ
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以上が今回のファーストインプレッションでお伝えしたかった内容となる。冒頭でも書いたとおり,本作の
オープンβテストが
2014年5月28日13:00〜5月30日13:00(※6月3日13:00〜6月5日13:00に変更)の期間で実施される予定だ。同テストで作成したキャラクターデータなどはワイプされる予定だが,日本画風のグラフィックス,とくに
ドット絵とそのアニメーションの可愛らしさは,実際プレイして確かめてみる価値ありだ。可愛いは正義という筆者と同じ志(こころざし)を抱く人は,その正義のもとに本作をぜひチェックしてみてほしい。