スマホゲームのセルラン分析（2024年7月11日〜7月17日）。今週の1位は「モンスト」。4月〜6月のパブリッシャ別国内収益ランキングも紹介

　データ分析を専門に行うSensor Towerによると，2022年におけるスマートフォン向けゲームの国内収益は約2兆1422億円に達している（関連記事）。そんな世界有数のスマホゲーム大国となった日本で，いま最も売れているタイトルをはじめとした，さまざまなデータを毎週お届けするのが，本連載「スマホゲームのセルラン分析」である。

スマホゲームの国内収益ランキング
（2024年7月11日〜7月17日）

順位	前週	タイトル	DL数の成長率 （前週比）	収益の成長率 （前週比）
1	2	モンスターストライク	130％	33％
2	12	Pokémon GO	66％	169％
3	21	プロ野球スピリッツA	11％	201％
4	10	学園アイドルマスター	-8％	49％
5	16	Fate/Grand Order	-6％	136％
6	14	荒野行動	51％	92％
7	6	ラストウォー：サバイバル	23％	5％
8	8	eFootball 2024	27％	6％
9	1	ゼンレスゾーンゼロ	-22％	-48％
10	4	崩壊：スターレイル	-17％	-27％
11	7	ドラゴンクエストウォーク	19％	-15％
12	20	ドラゴンボール レジェンズ	91％	76％
13	9	勝利の女神：NIKKE	-26％	-23％
14	5	ウマ娘 プリティーダービー	-12％	-44％
15	13	ロイヤルマッチ	-3％	-6％
16	11	キノコ伝説：勇者と魔法のランプ	-28％	-29％
17	22	原神	8％	32％
18	27	あんさんぶるスターズ！！Music	1％	48％
19	17	ホワイトアウト・サバイバル	17％	-3％
20	3	ドラゴンボールZ ドッカンバトル	-13％	-66％
21	19	プロジェクトセカイ	4％	-11％
22	15	パズル＆ドラゴンズ	0％	-29％
23	28	パズル＆サバイバル	-4％	9％
24	29	モンスターハンターNow	-2％	7％
25	34	LINE ポコポコ	5％	14％
26	57	ドラゴンクエストタクト	54％	98％
27	81	遊戯王 マスターデュエル	20％	177％
28	32	Age of Origins	3％	1％
29	35	ガーデンスケイプ	14％	1％
30	33	信長の野望 覇道	29％	-2％
31	41	ロマンシング・サガ・リ・ユニバース	-16％	20％
32	26	ブロスタ	9％	-26％
33	37	トゥーンブラスト	-5％	-2％
34	47	ONE PIECE バウンティラッシュ	17％	34％
35	114	白猫プロジェクト	296％	267％
36	31	おねがい社長！	-4％	-13％
37	43	異世界のんびりライフ	46％	13％
38	40	ホームスケイプ	14％	0％
39	38	放置少女	9％	-7％
40	46	ブルーアーカイブ	-12％	22％
41	30	PUBG MOBILE	19％	-27％
42	62	三國志 覇道	28％	67％
43	49	俺だけレベルアップな件：ARISE	13％	19％
44	55	Pokémon Sleep	63％	28％
45	23	Call of Duty: Mobile	4％	-50％
46	60	にゃんこ大戦争	21％	47％
47	52	フィッシュダム	99％	16％
48	75	恋と深空	119％	80％
49	36	ブルーロック Project: World Champion	-9％	-24％
50	25	LINE：ディズニー ツムツム	-16％	-48％

※データはSensor Towerから引用
※App StoreとGoogle Playが集計対象。PC/コンシューマ版のデータは含まれていない

1〜25位のグラフ。縦軸（収益）の実値は本連載では非公開

　今週の国内収益ランキング1位は「モンスターストライク」（iOS / Android）だ。アニメ「【推しの子】」とのコラボイベント（関連記事）を7月15日から開催し，前週比で収益を33％伸ばした。


　「Pokémon GO」（iOS / Android）は，年に1度のイベント「Pokémon GO Fest 2024：グローバル」（関連記事）を7月13日と14日に開催し，前週比169％の増収を記録した。イベントの参加者によるポケモン総獲得数は14億匹にのぼったという。


