舞台「ペルソナ4 ジ･アルティマックス ウルトラスープレックスホールド」のゲネプロをレポート。迫力の3D演出による新たな舞台のスタイルを体感

　舞台「ペルソナ4 ジ･アルティマックス ウルトラスープレックスホールド」（以下，P4U2）」が2016年7月6日から7月10日まで，東京のシアターGロッソにて公演されている。
　その名前からも分かる通り，本公演は，アトラスの2D対戦格闘ゲーム「ペルソナ4 ジ・アルティマックス ウルトラスープレックスホールド」（PS3 / ARCADE）が原作だ。


　また，舞台でありながら3D映像による演出があるというのも見どころ。観客は劇場で貸し出される3Dメガネを着用し，生身の役者による演技と3D映像が絡み合う，斬新なステージを楽しめる。

　キャスト陣は，2014年12月に行われた前回の舞台「ペルソナ4 ジ・アルティメット イン マヨナカアリーナ」をほぼそのまま引き継ぎながら，新たに「花村陽介」役に宮城紘大さん，「足立 透」役に，ゲームでもCVを担当する真殿光昭さんらが加わった。

　本稿では，公演初日の本番前に行われたゲネプロ（通し稽古）の模様をレポートしよう。

舞台「ペルソナ4 ジ･アルティマックス ウルトラスープレックスホールド」公演情報

■公演スケジュール
7月6日（水）19:00
7月7日（木）14:00
7月8日（金）19:00
7月9日（土）13:30/18:30
7月10日（日）12:00/16:00
※開場は開演30分前

■会場
東京ドームシティ ジオポリス内 シアターGロッソ

■キャスト（順不同・敬称略）
南 圭介（鳴上 悠役）
宮城紘大（花村陽介役）
滝川英治（巽 完二役）
青木志貴（天城雪子役）
小市眞琴（里中千枝役）
麻生夏子（久慈川りせ役）
浅倉結希（白鐘直斗役）
田野アサミ（桐条美鶴役）
宮原華音（アイギス役）
青野 楓（ラビリス役）
吉川麻美（エリザベス役）
藤岡沙也香（斉川菊乃役）
藤原祐規（真田明彦役，3D映像出演）
本多章一（幾月修司役，3D映像出演）
友常勇気（皆月 翔役）
真殿光昭（足立 透役）

■チケット料金（全席指定）
SS席＝9500円，S席6900円

　物語は，足立 透の取調べシーンから始まる。そこに現れるのが，この物語のキーマンの1人となる皆月 翔だ。


　不思議な能力によって取調べを妨害した翔は，「父さん」と呼ぶ謎の男と，世界の滅亡をたくらむ不穏な会話を交わす。


　場面が変わり，主人公である鳴上 悠に，親友の花村陽介から電話がかかってくる。仲間同士で戦わされることになった格闘大会「P-1 CLIMAX」の張本人を捕まえるため，2人は力を合わせることを約束したが，時刻が午前0時を迎えたそのとき，突如テレビの画面に「マヨナカテレビ」が流れ，クマ総統が再びP-1 CLIMAXの開催を宣言。それと同時に，稲羽市が謎の赤い霧に包まれる。


　一方，誘拐されたシャドウワーカーのメンバーを探していた白鐘直斗，ラビリス，斉川菊乃の前にもクマ総統が現れ，「人質の命が惜しければ，大会P-1 CLIMAXに参戦するしかない」と告げた……。


　ここから先のストーリーは劇場でご確認いただくとして，いくつかのシーンを写真でご紹介しよう。


　ステージをいっぱいに使った戦闘シーンでのアクションや，表情豊かな役者たちによる生の演技は，やはり舞台の醍醐味だ。背景のスクリーンの映像がブレているように見えるが，これは3D映像のため。特に最後の戦闘シーンの演出は，ペルソナの再現をはじめとして見ごたえ十分なので，ぜひ劇場で体験していただきたい。

　ゲネプロ終了後には全キャストが再登場し，代表して南 圭介さんがあいさつ。「我々一同，千秋楽まで駆け抜けていきます」と意気込みを語った。


　なお，千秋楽となる7月10日16時からの公演は，全国の映画館に生中継される予定だ。チケットの価格は3600円（税込）。会場はこちらで確認してほしい。
　映画館では3D映像演出は行われないが，劇場まで行けない人は，会場に足を運んでみてはどうだろうか。

舞台「ペルソナ4 ジ･アルティマックス ウルトラスープレックスホールド」公式サイト