プレイレポート
2K,「Evolve」の3回目となるメディア体験会を開催。新モンスター「レイス」や,惑星上での5日間の戦いを描く「脱出モード」を体験した
2Kは,同社が2015年3月5日に発売を予定しているオンライン対戦アクション「Evolve」(PC/PlayStation 4/Xbox One)の3回目となるメディア体験会を開催した。
今回の体験会ではシングルプレイで約2時間,新たなモードである「脱出モード」(Evacuation)が体験できた。
さらに,これまでに公開された8人のハンターのほか,新たなハンター4人と新モンスター「レイス」(Wraith)を使えたので,彼らでプレイした感触などと共に「脱出モード」の具体的なルールについても紹介したい。
今回プレイしたのはXbox One版で,すでに日本語ローカライズも終わっていた。また,記事中のいくつかの用語については日本語版のゲーム画面で確認したものだが,これまでの記事の表記とは異なる場合がある。この点については,あらかじめご了承いただきたい。また,画面などの撮影は禁じられていたので,掲載したのはメーカーから提供されたオフィシャル写真になる。
「Evolve」公式サイト
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まずは初公開となった4人のハンターと,新モンスターとなるレイスの特徴,そして彼らでプレイした印象などを簡単に説明したい。
新たに公開されたハンター達
■パーネル(Parnell/アサルト)
武器1:Combat Shotgun(連射が可能なショットガン)
武器2:Multifire Rocket(中〜近距離を狙えるロケット砲)
アビリティ1:Super Soldier(体力を削ってパワーアップできる)
アビリティ2:Personal Shield(一時的に無敵になるシールドを張れる)
第3のアサルト,パーネルは,中〜近距離で非常に使い勝手の良い攻撃武器を2種類持っている。最大の特徴は,体力を削って自身のスピードや攻撃力を上げるSuper Soldierで,使用リスクは高いものの,回復役のメディックとうまくコンビネーションすることで,かなりの強さを発揮できそうだ。
■エイブ(Abe/トラッパー)
武器1:Custom Shotgun(連射可能なショットガン)
武器2:Stasis Grenades(ヒットさせたモンスターの動きを遅くする)
アビリティ1:Tracking Dart(対象に撃ち込むと,その居場所が分かる)
アビリティ2:Mobile Arena(ドーム状のバリアを張り,モンスターを閉じこめる)
ほかの2人のトラッパーと異なり,ロープ状のビームで敵を拘束する武装(ハープーン)を持っていないが,その代わり,モンスターにヒットさせることで動きを遅くできるStasis Grenadesという武器を持っている。ハープーンは,モンスターにビームを切られれば終わりだが,Stasis Grenadesは一定時間,確実にモンスターの動きを遅くできるという利点がある。
またTracking Dartはモンスター本体に限らず,マップ上の野生動物や死骸に撃ち込んでおき,その生物を吸収したモンスターの位置も知ることができるという効果もあるようだ。
■カイラ(Caira/メディック)
武器1:Napalm Grenade Launcher(攻撃対象を燃やすグレネード)
武器2:Healing Grenade Launcher(味方を回復させるグレネード)
アビリティ1:Adrenaline Field(自分の周囲の味方の移動速度を上げる)
アビリティ2:Healing Burst(自分を含めた周囲の味方を回復させる)
攻撃と回復,2種類のグレネードを持っているメディック。注目すべきはやはり後者で,Healing Grenadeを撃ち込んだ場所の周囲にいるハンター達を,まとめて回復させるというものだ。
これまでの,味方を撃つことで回復する銃タイプの武器とは違っており,プレイヤーの選択肢が増えたことは嬉しいところだ。Adrenaline Fieldを使った高速移動も,気持ちのいいものだった。
■キャボット(Cabot/サポート)
武器1:Rail Cannon(壁の向こうの敵にダメージを与えられる銃)
武器2:Damage Amplifier(対象の防御力を50%下げる)
アビリティ1:Dust Tagging(一定範囲のモンスターや野生動物を可視化させる)
アビリティ2:Cloaking Field(自分と味方を一定時間モンスターから見えなくする)
非常に特徴的な武器やアビリティを持つサポート。Dust Taggingは,空から特殊な爆弾を落とし,モンスターが嗅覚を使ったときのように,爆弾が落ちた周囲の生物をシルエットで可視化できるというもの。
敵モンスターを発見したら壁越しの安全なところからRail Cannonで攻撃する,といった戦術が成り立ちそうだ。モンスターの防御力を大幅に下げるDamage Amplifierも,かなり効果が高い武器だといえる。
■レイス(Wraith/モンスター)
アビリティ1:衝撃波(Warp Blast/高速移動し,移動先で衝撃波を発生する)
