スマホゲームのセルラン分析（2024年10月10日〜10月16日）。今週も1位は「モンスト」。7月〜9月のパブリッシャ別国内収益ランキングも紹介

　データ分析を専門に行うSensor Towerによると，2022年におけるスマートフォン向けゲームの国内収益は約2兆1422億円に達している（関連記事）。そんな世界有数のスマホゲーム大国となった日本で，いま最も売れているタイトルをはじめとした，さまざまなデータを毎週お届けするのが，本連載「スマホゲームのセルラン分析」である。

スマホゲームの国内収益ランキング
（2024年10月10日〜10月16日）

順位	前週	タイトル	DL数の成長率 （前週比）	収益の成長率 （前週比）
1	1	モンスターストライク	-39％	8％
2	13	ドラゴンクエストウォーク	-6％	171％
3	3	ラストウォー：サバイバル	-11％	-9％
4	2	パズル＆ドラゴンズ	-27％	-27％
5	6	原神	2％	23％
6	22	プロ野球スピリッツA	16％	244％
7	7	Fate/Grand Order	-26％	33％
8	10	ロイヤルマッチ	10％	3％
9	15	ホワイトアウト・サバイバル	-11％	7％
10	5	学園アイドルマスター	-17％	-46％
11	9	Pokémon GO	-5％	-27％
12	12	プロジェクトセカイ	10％	-19％
13	45	ヘブンバーンズレッド	321％	150％
14	8	eFootball 2024	9％	-44％
15	11	荒野行動	-13％	-35％
16	21	パズル＆サバイバル	1％	24％
17	17	ウマ娘 プリティーダービー	-8％	-14％
18	49	ゼンレスゾーンゼロ	-11％	113％
19	4	崩壊：スターレイル	-6％	-68％
20	14	ONE PIECE バウンティラッシュ	-17％	-44％
21	23	ガーデンスケイプ	-5％	0％
22	25	LINE ポコポコ	31％	9％
23	51	あんさんぶるスターズ！！Music	-9％	85％
24	60	アークナイツ	9％	197％
25	83	遊戯王 マスターデュエル	10％	265％
26	40	Pokémon Sleep	3％	31％
27	27	モンスターハンターNow	-6％	7％
28	26	ディズニー ツイステッドワンダーランド	-36％	2％
29	-	ツリーオブセイヴァー：ネバーランド（10月11日リリース）	-	-
30	28	トゥーンブラスト	-6％	0％
31	20	勝利の女神：NIKKE	-11％	-26％
32	31	ドラゴンクエストタクト	-9％	-2％
33	18	ブロスタ	0％	-38％
34	34	ブルーアーカイブ	-17％	3％
35	38	ホームスケイプ	10％	-5％
36	35	フィッシュダム	-18％	-8％
37	37	信長の野望 覇道	18％	-9％
38	39	放置少女	7％	-6％
39	53	タウンシップ	-10％	34％
40	33	Age of Origins	19％	-15％
41	29	レーシングマスター	-32％	-23％
42	155	星のドラゴンクエスト	60％	413％
43	47	おねがい社長！	-21％	-5％
44	43	Call of Duty: Mobile	3％	-19％
45	95	三國志 真戦	14％	138％
46	44	異世界のんびりライフ	7％	-19％
47	16	LINE：ディズニー ツムツム	-17％	-72％
48	66	ONE PIECE トレジャークルーズ	9％	42％
49	32	メメントモリ	-6％	-36％
50	56	キングダム 頂天	-38％	6％

※データはSensor Towerから引用
※App StoreとGoogle Playが集計対象。PC/コンシューマ版のデータは含まれていない

1〜25位のグラフ。縦軸（収益）の実値は本連載では非公開

　国内収益ランキング1位は，3週連続で「モンスターストライク」（iOS / Android）となった。10月10日に11周年を迎え，さまざまなキャンペーン（外部リンク）が実施されているほか，イベント「星演のスペース・オペラ」も10月16日にスタートし，前週比で収益を8％伸ばしている。


　「プロ野球スピリッツA」（iOS / Android）は，ガチャ「2024 Series2 OB第2弾」を10月10日に開始した。巨人の高橋由伸選手や阪神の田淵幸一選手が登場し，前週比244％の増収につながった。

