インタビュー
シリーズ最新作「大航海時代V」は,シリーズの遺伝子をしっかりと受け継いだシングルプレイ重視の作品に。ブラウザ展開の理由も聞いたプロデューサーインタビュー
1990年に1作目がリリースされた本シリーズだが,現在でも海洋冒険オンラインゲーム「大航海時代 Online」として展開しているので,その名前をご存じの読者も多いだろう。ただし,ナンバリング作品については,1999年に発売された「大航海時代IV PORTO ESTADO」(PSP / 3DS)を最後に,約15年ものあいだリリースされることがなかったのだ。ファンとしては,オンラインもいいけれど,ナンバリング新作――つまり「大航海時代V」を遊びたいと心待ちしていたことだろう。
そんなファンの想いがついに叶ったといったところか,2013年12月18日にブラウザゲーム「大航海時代V」のサービスが発表された。「プレイヤーごとに世界が変化する」ことがキーワードの本作。いったいどのような内容になっているのだろうか。シリーズの遺伝子はしっかりと受け継がれているのか。そもそも,なぜブラウザゲームなのだろうか。シリーズファンが気になっているであろう疑問を,本作のプロデューサーである竹田智一氏に聞いてみた。
「大航海時代V」公式サイトで事前登録実施中
シリーズファンに望まれていた「自分のペースで遊べる『大航海時代』」
4Gamer:
本日は,よろしくお願いします。12月18日の新作ブラウザゲーム発表会で「大航海時代V」が公開されました。シリーズのナンバリングタイトルは,かなり久しぶりになりますね。
ええ。「大航海時代IV PORTO ESTADO」が1999年発売ですから,15年ぶりくらいです。
4Gamer:
今作は,ブラウザベースかつ基本プレイ無料の作品ですが,なぜこの形でのリリースを考えたのでしょうか。
竹田氏:
一番の理由は,なるべく多くの方に遊んでいただきたいということです。現在のPCゲームを取り巻く情勢では,お店にパッケージを買いに行って,インストールしてから遊ぶということ自体,ハードルが高くなっています。ですから,気軽にプレイしていただけるように,ダウンロードの手間もなく,基本無料で楽しめるというハードルの低さを重視したんです。
4Gamer:
一方で,今回の発表を聞いたシリーズファンの中には,ブラウザゲームということで,その内容を不安に思う人もいるのではないでしょうか。
竹田氏:
そうですね。ですが,ブラウザ上でも大航海時代シリーズの面白さは,しっかりと表現できているという手応えがあります。それにブラウザとは言っても,「Unity」を使っての3Dによる海戦シーンを実現していますし,コンシューマゲームのようなUIも採用しています。ブラウザゲームと言っても一時期と比べるとゲームの表現力は上がっていますからね。
4Gamer:
確かに,ブラウザベースの作品といっても,いまではゲームのジャンルやボリュームの幅がかなり広くなってます。
竹田氏:
その中でも「大航海時代V」は,手触りが家庭用ゲームに近いんですよ。また,ほかのプレイヤーさんとのつながりは緩いですし,それもメインコンテンツではなく,基本的に一人で気兼ねなく遊べるという点を重視しています。
4Gamer:
ブラウザベースということで,オンラインゲームやソーシャルゲーム寄りの作品なのかと思いましたが,そうではないと。
竹田氏:
はい。例えば航海にしても,命令を入力したら長い待ち時間のあとに結果だけを受け取るというものではありません。プレイヤーは航海の様子を随時確認しながら進めることになります。
4Gamer:
それは,「大航海時代 Online」のように,航海を操作しながら見守るということですか?
