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「パズドラ バトルトーナメント」のプレイレポートをお届け。対戦システムが予想以上に熱かった
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印刷2013/12/14 16:58

テストレポート

「パズドラ バトルトーナメント」のプレイレポートをお届け。対戦システムが予想以上に熱かった

今回はメディア向けロケテストということで,特別にフリープレイで体験できた
画像集#001のサムネイル/「パズドラ バトルトーナメント」のプレイレポートをお届け。対戦システムが予想以上に熱かった
 スクウェア・エニックスは,2014年春稼働開始予定のアーケードゲーム「パズドラ バトルトーナメント ―ラズール王国とマドロミドラゴン―」(以下,パズドラ バトルトーナメント)のロケテストを,2013年12月13日から15日まで開催している。本稿では,そのロケテストで触れることができた本作のプレイフィールをお届けしたい。


 本作は,スマートフォン向けタイトル「パズル&ドラゴンズ」(iOS / Android)以下,パズドラ)をベースにしたアーケード用対戦パズルゲームだ。

 「タッチパネルでドロップの色を合わせて消す」という基本ルールこそパズドラと同じだが,パズルの盤面が縦5マス×横8マスと,縦5マス×横6マスだったパズドラよりサイズアップ。オフラインでの「ストーリー」,オンラインで最大16人のプレイヤーによるバトルが繰り広げられる「全国トーナメント」といったモードが楽しめる。
 また,パズドラでお馴染みの合成や進化に関連したシステムが,アーケードでのプレイスタイルに合わせて再構築されているほか,オリジナルモンスターが登場し,自分自身のキャラクターアバターも作れるなど,独自要素が満載となっている。

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 ビジュアル面では,モンスター達がまるで生きているかのように動くというのが,パズドラとの大きな違いだろう。ニンテンドー3DS用ソフト「パズドラZ」のモンスター達も動くのだが,大画面で写し出される「パズドラ バトルトーナメント」のほうが迫力は一段上で,ここが魅力の1つとなっている。
 さらに,モンスターのサイズも ガンホー・オンライン・エンターテイメント監修の元でしっかりと描き分けられている。「冥界神・ハーデスってこんなに小さかったんだ」など,新たな発見もあるはずだ。

画像集#039のサムネイル/「パズドラ バトルトーナメント」のプレイレポートをお届け。対戦システムが予想以上に熱かった

 では,本作のプレイフィールを,ゲームの流れに沿って紹介していこう。ゲーム開始時には,NESiCAカードの認証が求められる。これがなくてもプレイはできるが,使用すれば入手したモンスターなどを次のプレイ機会に引き継げるので,じっくりと遊び込むつもりなら,購入しておくといいだろう。

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 カードの認証を終えると,次はキャラクターを選択に移る。今回用意されていたのは,「水無月ヨウ」「牧村チカ」の2人。見た目以外に違いはないようだったので,とりあえず見栄えのするチカちゃんを選択してみた。

キャラクターには,しっかりボイスも入っていた
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 続いて戦闘で使う初期チームを選択する。火・水・木の各属性を中心とした3チームのほか,エキドナがリーダーのバランスチーム,3体のガーディアンが組み込まれた耐久チーム,攻撃タイプで構成されたテクニカルチームの計6チームの中からひとつを選ぶ。
 また,本作のチームは「パズドラ」と異なり,リーダー1人,サブ3人,リザーブ3人の合計7体で構成される。このリザーブは,戦闘中いつでもリーダーやサブメンバーと入れ替えられるので,対戦相手によってメンバー構成を変化させていくといいだろう。。
 なお,戦闘中にリーダーをほかメンバーと入れ替えても,リーダースキルは変化しないので,こちらも覚えておいてほしい。

 また,チームを構成する7体とは別に,「助っ人モンスター」を戦闘に参加させることが可能だ。助っ人モンスターは,同じ店舗で遊んだプレイヤーのモンスターから選択できる。

助っ人モンスターは,同じ店舗で遊んだプレイヤーから選択できる
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戦闘中にモンスターを上方向にフリックすることで,リザーブメンバーと交代できる
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 チームが決まっていよいよプレイ開始。今回は全国バトルトーナメントに挑戦してみた。最大16人が参加できるこのモードは,4つのグループで予選を行い,その予選を勝ち抜いた4人のプレイヤーが1対1の対戦形式による準決勝と決勝を行う。つまり,1ゲームで最大3回の対戦を楽しめるというわけだ。
 予選は,目の前に現れた敵をいかに早く倒せるかを競うタイムアタック形式。ステージは,全4階層で構成されており,各グループで1番早く4階層の敵すべてを倒したプレイヤーが準決勝へ進める。

