プレイレポート
「ドラゴンコレクションRPG〜少年と神狩りの竜〜」のプレイレポート。システムは王道的RPGながら,ドラコレ要素がいいアクセントに
「ドラコレ」の愛称で親しまれている同作は,アーケードカードゲーム「ドラゴンコレクション アーカリーの逆襲」や,テレビアニメ「オレカバトル&ドラゴンコレクション」の題材になるなど,広がりを見せているが,このたびスマートフォン向けタイトルとして新たに発表されたのが「ドラゴンコレクションRPG〜少年と神狩りの竜〜」(iOS / Android)だ。
本家「ドラコレ」も,“ソーシャルカードバトルRPG”を謳っていたが,わざわざタイトルに“RPG”が入れられた本作はどのようなゲームになっているのか,今回,近日中に配信予定となっているAndroid版をプレイできたので,そのプレイレポートをお届けしよう。
物語の舞台はドラコレからさかのぼることはるか昔
本作の舞台となるのは,「ドラコレ」の約600年前の世界。邪悪な暗黒神を奉じる「ノモス帝国」が強大な闇の力を使って勢力を拡大する中,幻獣使いナスターシャを旗印とする抵抗勢力は苦戦を強いられていた。
追い詰められたナスターシャは,妖精族のリリィに一つの使命を授ける。その使命とは「アランディア」の地に現れる勇者に,ある腕輪を託すこと。アランディアに向かったリリィは,一人の少年と出会うことになる。この少年が世界を救う勇者となるのだろうか……?
物語はこんなプロローグで幕を開ける。
ナスターシャがリリィに託した腕輪は,どんな力を秘めているのだろうか |
アランディアにやってきたリリィが出会った少年が主人公=プレイヤーだ |
戦略性がキモとなるバトル。ダンジョンには心して挑むべし
本作の基本的な流れは,ワールドマップを移動し,街や村で冒険のヒントを集めながらダンジョンを攻略していくという,RPGとして非常にオーソドックスな作りになっている。
ワールドマップを移動するときは,目的地をタップするだけでいい。街やダンジョンに入ると,仮想パッドを使う移動に切り替わる。
街では住人の話を聞いて冒険のヒントを得たり,消費アイテムや装備品の購入といったことが可能 |
ダンジョン内では,敵モンスターに触れると戦闘が発生するシンボルエンカウント方式が採用されている |
戦闘システムもシンプルなターン制で,操作も攻撃する相手をタップ(もしくはスワイプ)するだけだが,「ドラコレ」の流れを汲む,戦略性重視のものになっている。
本作では各モンスターに「炎」「森」「水」のうちいずれかの属性が設定されており,「炎」は「森」に,「森」は「水」に,「水」は「炎」に強いという特徴がある。得意な属性に攻撃した場合は攻撃力が1.5倍に,逆に苦手な属性に攻撃した場合は0.75倍になるため,戦闘中の攻撃目標の選択はもちろん,パーティ編成が非常に重要な要素となるのだ。
バトル開始時に先攻後攻が決まり,一方パーティが攻撃を終えると,もう一方の陣営が攻撃……という流れを繰り返していく |
最初に挑むダンジョン「消えない炎の洞窟」は,その名の通り,ほぼ炎系のモンスターしか出現しない。水属性モンスターを中心にするのがいいだろう |
「ドラコレ」に欠かせない存在としてドラゴンたちがいるが,本作でも,ゲーム中で条件を満たすと,ドラゴンが主人公の腕輪に宿り,「召喚」という方法で力を貸してくれる。ドラゴンが登場すると画面上にメーターと移動するバーが出現し,タイミングよく画面をタップすることで力が解放され,超火力の攻撃が敵に降り注ぐのだ。
そんなバトルが繰り広げられるダンジョンだが,注意しておきたいのは,一度ダンジョンに突入してしまうと,パーティ編成,モンスターのレベルアップ,装備品の交換,アイテムの購入といった行動がとれなくなること。こういった面でも,戦略が重要となるのだ。街などで得られる情報や,ダンジョン名の横に表示されているアイコンなどから有利な属性を推測したり,消費アイテムを十分にそろえるなどの綿密な準備をしておかないと,苦戦は免れないだろう。
また,クリア前にダンジョンを脱出してしまうと,探索中に入手したものを失ってしまうことも覚えておきたい。
ダンジョン内で倒されてしまった味方モンスターは,基本的にはダンジョンクリア(もしくは脱出)まで戦闘に復帰できない。倒されそうになったら,消費アイテムの「傷薬」などで回復するのがセオリーだ |
ダンジョンは一本道ではなく,入り組んだ作りになっており,アイテムや回復ポイントが隠されていることも。ただ,全体的な面積は広くない傾向なので,通勤や通学の合間などの時間で遊べる |
アイテムやモンスターの合成など,ドラコレ要素も盛りだくさん
ほかにも,本作には「ドラコレ」の流れを汲む要素が多数盛り込まれている。たとえば自分のモンスターのレベルは,基本的にダンジョン攻略後に取得する経験値によってアップしていくが,ほかのモンスターとの「合成」でも上げることが可能だ。
また,特定の条件を満たすこと,モンスターを1ランク上の強さに引き上げられる「進化」を発生させられる。このあたりのシステムは,「ドラコレ」プレイヤーにはおなじみだろう。
モンスターの経験値は,バトル終了時ではなく,ダンジョンクリア時に獲得できる。ちなみに,クリア時に特定の条件を満たしていると,取得経験値にボーナスが発生することも |
特定のモンスターを集中的に強化したい場合は,合成でレベルアップさせるのがいい。合成時に素材として使ったモンスターは消滅するので,間違わないように注意 |
モンスターだけではなく,アイテムも合成できるのが本作の魅力となっている。特定の組み合わせで調合すると,新しいアイテムを生み出すことができる。使える組み合わせは,ゲーム開始直後だと少ないものの,冒険を進めるとどんどん増えていく。
王道RPG+ドラコレで生まれる,ストレートな面白さが魅力
本作をある程度進めていくと,本作の目指すところが「王道的RPGが持つ間口の広さ」と「ドラコレシリーズの魅力」の融合だということが分かってくる。
戦略が必要なバトル,起伏に富んだストーリーというRPG的要素と,「ドラコレ」の持つ人気キャラクターやそのコレクション性を組み合わせ,万人に満足してもらえるような作品を作り出そう……そんな意図が感じられるのだ。
ドラコレシリーズにハマっている人はもちろんのこと,ソーシャルゲームを「ゲーム性がない」と敬遠していた人も,一度プレイしてほしい。
「ドラゴンコレクションRPG〜少年と神狩りの竜〜」公式サイト
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(C)Konami Digital Entertainment
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