竹田氏:
いえ,リアルタイムに沿って進むわけではないんです。航路を決めると航海が始まり,敵に遭遇したり,船にトラブルが起きたりとさまざまな事件が起こります。プレイヤーはその都度,そこでどう対処するかを選択するという形ですね。この所要時間は普通に見守っていられる程度で,むしろ昔のシリーズよりもサクサク進みますよ。
4Gamer:
なるほど。ゲームの進行自体は,シングルゲームそのものなんですね。
竹田氏:
そうです。
4Gamer:
オンライン上でプレイする作品ということで,どのようにして「大航海時代 Online」と住み分けるのかも気になっていましたので。
竹田氏:
「大航海時代 Online」は,もう8年もサービスが続く息の長い作品です。ですから,プレイヤーさんの中には,ほかの人と一緒に遊ぶにしても時間が合わなかったり,社会人になって時間が取れなくなったりといった環境の変化が出てきています。そんな背景もあって,自分一人のペースで気兼ねなく遊べるナンバリングタイトルが欲しいという声が大きくなってきたんです。それにようやく応えられた作品が,「大航海時代V」になります。
プレイヤーの数だけ異なる世界が存在する
自分だけの世界を作り上げていく「マルチ・ポルトラーノ」
4Gamer:
では,ゲーム内容について詳しく教えてください。航路を決めるということですが,例えば目的の港を指定すると自動的に進行するのでしょうか。
港というよりも,どのように航海するのか,海図上で進行する航路を設定するというものになります。そして艦隊を派遣するのですが,その距離によって行動力や食料が必要になりますし,遠くに行くほど航海の成功率が下がります。
4Gamer:
長期の航海を設定すれば,その間に起こる事件も増えるでしょうから,何が起こるか分かりませんね。
竹田氏:
ええ。ですから,短い航海をこまめに積み重ねていくか,一気に遠くまで行くかはプレイヤーさん次第です。なお,この航海の移動にかかる時間は目的地の距離とは比例しません。航海の様子を見守っていただき,そこで起きた事件に対して選択をしていく。これが本作の航海です。
4Gamer:
航海でもう一つ気になるのが,本作のポイントとして紹介されている「プレイヤーが自分だけの世界を作れる」ということです。これは,どういったものになるのでしょうか。
竹田氏:
例えば,ある海域があったとします。プレイヤーさんは,ゲームを進めていくことにより,その海域に関する海図を手に入れることができますが,同じ海域でもそれぞれ書かれた地形が異なります。大航海時代Vでは,そうした異なる海図を選択することで,実際に地形が変化するんですよ。
4Gamer:
プレイヤーによっては,現実の世界地図どおりになるとは限らない,ということですか。
竹田氏:
そうです。実際の大航海時代に書かれた地図は,現代のものと比べると,かなりアバウトでした。きっと,想像で描かれていたようなものもあったんでしょう。「じゃあ,想像で描かれた地図が本当だったらどうなるだろう」というのが,発想のスタート地点です。
4Gamer:
なるほど。確かに昔の地図は,陸地の大きさがおかしかったり,あるはずの島がなかったり,その逆だったりと,ファンタジーというか,架空の世界が描かれたものがありますね。地殻変動もあったかもしれませんが。確かこれまでのナンバリングシリーズでは,そうした世界地図のifは扱ってませんでしたよね。
竹田氏:
ええ,これまでは「史実に則った世界であること」にこだわってきましたから。ゲームに架空の要素は入っていましたが,地図自体は現実のものが使われていて,既知の世界を冒険していたわけです。
4Gamer:
では,大航海時代Vの舞台は,架空の世界ということに?
いえ,完全に架空というわけではありません。世界の大枠,五大陸があって,その場所にいろいろな国があるという点は現実と同様です。例えば,大航海時代Vの世界にも日本はありますし,長崎という都市の位置も史実と同じです。しかし,プレイヤーさんがどの海図を選ぶかによって,周囲の地形が変化するんです。例えば,スエズ運河が河川ではなく,難なく通過できる開けた場所だったらといった感じです。場合によっては日本に到達するのが現実より難しくなるかもしれませんし,逆もあり得るでしょう。
4Gamer:
なるほど。海岸線が変化するイメージなんですね。
竹田氏:
ほかにも,長崎の周囲の地形が変化することで,特産物が異なるなど,史実とは違った発展をしているかも知れません。
4Gamer:
都市の状況が,地形によって変わるというのは面白いですね。攻略に大きく影響しそうです。ところで,海図はどのようにして手に入れるんですか?
