インタビュー
PS Vita版「解放少女 SIN」の収録を終えた女性声優陣4人にインタビュー。限定版特典スペシャルショートアニメについて聞いてみた
このショートアニメは,デフォルメされた本編キャラクター達が登場するギャグアニメで,「秘密結社 鷹の爪」などで知られるDLEが制作を手がけている6分ほどの作品だ。ゲーム中の 「ムービーライブラリー」から鑑賞ができるものとなので,ファンはぜひ手に入れた特典といえるだろう。
今回は,このショートアニメの収録を終えたばかりの声優陣――明坂聡美さん(明星かぐや役),能登麻美子さん(不破 聖役),小松未可子さん(環 小神子役),石原夏織さん(左近田凪冴役)の4人に話を聞く事ができたので,その模様をお伝えしていこう。
「解放少女 SIN」公式サイト
海堂役,前野智昭さんの演技にも注目の特典ショートアニメ
――本日はよろしくお願いします。まずはこの解放少女 SINがPlayStation Vitaで発売されることを聞いたとき,どんなご感想を持たれましたか?
携帯ゲーム機なので,持ち歩いて色々な場所で遊んでいただけるというのがまず嬉しかったですね。据え置き型の家庭用ゲーム機だと,時間がとれるときにしかプレイできなくて,次に遊ぶとき,どこまで遊んだか分からなくなってしまうことがあったんです。携帯ゲーム機だったら,通勤通学の時間に小説を読むような感覚で,楽しんで進められると思います。
能登麻美子さん(以下,能登さん):
携帯ゲーム機へ移植されるということは,この「解放少女 SIN」が皆さんに支持していただけた結果だと思います。これからもっと多くの皆さんに楽しんでいただけると思うと,嬉しい気持ちでいっぱいです。
小松未可子さん(以下,小松さん):
オープニングやイベントシーンなどが追加されて,プレイしやすくなった部分がたくさんあるとのことで,すでにプレイされた方にも,これから初めて遊ぶ方にも,楽しんでいただけると思います。ぜひお手に取っていただけると嬉しいです。
石原夏織さん(以下,石原さん):
解放少女 SINは,収録時にすごく思い出のある作品でしたので,また新たな展開があると聞いてすごく嬉しくなりました。お話には難しい部分もありますが,本当に考えさせられるものですし,今回はさらに魅力的な要素が増えていて,臨場感のある内容になっています。ぜひ皆さんにプレイしてもらいたいなと思っています。
――本日収録した特典ショートアニメは,本編とはかなり方向性が違いますが,演じてみた感触はいかがでしたか?
明坂さん:
本編が本当にシリアスで,かぐやも壮絶な目に遭っちゃいますが(笑)。どんちゃん騒ぎで楽しくできたのはショートアニメだからこそですよね。それにDLEさんの「秘密結社 鷹の爪」は,シュールでブラックなテイストが個人的にもすごく好きなので,このアニメも完成版が楽しみですね。
収録後に,仮の絵で作ったものを見せていただきましたが,その段階でもすごく可愛らしくて,さらに度肝を抜かれるカットもたくさんありました(笑)。ファンの皆さんは絶対見たほうがいいです!
小松さん:
本編の小神子は,キビキビ働くクールな部分しか見せていなかったのですが,今回はデフォルメキャラクターということもあって,(ギャグアニメには付き合っていられないという感じで)すごくやる気のない感じでした(笑)。このショートアニメでは,キャラクターのそれぞれ違った一面を楽しんでいただけるのではと思っています。
石原さん:
最初に台本を読んだとき「あれ,解放少女ってこんな内容だったっけ?」と思ったぐらいで(笑)。でも改めて読んでみたらどんどん面白さが湧いてきて。皆さんにも早く見てもらいたいです!
――収録は皆さん個々になされたかと思いますが,ご自身以外のキャラクターについてはどんな印象を持たれたでしょうか。
海堂清人(CV:前野智昭) |
弓波千流子(CV:悠木 碧) |
海堂君(海堂清人 CV:前野智昭さん)は本編ではすごく真面目なんですけど,今回は徹底して突っ込み役に回っていて。セリフも多くて,美少女閣僚にやんややんや言われて,大変な目にあっていたので,前野さんは大変そうだなと思いました(笑)。
能登さん:
私も清人さんはどういうお芝居をするのかと思ってました。事前に収録していたお声を聞かせてもらったのですが,想像していたよりもさらに面白くて,素敵でしたね。なおかつ絵柄も素晴らしかったので,清人さん推しですね。
小松さん:
私も清人君のパロディ的なセリフ回しなどが気に入ってます。本編ではないからこそできるお遊びがあるのも,番外編のいいところですよね。
一方で,本編と番外編で一番ズレがないちるちる(弓波千流子 CV:悠木 碧さん)は,楽しそうとは思いつつも,ずっとあのテンションを維持するのは大変そうだなと思っていました。
石原さん:
私は凪冴の立場上,やっぱり翔子さん(大空翔子 CV:花澤香菜さん)がどうなるのかずっと気になっていました。本編ではバチバチに対抗意識を燃やしていましたけど,こちらでは若干ぶつかりつつも……という感じなので,完成がどうなるか楽しみでしたね。
――シリアスな本編とはまた違った雰囲気のようですが,収録に臨むにあたっての心構えに違いはありましたか?
