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「モンスターハンター」とドゥカティによるコラボバイクが登場。辻本良三プロデューサーや釈 由美子さん,永井 大さんが登壇したイベントをレポート
このイベントでは,同シリーズプロデューサーの辻本良三氏と,ドゥカティジャパンの代表取締役社長 加藤 稔氏によるトークセッションのほか,タレントの釈 由美子さん,永井 大さんがゲストに招かれ,会場を盛り上げた。
ちなみに,「DUCATI(ドゥカティ)」とはイタリアに本社を置く老舗オートバイメーカー。同社の人気商品「MONSTER」シリーズは20年以上にわたって世界中で愛されており,その美しいフォルムに魅了されたファンは多い。
今回のイベントで披露された「MONSTER 1200」は第3世代にあたり,構成部品の一つ一つが再設計,再開発され,2013年にミラノで行われた「EICMA 2013 国際モーターサイクルショー」では「Most Beautiful Bike of Show(世界で最も美しいバイク)」に選出されるなど,極めて評価が高い。
本稿では,辻本氏と加藤氏によるトークセッションの模様と合同インタビューを中心にレポートする。
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トークの冒頭では,DUCATIと「モンスターハンター」シリーズがコラボすることになった経緯が語られた。
加藤氏によると,DUCATIでは「エージェント:ライアン」「キック・アス2」といったハリウッド映画とのコラボ企画を実施して,大きな話題を呼んでいたという。そんな中,イタリア本社では日本のCGやゲームに注目し,こうした分野に明るい日本の産業とコラボしたいと考えていたそうだ。
そこで白羽の矢が立ったのが,国民的人気を誇る「モンスターハンター」シリーズ。加藤氏は,同シリーズを選んだ理由について「モンスターつながりで,頭に浮かんだのは1つしかなかったです」と笑顔で振り返った。
一方,辻本氏も「モンスターハンター」シリーズの10周年企画を検討するにあたり,実はDUCATIとのコラボを考えていたという。「ゲーム業界とバイク業界のコラボはあまり例がなく,インパクトも大きい」というのがその理由だったそうだが,当初はハードルが高いと思っていたものの,加藤氏が快く承諾してくれたことで,話はトントン拍子に進んでいった。
また,リオレウスは炎を吹く攻撃が特徴だが,コラボモデルにはその要素をうまくデザインに落とし込んでるという。さらに車体の上部には,リオレウスの黒い鱗をモチーフにしたデザインがあしらわれている。そのため,まるでリオレウスにまたがっているような感覚を味わえるそうだ。
なお,加藤氏によると,当初コラボモデルは“一点もの”になる予定だったが,より多くの人に乗ってもらいたいという希望があり,181万円(税込)の価格で受注生産販売が決定。予約の受注は本日から10月31日までの予定で,10月下旬より随時納車されることになっている。
トークの終盤,加藤氏は「せっかくの機会なので,ぜひイタリアにも(コラボモデルを)持って行き,世界に発信したいと思っています。我々はバイク産業を盛り上げたいと思っていますので,クラブハウスやゲームイベントなどに露出して,バイクに興味のなかった人にもバイクの魅力を知ってもらいたい」と大きな意欲を見せた。
辻本氏も「これまでに前例のないゲームとバイクのコラボが実現し,さらにこの場で発表できることが嬉しいです。これはDUCATIさんが人に喜んでもらえることに対して,積極的に取り組んだ結果だと思うので,本当に感謝しています」と述べて,トークを締めくくっている。
トークセッションのほかには,「MONSTER 1200」のお披露目にタレントの釈 由美子さん,永井 大さんがゲストとして登壇した。日本初上陸となる同モデルについて,釈さんは「スタイリッシュでかっこいい」とコメント。普段からバイクに乗っているという永井さんも興味津々の様子で,実際にマシンにまたがった感想として「安定感があり,重さを感じない」「本当に大型なのかと思いました」と述べていた。
バイクの免許を持っていないという釈さんも「MONSTER 1200」にまたがり大興奮。「ぜひ免許を取ってバイクに乗りたい」と意気込んでいた |
最後に本稿の締めとして,加藤氏と辻本氏の合同インタビューを掲載しよう。
――「Monster 1200 〜Monster Hunter version〜」のデザインで気に入ったところはありますか。
辻本氏:
リオレウスの鱗の感じが,きちんと出ているのが凄いですね。これ,おそらく何回も塗っていると思いますが,こだわりが感じられます。
――実際にリオレウスをバイクとして具現化するのに苦労した部分を教えてください。
加藤氏:
バイクですから,乗れなければいけないですよね。デザインだけを重視するなら,例えばリオレウスの羽まで付けてしまうという考え方もありますが,実際には安全性も重視しなくてはいけません。そのあたりのバランスは苦労しました。
――モンハンの開発チームでは,バイクが好きな方がいらっしゃるのでしょうか。
辻本氏:
結構いますね。なので,DUCATIさんと(コラボを)やりたいという話はメンバーからも出ていたんです。
――辻本さんはバイクの免許はお持ちなのですか。
辻本氏:
持ってないんですよ。これから免許を取りに行かなくては(笑)。
――「Monster 1200 〜Monster Hunter version〜」の販売台数は,どれくらいを想定されていますか。
加藤氏:
年内に納品できるのは30台です。それ以降は来年ですね。
――ハンドペイントは1台あたり,どれくらいの時間がかかりますか。
加藤氏:
1週間くらいはかかりますね。
――「Monster 1200 〜Monster Hunter version〜」がヒットしたら,第2弾,第3弾が登場する可能性はありますか。
加藤氏:
それ,いいですね。
辻本氏:
面白いことは常にやりたいと思っているので,そういう話もあったらいいですね。
――ありがとうございました。
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