　また，9周年記念特番（外部リンク）を10月14日に配信したことや，PC/PS5向けのシリーズ最新作「プロ野球スピリッツ2024-2025」を10月17日に発売したことも注目を集めた。


　10月15日にリリース9周年を迎えた「星のドラゴンクエスト」（iOS / Android）は，「星ドラ9周年記念ふくびき」などの記念施策を10月9日から開催し，前週比413％の増収を達成している。


　新作タイトルは，Qookka Entertainmentが10月11日にリリースした「ツリーオブセイヴァー：ネバーランド」（iOS / Android）が29位にランクイン。MMORPG「Tree of Savior」シリーズの最新作であり，戦闘系のコンテンツだけでなく，生活系のコンテンツも充実している。

スマホゲームのパブリッシャ別国内収益ランキング
（2024年7月〜9月）

　今回は，2024年7月〜9月の日本におけるパブリッシャ別収益ランキングを紹介しよう。参考までに前期（2024年4月〜6月，関連記事）の順位と，各社における今期の最高収益タイトルも併記している。

順位	前期	パブリッシャ名	最高収益タイトル
1	1	バンダイナムコエンターテインメント	学園アイドルマスター
2	2	miHoYo（HoYoverse）	崩壊：スターレイル
3	3	KONAMI	プロ野球スピリッツA
4	6	MIXI	モンスターストライク
5	5	サイバーエージェント	ウマ娘 プリティーダービー
6	4	スクウェア・エニックス	ドラゴンクエストウォーク
7	8	ソニー（アニプレックス）	Fate/Grand Order
8	10	Yostar	ブルーアーカイブ
9	11	NetEase	荒野行動
10	13	Niantic	Pokémon GO
11	12	LINEヤフー	LINE：ディズニー ツムツム
12	16	FirstFun	ラストウォー：サバイバル
13	14	Playrix	ガーデンスケイプ
14	7	ガンホー・オンライン・エンターテイメント	パズル＆ドラゴンズ
15	15	セガ	プロジェクトセカイ
16	17	Tencent（Level Infinite）	勝利の女神：NIKKE
17	19	Dream Games	ロイヤルマッチ
18	18	37GAMES	パズル＆サバイバル
19	9	Joy Net Games	キノコ伝説：勇者と魔法のランプ
20	21	コーエーテクモゲームス	信長の野望 覇道
21	22	Century Games	ホワイトアウト・サバイバル
22	24	Take-Two Interactive	トゥーンブラスト
23	23	Happy Elements	あんさんぶるスターズ！！Music
24	20	Netmarble	俺だけレベルアップな件：ARISE
25	28	ルーデル	キングダム 頂天

※データはSensor Towerから引用
※App StoreとGoogle Playが集計対象。PC/コンシューマ版のデータは含まれていない

1〜25位のグラフ。縦軸（収益）の実値は本連載では非公開

　2024年4月〜6月と比べて，2024年7月〜9月における国内スマホゲーム市場全体の収益は約12％増加し，Top25のうち収益を増やしたパブリッシャは20社，収益を減らしたパブリッシャは5社となった。

　3期連続で，1位はバンダイナムコエンターテインメントだ。「学園アイドルマスター」「ドラゴンボールZ ドッカンバトル」「ONE PIECE バウンティラッシュ」がバランスよく収益をあげている。


　FirstFunは，最も収益の成長率が高いパブリッシャであり，運営タイトルは「ラストウォー：サバイバル」のみだが，12位にランクインした。

　なお，同社のように1タイトルが収益の大部分（80％以上）を占めるパブリッシャは，Top25のうち8社（MIXI，ソニー，ガンホー・オンライン・エンターテイメント，Tencent，Dream Games，Joy Net Games，Century Games，Happy Elements）となっている。


　ルーデルの最高収益タイトルは，8月8日にリリースした「キングダム 頂天」（iOS / Android）だ。本作は，アニメ「キングダム」を題材にした育成シミュレーションゲームである。「ブルーロック Project: World Champion」とともに，ルーデルの収益の柱となることが期待される。

Sensor Tower 日本語公式サイト

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