プレイレポート
[gamescom]ついに新キャラ“アーカム・ナイト”が登場。「バットマン: アーカム・ナイト」のプレイアブルデモを体験
2015年に発売が延期されたことで,ガッカリしているファンもいると思うが,この「バットマン: アーカム・ナイト」はシリーズ第4弾にあたる作品で,オリジナル開発チームであるイギリスのRocksteadyが,過去4年間にわたって新世代ゲーム機向けに開発を続けてきた。
ゴッサムシティに大嵐が近付く中,スケアクロウの率いるテロリスト集団が活動を予告したことにより,市民は一斉退去。バットマンは,ゴッサムシティ警察署長のゴードンを救援すべく立ち上がるというストーリーだ。
これまでのシリーズと比べて,マップがさらに広大になったことで,バットモービルで走り回ることがより楽しくなっている。さらに本作では,「バットマン: アーカム」シリーズを完結すべく,DCコミックスでも認定されている新キャラ「アーカム・ナイト」が,ついに登場するのだ。
今回のデモは,キャンペーンを始めてから3時間ほど進めた地点で発生するもので,ACE Chemicalsという川岸に立つ化学薬品工場において,スケアクロウの一味“スケルトン・クルー”に囚われている5人の工場職員を救出するという内容だ。
バットマンはゴードン署長からスケアクロウもその場にいるという情報を得たのだが,すぐさま戦闘ヘリがやってきて,工場に続く橋を破壊してしまう。そのヘリに乗っているのが,一見するとバットマンのスーツを未来型にしたようであり,どこかアイアンマンを極悪にしたかのような姿をした人物,アーカム・ナイトなのである。
アーカム・ナイトは,バットマンに「お前の死ぬときだ」と告げるが,おそらくスケアクロウと思われる無線の声で,「お前の復讐は,またいつか報われる」と説き伏せられ,一旦は飛び去っていった。
ここでカットシーンが終わり,らしさを残しながらも明らかに高解像度に生まれ変わったバットマンと,周囲の風景が3人称カメラ視点で映し出される。
幽閉されている職員は,ID認識用のチップか何かを携帯しているらしく,工場のまざまなな場所に囲われていることがゴードンから伝えられる。人命の安全確保が目的であるため,バットモービルを残して,バットマンだけが工場内に潜入し,5人の居場所を突き止めることになった。
バットマンがまず向かったのは,工場内部ではなく,工場のもっとも高い部分。ここで,バットラングに似たUAV装置「バットスキャナー」(Bat-Scanner)を空に放り投げて工場周囲を旋回させ,5人の居場所をスキャニングする。これにより,マップ上に職員の場所をマーキングするわけだ。
その後いよいよ職員救出を目的に工場内に一度潜入するのだが,小窓を蹴り破ってスケルトン・クルーに不意打ちをかけるといったアクションが,スローモーションを使った映画のような演出で行われるなど,目新しい要素が続々と登場する。配線や電気器具に相手をぶつければ,電気ショックで倒せるなど,オブジェクトを利用した戦闘も可能だ。オブジェクトでの攻撃は,画面に表示される△や□といった絵柄(PS4版)に合わせ,対応したコントローラのボタンを押すことで利用できる。さらに,複数のオブジェクトを使ったコンボプレイも繰り出せるようだった。
続いてバットモービルを呼び出す場面になり,E3 2014でも紹介したように(関連記事),バットモービルをバトルモード(戦闘モード)に切り替えて自動操縦(実際はプレイヤーが操作する)で移動させることに。
まずは壊れた橋の一部をウィンチで巻き上げ,そこをジャンプ台にして工場敷地内へと潜入。すると,どこからともなく飛んできたバットマンがさっとバットモービルに乗り込むという,何ともバットマンらしい演出が嬉しい。工場内にはクルーのほかにも小型タンクのようなUAV兵器が徘徊しており,ここでバットモービルでの戦闘を存分に楽しめた。
こうして,最初の職員の場所を突き止めたバットマンだったが,職員を助けようとした瞬間,えんじ迷彩を着込んだ兵士たちに囲まれたアーカム・ナイトが再び姿を現す。この迷彩色から判断するに,おそらくUAV軍団を掌握しているのもアーカム・ナイトのようだ。
「お前を殺すつもりだが,こうしたシチュエーションには演説がつきものだろ」と話すアーカム・ナイトだが,そのあいだにバットマンはバットモービルを一味の背後に迂回させ,ライオットサプレッサーで奇襲攻撃を仕掛けて撃退する。すると,アーカム・ナイトは手下をおいて逃亡してしまった。なんとも,あっけない。
タイトル名にもなっているほどの存在感と,そのルックスの良さとは裏腹に,初登場でこの悪役っぷりは如何なものだろうかとも思ったのだが,ある意味アメコミらしい登場と逃亡の仕方なのかもしれない。ただ,現時点でRocksteadyは,アーカム・ナイトが敵であるとは明言していない。
こうしてアーカム・ナイトの手下を撃破し,1人めの職員を救出したバットマンだが,ここでスケアクロウが化学薬品を大量に盗み出し,東海岸全土を毒ガスで覆うテロ計画を実行しようとしている事実を告げられる。バットマンは,「私が止めて見せる」と職員とゴードン署長に誓って,今回のデモは終了した。
ゴッサムシティがどれだけ広いのか,どのようなオープンワールドの構造になっているかといった,細かい部分まではまだ発表されていないものの,「バットマン: アーカム」シリーズらしい演出力は健在で,非常にワクワクさせられるデモだった。
ツーフェイスやペンギンといった,1980年代のバットマン映画に頻繁に登場した悪役達も多く登場する予定で,今後の情報公開も楽しみなところ。はたして,アーカム・ナイトは敵なのか味方なのか。これまで,なかなか成功しなかった「アメコミヒーローゲーム」を成功させたシリーズだけに,その集大成には大きく注目したい。
「Batman: Arkham Knight」公式サイト
- 関連タイトル:
Batman: Arkham Knight
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バットマン:アーカム・ナイト
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BATMAN:ARKHAM KNIGHT software (c) 2014 Warner Bros. Entertainment Inc. Developed by Rocksteady Studios. BATMAN and all characters, their distinctive likenesses, and related elements are trademarks of DC Comics. (c) 2014. All Rights Reserved.
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