竹田氏:
最初のうちは,クエストをこなすことで手に入ります。
4Gamer:
例えば,すでに海図を選択した海域で,あとから手に入れた海図に差し替えることもできるんですか。
竹田氏:
できます。プレイヤーさんが海図を差し替えれば,その海図に描かれた地形にちゃんと変化します。例えば,内陸の奥に街があったとして,それまでの海図では行けなかった街も,新しいものに差し替えるとそこまでの海路ができるかもしれません。
4Gamer:
逆に言うと,地形が変わらないと到達できない街もある?
竹田氏:
ありますね。このように,もし内陸の街まで海路がつながっていたとしたら,その海域の特産物も変化するでしょうし,遺跡も史実より早く発見されることになるでしょう。
4Gamer:
なるほど。船が行き来する海岸,河川沿いは商人の往来が多くて,周辺の特産品に大きな影響を与えそうですね。当然,現地まで移動しやすいですから,探検も楽になります。
竹田氏:
このように大航海時代Vでは,プレイヤーさんが海図を入れ替えることで,自分専用の,自分に都合の良い世界に変えられます。ですから,貿易をしたいプレイヤーであれば,貿易に都合のいい地形をした海図を。軍人であれば,敵が多く出るような海図を。発見物をコンプリートしたいのであれば,内陸まで海路が届く海図を選べばいいわけです。
4Gamer:
なるほど。海図を差し替えて自分の好きな世界が作り出せるというのは楽しそうです。では,この海図ですが一度手に入れれば何度でも差し替えられるのでしょうか。
竹田氏:
いえ,海図は消費します。ですので,ストックしておいて任意で使うというものですね。
4Gamer:
では,気軽に――というわけでもないんですね。消費した海図は取得しなおせるんですよね?
気軽とは言えませんが,クエストであったり,なんらかの形で再び入手できますので,その点はご安心ください。
4Gamer:
分かりました。ところで,海図に描かれる地形はランダムに決まるものなのでしょうか。
竹田氏:
ランダムではなく,海図の一枚一枚はコンセプトを持って設計されています。地形が変化することによって,都市の特産物や有り様などが変化するとお話ししましたが,これは地形のifに対して理にかなった内容になっています。
4Gamer:
確かにランダムになると,どこかで矛盾や違和感が出てきそうです。
竹田氏:
それに,海図はアップデートで追加されますので,すでに見知った場所であっても,新たな海図を見つけることでまた別の様相を見せてくれます。
4Gamer:
一方で攻略が進むと,プレイヤーの目的に応じた最適解の海図が決まってしまい,みんな同じような世界になるのではないでしょうか。
竹田氏:
貿易できる品目も多いですし,街に投資したりもできますので,簡単に最適解が出てくるものではないですね。ただ,プレイヤーさんのスタイルによっては,それに効率の良い海図というのはあるでしょう。
4Gamer:
なるほど。それにしても,これだけプレイヤーごとに世界が変化するのであれば,ほかのプレイヤーはどんな世界を作っているのかも気になると思います。そのあたりをサポートするような仕組みはあるのでしょうか。
竹田氏:
そこは,個人がブログなどで公開するでしょうね。ですが,見慣れない海図が出たときの驚きを味わっていただきたいので,システム上でほかのプレイヤーさんの地図が閲覧できるようにはしていません。
シリーズの遺伝子を受け継いだ「探検」「交易」「海戦」。失われていない大航海時代シリーズの魅力
4Gamer:
地図によって生まれる世界の変化は,これまでの大航海時代シリーズ作品とは大きく異なった魅力になると思うのですが,一方で,シリーズの魅力として変わらないものもファンにとっては重要になると思います。
そうですね。大航海時代シリーズには,未知の土地を探検する「探検」,商品を運んで販売する「交易」,敵と戦う「海戦」という3本柱の楽しみ方があります。それぞれ遊び方がまったく異なっていて,プレイヤーさんは,どのように遊ぶかを自分で決め,自分のペースで遊ぶことができました。
このような,一本道ではなく自分の道を自分で決められる部分は大航海時代Vでも守られていますし,それぞれの遊び方も従来のものを踏襲しています。