明坂さん:
本編のかぐやは,最初から「明星法」という法律を作ろうとしていましたし,国会での演説では専門用語が多くて,そこにすごく苦戦した思い出があるんです。そのぶん思い入れは強いですが,二度と同じセリフは言えないかもしれません(笑)。強くなくてはと,常に気を張っているかぐやでしたので,その分ショートアニメでは結構はじけていて,勢いがあるのが好きですね。
本編にもコミカルなシーンはあるんですが,台本を読んでラストを知っているので,この賑やかなシーンもいずれ……なんて考えが頭をよぎったりしていました。
でもこの番外編のような作品なら,本編の展開を一切忘れて楽しめるよさがあります。本編は1人で緊張感をもって収録したこともあって,いい意味で自分を追い込んでいく気分でしたが,今回は賑やかに明るく,純粋に楽しむことができました。
小松さん:
私はこのショートアニメの収録のほうが難しかったんですよ。小神子は冗談も通じない,真面目でハメを外さないキャラクターなので,ギャグになったときどこまで崩した芝居をすればいいのか加減が分からなくて。彼女が学園でどう友達と接しているのか,考えましたね。
――ご自身で試行錯誤されたんですか?
小松さん:
ある程度自分でも考えつつ,演技指導もしていただきました。結果的には,遊び心いっぱいで演じることができたと思います。
石原さん:
凪冴は,本編では演説がすごく長くて,頭が追いつかないぐらいだったんですよ(笑)。結末でも心を揺さぶられることになったので,それを考えると,今回のショートアニメは心穏やかに演じられましたね。後は今回は皆さんと一緒に録れたというのが大きくて,場の雰囲気も暖かく,すごく楽しみながら演じられました。
――もし今のみなさんにミスティクル・ダイブをするとしたら,一体どんなキーワードが出てきますか?
たぶん「ケーキ おいしい」だと思います。
一同:
そうそう,同じ同じ!(笑)
明坂さん:
収録前に差し入れにキハチ※のケーキをいただいて,みんなで食べたのが美味しくてですね(笑)。
※東京・大阪・名古屋など都市部を中心に店舗を展開する洋菓子チェーン店。とくにロールケーキが有名で,イチゴやバナナ,キウイなどのフルーツが織り込まれたそれは絶品。
能登さん:
まったく同じです。きっとあの画面に「KIHACHI」って出てると思う(笑)。でもいくつか味が違ったから,それぞれ味でキーワードが違うんじゃないでしょうか(笑)。
小松さん:
私はケーキもそうなんですが,もう一つは「秘密結社 鷹の爪」ですね。このスタジオのロビーにも写真があったからなんですが,ひと仕事終えたので,その2つ以外はきっと何も浮かびません(笑)。
石原さん:
私もケーキですかね。クリームとイチゴがすごく上品で,だから「上品」というキーワードもありえるかも(笑)。
――では最後に,本作に期待しているファンにメッセージをお願いします。
PlayStation Vitaへの移植ということで,イラストもたくさん増えていて,世界に立体感が出ていると思います。あと花澤香菜ちゃんのエンディングテーマも,個人的にすごく気になっているんですよ。
一同:
あー,それは気になる!(笑)
明坂さん:
ですので,一度プレイされた方も変わったシーンなどを比較していただいて,最後は花澤香菜ちゃんの歌で癒されてほしいです。
能登さん:
一人でも多くの方に遊んでいただけるのは,本当に嬉しいことだと思います。新しい要素もありますし,限定版のショートアニメも本当にオススメなので,何度でも楽しんでいただきたいですね。
小松さん:
PlayStation Vitaのユーザーさんは,今が遊ぶチャンスです。さらにゲームもプレイしやすくなっているので,これまで全部のルートを遊びきれなかった人も,今回は持ち歩いて「解放少女 SIN」の世界に浸る生活を送ってみてください。
石原さん:
「解放少女 SIN」は,はまる事ができる作品ですので,電車の中で遊んで,ほかの人に見せつけてほしいですね。このショートアニメも,私が想像していたより何十倍も面白いデキになっていましたので,こちらも楽しんでもらえたら嬉しいです。
――本日はありがとうございました。
安之雲ミブリ(佐藤利奈) |
桜木芳乃(CV:佐倉綾音) |
記事冒頭でもお伝えした通り,今回ボイス収録が行われたショートアニメは,PlayStation Vita用限定版を購入者のみがダウンロードできるというスペシャルなもの。確実に見たいという人は,今から予約しておくのがオススメだ。携帯ゲーム機に舞台を移した,大空翔子らの活躍に期待しておこう。
「解放少女 SIN」公式サイト
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