連載
忍者をいじりまくるiOS向け育成アクションゲーム「Clumsy Ninja」を紹介する「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」第423回
スマートフォンには相当な数のゲームが存在しているが,「じゃあ,どれが面白いの?」「そもそも,数が多すぎて好みのタイトルが探せない!」と思っている人も少なくないはず。 そんな問題を解決すべく,スタートした連載が「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」だ。話題の新作タイトルからネタ要素多めのオモシロ系まで,スマートフォンのゲームを片っ端からプレイして(ほぼ)毎日お届けする。
育成ゲームというのは,エサを与えたり,ミニゲームで遊んだりするものが多く,キャラクターを宙吊りにしたり,投げ飛ばしたりできるものは少ない。
本日の「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」で紹介する「Clumsy Ninja」は,そんな育成ゲームの中では珍しく,忍者をさまざまな方法でいじりながら育成するという,一風変わったタイトルだ。
「Clumsy Ninja」ダウンロードページ(iOS版)
プレイヤーは忍者を操作して,さまざまな課題をクリアしていくことになる。操作方法は,忍者の動かしたい体の一部をタップ,スワイプ,ドラッグすればOKだ。右手をタップして上へドラッグすれば,あたかもプレイヤーが忍者の右手を引っ張り上げているかのような状態となり,足を上へドラッグすれば,同じように忍者の足を引っ張りあげているような状態になる。
忍者の体勢や手足の動きは物理エンジンによって計算されており,非常にリアルだ。バランスを崩せばこけるし,うまく着地できればそのまま直立状態を維持してくれる。
ゲームの基本的な目的は,忍者の右手を上げよう,忍者の足をつまんで宙吊りにしよう,といった,何だかヘンテコなお題をクリアすること。お題をクリアするとお金と忍者の経験値が溜まっていき,一定以上のお題をクリアすることで次のステージへと進めるのだ。
とはいえ敵を倒したり障害物を越えたりといったタイプのゲームではなく,あくまで忍者の挙動を管理することが目的となるので,ゲームとしての難度はかなり低めだ。あえて言うならば日本語に対応しておらず,すべて英語なのでそういった意味ではハードルは少し高いかもしれない。
ゲームが進んでいくと,風船やトランポリン,サンドバッグといったアイテムが登場する。プレイヤーは,忍者の手足に風船をつけたり,忍者が落ちないようにトランポリンの位置を微調整したりして,課題をこなしていく。
トランポリンやサンドバッグは「トレーニングアイテム」というカテゴリで,同じものを使い続けるとゲージが溜まり,MAXになると新しい技を習得する。トランポリンならばジャンプした際のポージングが,サンドバッグならば必殺の一撃がどんどん追加されていく。同じアイテムでもさまざまな種類があるので,お金に余裕ができたら色んなものを試してみるといいだろう。
本作は,課題をこなしつつ経験値を溜め,レベルが上がったら次の課題へステップアップ……というのが主な遊び方。また,失踪した友人忍者を探すという物語はあるものの,割りと自由に遊べるのも特徴だ。
ひたすら課題をこなしていくのもいいし,好きなアイテムで繰り返し遊ぶのもいい。もちろん,忍者を好きなだけいじくり回してもOKだ。頭を撫でれば喜び,脇をくすぐれば笑い転げ,トレーニングがうまくいったときに画面手前まで走り寄り,ハイタッチを構える忍者の姿は,何だか見ているだけで癒されてしまう。
スマホで楽しめる育成ゲームが好きな人や,癒やしを求める人にオススメしたい本作。ちょっといじわるなこともできるので,実はドSな人が一番楽しめるかもしれない。
著者紹介:トリスター/目代将規
ゲームやアニメの書籍企画,編集,シナリオライティングや広告制作なども手がける編集プロダクション「トリスター」所属。スマートフォンならではのゲームや,一瞬で遊べてしまうゆるいゲームが大好物。好きなゲームのジャンルはRPGとアドベンチャー。“モンハン”好き。
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