スマホゲームのセルラン分析（2023年6月1日〜6月7日）。今週の1位は「モンスターストライク」。前四半期で高い収益を出したCygamesも紹介

　データ分析を専門に行うSensor Towerによると，2021年におけるスマートフォン向けゲームの国内収益は約2兆3746億円に達している（※関連記事）。そんな世界有数のスマホゲーム大国となった日本で，現在最も売れているタイトルを始めとした，さまざまなデータを毎週お届けするのが，本連載「スマホゲームのセルラン分析」である。

スマホゲームのセールスランキング

（2023年6月1日〜6月7日）

順位	前週	タイトル	DL数の前週比	収益の前週比
1	1	モンスターストライク	-50%	112%
2	7	パズル＆ドラゴンズ	-16%	78%
3	11	崩壊：スターレイル	-20%	113%
4	5	勝利の女神：NIKKE	-12%	11%
5	9	プロ野球スピリッツＡ	9%	49%
6	2	ドラゴンクエストウォーク	-19%	-30%
7	30	ロマンシング・サガ・リ・ユニバース	178%	253%
8	23	LINE：ディズニー ツムツム	17%	174%
9	27	eFootball 2023	15%	221%
10	3	ウマ娘 プリティーダービー	-1%	-32%
11	14	プロジェクトセカイ	-1%	47%
12	12	あんさんぶるスターズ！！Music	-5%	28%
13	4	Fate/Grand Order	-28%	-38%
14	16	Pokémon GO	-14%	48%
15	6	アークナイツ	-14%	-34%
16	65	にゃんこ大戦争	32%	567%
17	18	荒野行動	5%	32%
18	19	パズルサバイバル	12%	31%
19	8	原神	-15%	-33%
20	17	ヘブンバーンズレッド	-11%	-13%
21	32	信長の野望 覇道	37%	68%
22	15	アズールレーン	-44%	-23%
23	29	放置少女	56%	44%
24	21	ガーデンスケイプ	26%	8%
25	55	陰の実力者になりたくて！マスターオブガーデン	-6%	212%
26	22	ONE PIECE バウンティラッシュ	-24%	2%
27	13	ONE PIECE トレジャークルーズ	-39%	-42%
28	49	ドラゴンボールZ ドッカンバトル	0%	106%
29	25	ブルーロック Project: World Champion	18%	2%
30	39	アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ	4%	57%
31	37	LINE ポコポコ	22%	56%
32	48	Identity V	15%	81%
33	34	メメントモリ	-30%	30%
34	36	ホームスケイプ	-5%	33%
35	68	妖怪ウォッチ ぷにぷに	26%	193%
36	132	実況パワフルプロ野球	224%	518%
37	10	ドラゴンクエストタクト	-4%	-63%
38	109	ディズニー ツイステッドワンダーランド	10%	354%
39	40	ロイヤルマッチ	-10%	26%
40	44	ダークテイルズ	-9%	39%
41	74	PUBG MOBILE	0%	160%
42	52	転生したらスライムだった件 魔王と竜の建国譚	-43%	75%
43	35	ドラゴンボール レジェンズ	-9%	-4%
44	28	ブラッククローバーモバイル	-84%	-25%
45	45	リネージュW	15%	18%
46	43	フィッシュダム	-5%	10%
47	63	ダダサバイバー	-5%	72%
48	20	ブルーアーカイブ	11%	-51%
49	133	タワーオブスカイ	96%	328%
50	51	eFootball ウイコレ CHAMPION SQUADS	22%	41%

※掲載データはSensor Towerから引用したものです
※iOSとAndroidの収益の合計をもとにしたランキングです。マルチプラットフォーム展開を行うタイトルでも，PCや家庭用ゲーム機向けの収益は含まれていません

1〜25位の収益グラフ。縦軸（収益）の値は本連載では非公開

　今週1位となったのは，MIXIの「モンスターストライク」である。
　同作では5月30日に収益を大きく伸ばしているが，このタイミングでガチャイベントの“超・獣神祭”が行われており，限定キャラクターの「キリンジ」（CV：中村悠一）が登場している。そのほかにも多くのイベントを同時開催した結果，セルランで2位のタイトルの倍近くの収益を出して首位となった。

モンストにおける1か月間の収益推移

　
　

前四半期におけるCygamesのセールスランキング

（2023年1月1日〜3月31日）

　今回は，前四半期（2023年1月1日〜3月31日）で世界13位（日本のゲームメーカーでは2位）の収益を上げたCygamesについて紹介する。以下に紹介するのは，ワールドワイドにおける同社のセルランの上位タイトルで，タイトル名の右には世界全体に対する日本の収益割合を添えている。

順位	タイトル	日本の割合
1	ウマ娘 プリティーダービー	95.4%
2	グランブルーファンタジー	100%
3	プリンセスコネクト！Re:Dive	77.2%
4	シャドウバース	85.2%
5	ワールドフリッパー	26.7%

Cygamesを含むサイバーエージェント系列のタイトルの収益割合

　同社でセルラン1位となったのは，「ウマ娘 プリティーダービー」である。日本国内におけるセルランでも上位に定着しているのは，本連載の読者にとってはよくご存じの通り。
　上記の表を見ると，ウマ娘の日本の収益割合は95.4％と非常に高いが，これは同時に，海外の収益割合が低いことも意味する。ちなみに国別の収益割合を確認したところ，日本以外だと韓国が2.5％，台湾が1.3％の順となっていた。

　一方でダウンロード数の比率を見ると，日本以外の比率がけっこうある。ちなみにダウンロード比率は1位が日本で，世界全体に対して76.8％を占めている。そして台湾（10.1％），韓国が（8.4％）と続いている。日本におけるプレイヤーの課金額の高さと，海外では高額を注ぎ込まずともウマ娘を楽しんでいる人が多いことが分かるだろう。

Sensor Tower 日本語公式サイト

「スマホゲームのセルラン分析」記事一覧