4Gamer:
大航海時代と言えば,やはりその3本柱ですね。
竹田氏:
ええ。ですから,シリーズファンであれば,以前の感覚のままプレイしていただけると思います。港を巡りながら特産品を売り買いして,そのうちにお金が貯まって船団を強化していく……といったものですね。
4Gamer:
当時の感覚で遊べるというのは,ファンにとっては嬉しい情報でしょうね。大航海時代シリーズは,個性豊かな航海士も大きな魅力です。
竹田氏:
大航海時代Vでは,これまで以上に航海士をフォーカスしていますよ。史実,オリジナル,そしてこれまでのシリーズでお馴染みの面子など,さまざまな航海士がサービス開始の時点で100人以上登場します。さらに,航海士たちを育成していく要素もあります。
ジュピトル・フェルナンデス |
ソニア・デラクルス |
アン・ボニー |
バルバロス・ハイレディン |
フェルディナンド・マゼラン |
4Gamer:
本作は基本プレイ無料タイトルですが,やはり有料コンテンツはそのあたりになるのでしょうか。
竹田氏:
そうですね。ほかにも,分かりやすいところでは行動力の回復といったものもあります。航海士については,もちろん普通にプレイしていてもスカウトすることはできますが,早く進めたいというプレイヤーさんは,いわゆるガチャという形での有料スカウトを選択していただけるというものですね。
4Gamer:
そして,あまった航海士は合成……?
竹田氏:
合成といいますか,ある航海士が別の航海士に経験を伝承して去っていくという設定ですね(笑)。
4Gamer:
なるほど(笑)。
竹田氏:
それと航海士は,自身がドラマを持っていることもあるんですよ。
4Gamer:
ドラマというと?
竹田氏:
プレイヤーが特定の条件を満たすと,そのドラマを持った航海士が語り始めます。そこから一連の「列伝クエスト」がスタートして,これをクリアすると航海士が新たな力に目覚める……といった展開が用意されています。
4Gamer:
どの航海士が,どんなドラマを持っているのか,それを見つけていくのも本作の楽しみになりそうですね。ほかには,プレイヤーが港に投資して,所属国の影響度を上げるという遊びもありますよね。これも受け継がれているのでしょうか。
竹田氏:
もちろんです。大航海時代Vでは,プレイヤーさんがどこの国に貢献するかを任意で選ぶことができ,投資や依頼の請け負いを続けるとその国の爵位が得られます。爵位が上がれば,国の外交方針にも口出しでき,国ごとの対立にプレイヤーさんの意志を反映させることもできます。この世界情勢はかなり複雑ですが,元々がシミュレーションとRPGを組み合わせることで生まれたシリーズですので,こうした部分もしっかりと継承しています。
4Gamer:
商人の腕の見せどころですね(笑)。
竹田氏:
はい。受け継ぐといえば,「大航海時代」シリーズでお馴染みの酒場娘も,しっかりと押さえていますよ。どのようになっているかは,続報をお待ちください。
プレイヤーの競争を煽らず,無課金でも楽しめる「Free to Win」モデル
4Gamer:
本作が,シングルプレイのゲームと同様にマイペースで遊べること,そして大航海時代シリーズの遺伝子をしっかりと受け継いでいることは分かりました。では,オンライン部分にはどういった要素があるのでしょうか。最初に,緩いつながりはあるが,メインコンテンツではないとお聞きしましたが。
友達の船団を援軍として借りたり,不要になった船を売るといったものです。少なくともサービス開始時点では,対人戦要素はありませんし,イベント以外でプレイヤー同士で競い合うようなものは存在していません。
4Gamer:
オンライン要素については,間接的な協力くらいの緩いものなんですね。
竹田氏:
はい。ブラウザ上で遊ぶということで,他者との関わりが必須になるのではと思われる方もいるでしょう。でもそれは,大航海時代Vの企画が誕生した背景からは,正反対のものです。そもそも大航海時代シリーズ自体が独特な作品ですから,ブラウザゲームの黄金律のようなものは意識していないんです。
4Gamer:
黄金律というのは?