マッチング中の待ち時間にトレーニングできる
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 続いて,既存のシリーズ作品になく,本作の特徴となっている対戦だが,モンスターの攻撃がそのまま相手プレイヤーに入るわけではなく,基本はモンスター同士の戦いとなっている。戦いの中でモンスターが倒されれば,そのモンスターのコスト分だけプレイヤーがダメージを受けるという仕組みだ。

コストの高いモンスターは,倒されたときのダメージも大きい,いわば諸刃の剣
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 また,モンスターだけでなく,プレイヤーにもスキルが用意されているところも面白い。プレイヤースキルは,「ダメージ無効」「白黒ドロップ」「モンスター蘇生」の3種類があり,敵からダメージを受けるたびに溜まるスキルポイントを消費して発動する。

モンスタースキルは,光っているモンスターを下側にフリックすると発動
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 この中で,一番使い勝手が良かったのは,相手のドロップをすべて白黒に変える「白黒ドロップ」。パズドラをプレイしている人なら分かるだろうが,ドロップを色ではなく,柄だけで判別するのは非常に難しい。四角い形の回復ドロップだけはなんとか判断できるといったところで,初見では間違いなく混乱するはずだ。
 「ダメージ無効」は,その名のとおり,受けるダメージを0にするというもので,相手の大連鎖に合わせて発動すれば,その効果を大きく引き出せそうだ。「モンスター蘇生」は,倒れてしまったモンスターを復活させるスキルだが,本作では,倒れたモンスターが一定時間後に復活する仕様となっているため,使いどころがかなり難しそうな印象を受けた。

プレイヤースキルは,キャラクターの隣に表示されたスキルの中からひとつを選び発動できる
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 また,本作のバトルには,1回のドロップ操作に制限時間がない。そのため,盤の広さも相まってコンボが非常に組みやすくなっている。しかし,対人戦ということもあり,多くのコンボを入れれば勝てるわけではない。こちらがコンボを作るために長考すれば,その間に細かい攻撃を立て続けに入れられて,攻撃をする前にパーティが全滅ということもありうるのだ。このあたりは,パズドラの要素がうまく対人戦にアレンジされていると感心した。

60%ほどという完成度とは思えないほどの高いクオリティだったが,唯一,ドロップ移動時の感度が「パズドラ」に比べて鈍く感じた。正式稼働に向けて,改善を行っていくとのことなので,期待したい
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 トーナメントを終えると,報酬画面へと移り,プレイヤーとモンスターに経験値が入るほか,プレイヤーランク用の経験値や,モンスターが獲得できる。
 プレイヤーとモンスターは経験値を得ることでレベルが上がっていき,プレイヤーはHPが,モンスターは各種パラメータが上昇する。プレイヤーランクは,現状,全国トーナメント時のマッチングに利用されるだけとのことだ。

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 モンスターは,表示される5体のうちから,トーナメントの成績に応じた数を入手できる。優勝すると3匹,準優勝もしくはベスト4なら2匹,予選敗退なら1匹を選択可能だ。
 得られるモンスターには戦闘用,強化用,進化用という3つのタイプがある。戦闘用は,仲間にすることで次の戦いからパーティに組み込めるタイプ。強化用は,モンスターに与えることで大量の経験値に得られる。進化用は,その名の通り,進化するために必要なポイントが入手できる。
 このシステムにより,たくさんの進化用モンスターを集めなくてはいけない,という「パズドラ」で大変だった部分が緩和されている印象だ。なお,強化用と進化用のモンスターは持ち帰れず,その場で合成先を決めなくてはならない。

排出時の演出は,スマホ版でおなじみのシーンが立体的に再現されている
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 報酬パートが終了すると,コンティニューするか,ゲームを終了するかの選択画面に移る。コンティニューを選ぶと,なんとさきほど選べなかった報酬モンスターの中からもう1匹を追加できるという特典があるのでなかなかお得だ。これで1サイクルが終了という感じである。

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 最近ちょっとパズドラに飽き気味だった筆者だが,本作の対戦の面白さにバッチリ魅せられ,ついつい取材を忘れて熱中してしまった。プレイヤースキルの発動やリザーブメンバーとの交代など,かなり忙しくなっている分,やり応えもある印象だ。
 スマートフォンに始まり,ニンテンドー3DS,アーケードと,さまざまなプラットフォームで展開される「パズドラ」シリーズだが,「パズドラ バトルトーナメント」は,アーケードという,コアなゲーマー達が集まる場所でも受け入れられるのか,もしくは,ライトなユーザーをアーケードという新しい場所に導けるのかと,さまざまな点で今後が気になるタイトルと言えるだろう。

「パズドラ バトルトーナメント ―ラズール王国とマドロミドラゴン―」公式サイト

  • 関連タイトル:

    パズドラ バトルトーナメント -チャンピオンズ オブ ラズール-

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