タカラトミーアーツは,2014年4月16日と17日の2日間,東京・墨田区のすみだ産業会館にて
「タカラトミーアーツ商談会 2014夏」を開催した。同社が
2014年7月から9月にかけ発売・展開予定のホビー商品が多数展示されたこのイベント。本稿では,その中から主にゲーム関連のものを中心に紹介していこう。
ブキガミ&プリパラ
ゲームからおもちゃまで,さまざまなホビー商品が展示された今回の催しだが,中でも目玉として出展されていたのが,2014年7月に稼働予定という2機種のキッズ向けアーケードゲーム
「ブキガミ」と
「プリパラ」だ。
どちらもプレイ結果が印刷されたカードが排出されるカードゲームとなっており,この
“プリント型”が,近年子供達の間で人気なのだそうだ。このタイプのカードゲームは,カードに付けられた折り目から2つに切り離せるのが最大の特徴で,これを利用したギミックが各ゲームに盛り込まれているのが面白い。また,通常の2倍サイズのカードを排出することも可能だという。
男児向けの「ブキガミ」は,
“デカイ”をキーワードに,巨大な武器で巨大なモンスターを倒していくバトルゲームだ。100種類以上もの武器が用意され,バトルで使うほどにより強力に合成・強化させられる。
プレイ後に排出されるカードは,バトルで使ったキャラクターや武器がプリントされた
「武器カード」と
「ボーナスチップ」に切り離せるようになっている。武器カードには,プレイヤーの容姿や対戦したモンスター,また2次元バーコードが印刷されており,これを読み込ませることで,継続したプレイが可能になる。
またボーナスチップは,プレイ中に読み込ませることで体力回復などの効果が得られる,アイテム的な存在になっている。ボーナスチップにどんな効果が付くかは,カードごとにランダムとなっているので,数を集めておくことで,戦況に応じた戦術がとれるというわけだ。
プレイ後に排出されるカード。自分の名前や使用キャラ・武器などが印刷されている。矢印の先にあるのが,カードをスキャンするスロットだ
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筐体にはカード読み込み用のスロットに加え,二次元バーコードを読み取るためのスキャナーが搭載されており,携帯ゲーム機などのディスプレイやフィギュアなどに描かれたコードも認識させられるとのこと。会場では,この機能を利用した連動企画として,カプセルトイや
無料配信予定のニンテンドー3DS用ソフトのアナウンスが行われていた。
剣,銃,ハンマーの3種類がある武器を強化・合成し,より強いモンスターに挑んでいく。小学生でも遊べるよう,タイミングに合せてボタンを押したり,連打したりなど操作自体は簡単だが,部位破壊や武器と肉質の相性を考慮するなど,いわゆる“狩りゲー”的な要素も盛り込まれている。
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一方,女児向けとなる「プリパラ」は,すでに高い人気を得ている
「プリティーリズム」の流れを組む新作タイトルだ。アバターのファッションをコーディネートし,そのキャラクターでリズムアクションを楽しむという基本的な遊びはそのままに,筐体上部に設置したカメラで撮影した自身の顔が,カードに印刷されるといった新たな要素が加わっている。
プレイ後に排出される
「プリチケ」は,アバターや仲間が印刷された
「マイチケ」と,自分の写真入りの
「トモチケ」からなっており,やはり切り離して使うことが可能。切り離したトモチケは,名刺のように友達と交換して遊ぶことが推奨されており,交換したカードを筐体でスキャンすると,友達のアバターがチームの一員として参加させられる仕組みだ。
筐体に用意されたスキャナーを使うことで,プリズムストーンや3DS版「プリティーリズム・レインボーライブ・きらきらマイ☆デザイン」との連動が可能
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ゲームプレイのほか,デコレーションされた写真のみをプリントする「プリフォトモード」も用意されている
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ザ・ポケモントレッタ
ポケモンバトルを題材とし,4月24日より第01弾が稼働となる「ザ・ポケモントレッタ」では,「
ポケットモンスター X・
Y」で導入された
“メガシンカ”の要素が実装となる。
メガシンカは,チームがピンチになったとき,ルーレットによる抽選に成功するか,または別売の腕輪型トイ
「ポケモンメガリンク」を筐体にかざすことで発動でき,メガシンカ後のポケモンは姿や能力が大きくパワーアップ。逆転勝利も夢ではないが,第一弾でメガシンカが可能なトレッタは,4枚(排出分)+ポケモンメガリンクに付属の1枚のみとのことである。
01弾でプレイ後に排出されるトレッタの一覧。メガシンカが可能なポケモンは,ミュウツー,リザードン×2の4枚のみ
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腕輪状のポケモンメガリングを筐体にかざすことで,メガシンカを成功させられる。メガリンクは,ゲーム以外の玩具などとも連動予定だ
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メガシンカ→攻撃までの流れを紹介。相手の攻撃を受けて画面左側にあるゲージがいっぱいになるとメガシンカが可能に。発動成功すると能力が大きくアップし,攻撃もド派手なものとなる
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ミクロマンアーツ
大人向けホビーの新ブランド
「NEXTA」としてリリースされるのが,このミクロマンアーツだ。元祖アクションフィギュアである“ミクロマン”のフォーマットを継承しつつも,現代の技術や新素材などを駆使した,“いまどき”なアクションフィギュアシリーズとなる予定とのこと。第一弾としては,
「艦隊これくしょん -艦これ-」の赤城と加賀が5月に発売され,その後も
「ラブライブ」「project 575」といった作品のフィギュア化が予定されている。
メガドライブ メガトロン
発表と同時にレトロゲームファンを中心に話題を呼んだ変形トイ
「メガドライブメガトロン」は,実際に変形可能な試作モデルが展示されていた。
念のため解説しておくと,セガが1988年に発売したゲーム機・メガドライブが,トランスフォーマーの悪ボス・メガトロンに変形するという,異色ながらもおじさんゲーマー達をワクワクさせるコラボレーションアイテムだ。発売日および価格は,今のところ未定だ。
ミクロマンアーツと同じく,NEXTAブランドとしてリリースされるメガドライブメガトロン。デザインには「鉄騎」などのデザインを手がけた出雲重機,開発協力にロボットアクションフィギュアに定評のある千値練がクレジットされている
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会場にいたプロジェクト担当者に変形の手順を見せてもらったが,小ぶりなメガドライブ筐体がロボットの姿になっていく様子は,目の前で見ていても驚くばかりであったた。その分,変形の手順はなかなかに複雑で,稼働部分に金属パーツを用いるなど,耐久性に気を配っていることがうかがえる。
なお,同担当者によると,メガドライブ以外のゲーム機を使った変形トイも企画中とのこと。どのゲーム機が選ばれるかも含めて,気になるところだ。
カートリッジ差込口を胴体として,その周囲が手足となるように変形。股間に金属パーツがあることが確認できる
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そのほかにもさまざまな玩具・グッズの展示があった今回の展示会。その一部を写真で紹介しよう。最上段に掲載した「ルミネデコネイル」「ヒカルカ」は,交通系ICカードや電子マネーの電波を使って電池レスで光るシール。4月のリリース時点では女性向けデザインのみだが,男性向けのキャラクターがあっても喜ばれそうだ
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(C)T-ARTS
(C)T-ARTS / syn Sophia
(C)T-ARTS / syn Sophia / テレビ東京 / PP製作委員会