竹田氏:
プレイヤー同士にしがらみを作って,その中で自己顕示欲を満たしていくといったことですね。
大航海時代Vは,これまでのシリーズファンや大航海時代 Onlineのプレイヤーが「オンラインでありながら一人プレイができ,ほかのプレイヤーとは緩いつながりが持てる」という新しい可能性を考えて企画がスタートした作品ですから,少なくとも,そのような作品にはしていません。
4Gamer:
そこに競争が入ると,自分のペースでというのは難しくなるでしょうね。
竹田氏:
だから,有料コンテンツにしても,「これを買わないとやっていけない」「ほかのプレイヤーに勝ちたい」というものではありません。もっとゲームを遊びたいときだったり,先ほどお話ししたようにレアな航海士を早く手に入れたいときだったり,そうした分かりやすい内容にしているんです。
4Gamer:
なるほど。つまり,大航海時代Vの課金モデルは,いわゆる「Pay to Win」(勝つための課金)ではないんですね。
竹田氏:
おっしゃるとおりです。行動力や食糧といったゲーム内の制限を越えて,もっとガッツリと集中してゲームを遊びたいという自由,航海士をもっと集めて成長させ,いろいろな「列伝クエスト」を見たいという自由を提供します。課金を煽ったり強制したりはしない,納得した上で課金していただく「Free to Win」という考え方ですね。
4Gamer:
最近では,そうした有料コンテンツを購入しなくても十分に遊べて,その先をプレイヤーに選択してもらうという作品が,ブラウザゲームでもスマートフォンでも人気を獲得していますよね。大航海時代Vも,まずはゆっくりとプレイして感触を確かめ,面白さを実感したら遊び方を選択するということになりそうです。
では最後に,本作を楽しみに待っている4Gamer読者に向けて,メッセージをお願いします。
竹田氏:
大航海時代シリーズファンの皆さま,お待たせしました。ブラウザゲームということで戸惑われた方もいるかもしれませんが,基本無料ですので,まずは何も言わずに遊んでみてください。かつてプレイしていただけた方々に楽しんでもらえる要素が,本作には満載されています。
シリーズをご存じない方,とくにこれまでのブラウザゲームを遊ばれた方にお伝えしたいのは「これまでのブラウザゲームとは,まったく違うかもしれない」ということです。ブラウザゲームという括りではありますが,遊びの幅はとても広い作品です。最初は遊び方に戸惑うかも知れませんが,船乗りとして自分の好きな生き方ができるゲームですので,ぜひ遊んでみてください。
4Gamer:
本日は,ありがとうございました。
今回のインタビューで,竹田氏が繰り返し強調していたのは,「大航海時代V」がスピンオフ作品のようなものではなく,しっかりとしたナンバリングタイトルであるということだ。
発表されたばかりの本作は,まだ情報も少なく,「ブラウザゲーム」となったことが話題になりがちだろう。先入観からは,ゲーム内容がカジュアル寄りなものになるのではといった憶測も出てくるはずだ。そんな中でシリーズファンとしては,15年ぶりのナンバリングという期待のシリーズタイトルだけに,その中身がどうなっているのか,不安に感じる人も少なくないだろう。
ただ,今回のインタビューで話を聞いた限り,ただブラウザで遊ぶというだけで,「大航海時代」シリーズを構成するさまざまな要素は,損なわれてはいないように感じられた。むしろ,要素が複雑になりすぎてはいないか,多すぎないかと,竹田氏が気にかけていたことが印象的だったくらいだ。
また,インタビューでも語られたように,昨今ではUnityなどの登場で,ブラウザゲームとはいっても,リッチなグラフィックスが十分に表現できるようになっている。そもそもブラウザというプラットフォーム自体は,シミュレーションゲームと相性が良く,システム,UI,ボリュームなどがしっくりとハマれば,クライアント型ゲームと変わらない「大航海時代」シリーズのゲームプレイが楽しめるだろうと期待している。
なお,「大航海時代V」の公式サイトでは,今冬予定のサービス開始に向けて,事前登録がすでに始まっている。「ブラゲだし,どうしようか」と気になっているシリーズファンも,ひとまずブラウザゲームという先入観は置いておいて,本作の感触を実際に確かめるためにも事前登録しておこう。
「大航海時代V」公式サイト
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