アビリティ2:神隠し(Abduction/前方にワープしてハンター1人を捕獲,元の位置に戻ってダメージを与える)
アビリティ3:囮(Decoy/囮となる分身を発生させる)
アビリティ4:亜空間(Supernova/特殊な攻撃が可能となる空間を作り出す)
レイスは,例えるなら忍者のような能力を持つモンスターだ。分身で敵の目を欺いたり,ハンターの1人を一瞬で連れ去ったりと,テクニカルなアビリティを多く持っている。ゴライアスやクラーケンと比べて移動が速く,両手のブレードで敵を切り裂く攻撃が強力かつ操作しやすい反面,体力と防御力に劣り,とくに身を守るためのアーマーの上限が圧倒的に低いことが弱点になる。
正面からハンターと戦うとあっという間に体力を削られてしまうので,神出鬼没の戦術でいかに相手の目を欺くかがポイントとなりそうだ。筆者の感想としては,移動中の足跡の形の前後が分かりづらいため,ハンター側に立ったときは追跡しにくいという印象を受けた。
さて今回初めて体験することができた「脱出モード」は,惑星の入植者を脱出させるという設定のもとでプレイするものであり,5日間にわたるハンター対モンスターの戦いが描かれる。1日が1ステージという設定で,その中で4つのモードの戦いが繰り広げられるというわけだ。もちろんプレイヤーは,ハンターとモンスター,どちらでも選ぶことができ,それぞれのモードの勝利条件を満たすことで,勝敗が決まる。
まずは「脱出モード」で使われる4つのゲームモードについて紹介していこう。なお昨年末に掲載したレポート記事でも,この脱出モードについて紹介しているので,合わせて読んでほしい。
■狩猟(Hunt)
これまでの記事でも紹介してきた,純粋にハンターとモンスターの戦いが行われるモードで,ハンターはモンスターを探し出して倒し,モンスターは野生動物を吸収しながら2段階の進化を遂げ,ハンターを全滅させるか,マップ上にある「送電施設」を破壊するのが目的になる。
■巣窟(Nest)
マップ上に6個ある「モンスターの卵」を制限時間内に,ハンター側は破壊し,モンスター側は守るというもの。卵には耐久力があるため簡単には壊せないが,場所がマップ上に表示されているので,ハンターにとっては動き回るモンスターを追いかける必要がなく,攻撃目標が明確なのが大きな違いといえる。
モンスターは,卵を守ることも重要だが,あえていくつかの卵を囮として使い,ハンターが卵の破壊に時間を取られている間に進化するという戦略が成立する。なおモンスターは,これらの卵からゴライアスを孵化させて,味方として戦わせることもできるとのことだが,今回のプレイでは確認できなかった。
■救出(Rescue)
マップ上に存在する生存者を救助することが目的で,ハンターはどこかにいる生存者を探し出し,脱出用のシャトルまで誘導しなければならない。
見つけた生存者はオートでこちらに付いてくるが,思ったように動いてくれないところがもどかしい。遅れた生存者がモンスターに狙われてしまうかもしれないし,1人を誘導している間に,別の場所にいる生存者が倒されてしまう可能性もある。
生存者達にもハンター同様に体力があり,瀕死の状態になっても蘇生処置を行えば生き返らせることができる。またハンドガンを持っており,簡単な攻撃なら行える。
■防衛(Defend)
「脱出モード」の最後に必ずプレイする戦いで,惑星から脱出しようとするシャトルへの燃料補給が終わるまで,モンスターの進撃を阻止する必要がある。シャトルを守る防護壁を作り出す2つの「ジェネレータ」を守るのがハンター側の任務で,モンスターはそれを破壊しようとするわけだ。この戦いに限り,モンスターは最初から最強の状態に進化しており,なおかつ2体のゴライアス(未進化状態)が配下としてジェネレータの攻撃をしてくれるという,特別なルールが設けられている。
攻めてくるモンスターを確実に倒すことがハンター側の基本だが,モンスター側には自身がジェネレータを破壊するか,あるいは攻撃を配下に任せて自分はサポートに回るかといった選択肢がある。
今回の体験会ではこれらをシングルプレイで体験したのだが,マルチプレイと異なり,自分以外の敵味方の操作をすべてAIに任せるため,プレイフィールはずいぶん異なる。例えば,モンスター側に回ったときは,AIが操作するハンターにはほとんどミスがなく,どんな状況下でもそれぞれの役割を確実にこなしてくるため,かなり手ごわくなる。
対人戦も面白いが,ほかのプレイヤーを気にせずプレイしたいときでも,AIが手応えある相手になってくれるという印象だ。ちなみに,シングルプレイでハンター側をやっているときには,方向キーでキャラクターを切り替えられる仕様になっていた。
ドロップシップでの待機時や追跡時にハンター同士が会話したり,カットシーンが挿入されたりなど,「脱出モード」の演出も予想以上にしっかり作られており,ゲーム全体の完成度もかなり高そうな印象を受けた。字幕によるローカライズもしっかり行われており,日本のプレイヤーが遊んでもまったく不自由はないだろう。発売日となる3月5日以降,国内におけるマルチプレイが,各機種とも大いに盛り上がることに期待したい。
「Evolve」公式サイト
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