　「プロ野球スピリッツA」（iOS / Android）は，「2024 Series1 プロスピセレクション第2弾」を7月12日に開始。巨人の岡本和真選手やソフトバンクの柳田悠岐選手が登場し，前週比201％の増収につながった。


　また，「白猫プロジェクト」（iOS / Android）は7月14日に10周年を迎えた。これを記念して，オフラインイベント「白猫フェス2024 -10th Anniversary-」（関連記事）や，ゲーム内イベント「神域のフロンティア編 第1章 OVERSKY:FRONTIER」（関連記事）が開催され，前週比267％の増収を達成した。

スマホゲームのパブリッシャ別国内収益ランキング
（2024年4月〜6月）

　今回は，2024年4月〜6月の日本におけるパブリッシャ別収益ランキングを紹介しよう。参考までに前期（2024年1月〜3月，関連記事）の順位と，各社における今期の最高収益タイトルも併記している。

順位	前期	パブリッシャ名	最高収益タイトル
1	1	バンダイナムコエンターテインメント	学園アイドルマスター
2	6	miHoYo（HoYoverse）	崩壊：スターレイル
3	3	KONAMI	eFootball
4	4	スクウェア・エニックス	ドラゴンクエストウォーク
5	2	サイバーエージェント	ウマ娘 プリティーダービー
6	5	MIXI	モンスターストライク
7	11	ガンホー・オンライン・エンターテイメント	パズル＆ドラゴンズ
8	7	ソニー（アニプレックス）	Fate/Grand Order
9	17	Joy Net Games	キノコ伝説：勇者と魔法のランプ
10	8	Yostar	ブルーアーカイブ
11	14	NetEase	荒野行動
12	10	LINEヤフー	LINE：ディズニー ツムツム
13	9	Niantic	Pokémon GO
14	13	Playrix	ガーデンスケイプ
15	12	セガ	プロジェクトセカイ
16	36	FirstFun	ラストウォー：サバイバル
17	18	Tencent（Level Infinite）	勝利の女神：NIKKE
18	15	37GAMES	パズル＆サバイバル
19	20	Dream Games	ロイヤルマッチ
20	26	Netmarble	俺だけレベルアップな件：ARISE
21	16	コーエーテクモゲームス	信長の野望 覇道
22	22	Century Games	ホワイトアウト・サバイバル
23	21	Happy Elements	あんさんぶるスターズ！！Music
24	23	Take-Two Interactive	トゥーンブラスト
25	19	グリー（WFS）	ヘブンバーンズレッド

※データはSensor Towerから引用
※App StoreとGoogle Playが集計対象。PC/コンシューマ版のデータは含まれていない

1〜25位のグラフ。縦軸（収益）の実値は本連載では非公開

　2024年1月〜3月と比べて，2024年4月〜6月における国内スマホゲーム市場全体の収益は約16％減少し，Top25のうち収益を増やしたパブリッシャは7社，収益を減らしたパブリッシャは18社となった。

　前期に引き続き，1位はバンダイナムコエンターテインメントだ。しかし，収益の内訳は大きく変化した。「ドラゴンボールZ ドッカンバトル」と「ONE PIECE バウンティラッシュ」は，周年イベントを実施した前期と比べて大幅に収益を減らしており，同社が5月16日にリリースした新作「学園アイドルマスター」が収益を牽引している。


　また，「キノコ伝説：勇者と魔法のランプ」を擁するJoy Net Gamesは9位，「ラストウォー：サバイバル」を擁するFirstFunは16位にランクインした。両タイトルは，グローバル収益ランキング（関連記事）でも上位に入っており，世界的なヒット作と言えるだろう。


　Netmarbleの最高収益タイトルは，5月8日にリリースした「俺だけレベルアップな件：ARISE」。本作は，人気ウェブトゥーン「俺だけレベルアップな件」を原作としたアクションRPGだ。プレイヤーは，異次元の敵の大群から人類を守り，その影を抽出して影の軍団を作っていく。

Sensor Tower 日本語公式サイト

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