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[GDC 2014]Independent Games Festivalの最優秀賞を受賞した「Papers, Please」をはじめ,GDC会場で見かけたインディーズゲームをピックアップして紹介
本稿では,IGFの最優秀賞である「Seumas McNally Grand Prize」を受賞した「Papers, Please」(PC / Mac)をはじめ,GDC 2014会場で見かけたインディーズゲームの中から,筆者が気になったタイトルをピックアップして紹介していこう。
なお,IGFのノミネート作品については,筆者の連載バックナンバーで紹介しているので,気になる人はそちらを参照してほしい。
Papers, Please
公式サイトURL:http://dukope.com/現在は日本語版がPLAYISMやSteamでダウンロード配信されているため,すでに本作の存在を知っているという人もいるだろう。
本作は,「アルストツカ」という共産主義国の入国審査官が主人公のゲーム。その内容は,観光客や移民など入国希望者のパスポートや審査書類を元に,入国を許可するか拒否するかを判断するというものになっている。
事務処理は正確かつ迅速に行う必要があるのだが,入国希望者には密輸業者,スパイ,テロリストなどが紛れ込んでいる。国内情勢が不安定にならないよう,書類の偽造を見抜いて不正入国者の侵入を防ぐ必要があるのだ。
また,入国希望者の中には,ユニークな旅行者や不遇な身上の亡命者などもいて,彼らのバックグラウンドストーリーがゲームに彩りを添えている。
Papers, Pleaseを制作したPope氏は,Naughty Dogでプログラマーの経験がある人物で,日本人の女性と結婚して4年前から埼玉県で暮らしているという。氏はアメリカ人ではあるが,日本に住んでいる人物が制作したインディーズゲームが,GDCAやIGFで受賞したというのは,日本のインディーズゲーム開発者にとって心強い報せとなったのではないだろうか。Pope氏の今後の活動に注目するのはもちろん,氏に触発されて世界を目指す開発者が増えることにも期待したいところだ。
Mushroom 11
公式サイトURL:http://untame.com/Untame Studiosの「Mushroom 11」は,形状を自在に変化できる粘菌のような物体を動かしながらゲームを進めていく横スクロールタイプのパズルアクションだ。
体の一部でも残っていれば自己再生ができるため,地形や障害物でダメージを受けたときには自分の体を切り離して進んでいくことができる。GDC 2013の「Experimental Gameplay Workshop」に出展されたときに紹介したことがあるので,覚えている人もいるだろう。
本作はまだ開発中ではあるが,2014年末にリリースされる予定とのこと。
Crypt of the NecroDancer
公式サイトURL:http://necrodancer.com/Brace Yourself Gamesが開発する「Crypt of the NecroDancer」は,軽やかなステップでクリーチャー達を倒しながら,ダンジョンを探索していくという“ダンジョン探索リズムゲーム”だ。リリースは2014年内の予定で,公式サイトではプレオーダーが始まっている。
一見するとダンジョンを探索するローグライクなゲームに見えるが,BGMのリズムに合わせてアクションを行うのが最大のポイント。また,リズムを検出するアルゴリズムにより,MP3などの音楽ファイルを,ゲームプレイで自由に使えるようになっているという。
本作はキーボードやゲームパッドのほか,KONAMIの「DanceDanceRevolution」専用コントローラなどでプレイすることもできるという。会場の展示ブースも盛り上がりを見せており,パーティーゲームとして楽しむこともできそうなのが印象的だった。
Luxuria Superbia
公式サイトURL:http://luxuria-superbia.com/Tale of Talesが開発する「Luxuria Superbia」は,カラフルなトンネルを進みながら内部をタッチして,よりカラフルなものにしていくというゲーム。
ストーリーやキャラクター,これといった目的も存在せず,スピリチュアルな雰囲気を楽しむといった感じのゲームで,いわば抽象芸術(アブストラクトアート)ならぬアブストラクトゲームといったところ。
IGFで斬新なゲームプレイに贈られる「Nuovo Award」を受賞した本作は,PC/Mac/Android/iOSでリリースされている。
Game Developers Conference公式Webサイト
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