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[TGS 2014]リリース直前のニンテンドー3DS用プログラムツール「プチコン3号 SmileBASIC」が出展。子供から大人まで,誰でも3DSのゲームが作れる
改めてこのプチコン3号がなんなのかを説明すると,ニンテンドー3DS上でプログラムを作って動かせるツールで,そのプログラムには「BASIC」という1980年代のマイコン時代にはポピュラーだった,初心者にもやさしい言語が使われている。
簡単な英単語による命令と数値を使ったプログラムをタッチスクリーンから入力することで,ニンテンドー3DSのゲームやアプリなどを作れてしまうという,昭和のマイコン世代にはたまらないアプリなのである。これまでニンテンドーDSiウェアとして2バージョンが配信され,高い評価を受けている。タイトルどおりの“バージョン3”となった今回は,初めてニンテンドー3DSに対応。3D立体表示やジャイロなどを始めとする,3DSならではの機能にも対応している。
今回のTGSに出展されていたのはほぼ完成版で,あとは先日発表されたNewニンテンドー3DS対応のための調整が残されている状態だそうだ。画面構成やユーザーインタフェースなどについても,製品とほとんど同じものとなっている。また昨年のTGSの記事で紹介した機能については,おおむね搭載しているそうなので安心してほしい。
実際に動いているところを見せてもらって分かったのは,プチコン3号の充実した機能と,それを使うためのケアがしっかりしているということ。プログラムの入力や表示中にヘルプボタンを押すことで,指定した命令の意味がその場で分かるリファレンスを表示できたり,入力中にサンプルプログラムを呼び出して,それを組み込んでプログラムに実装したりなど,初心者にはやさしく,経験者には扱いやすい仕様となっている。わざわざプログラム内容を保存してからメニューなどに戻らなくとも,ボタン一つ(キーボードの「SMILE」ボタン)でこれらを呼び出せ,さらに何を呼び出すかはユーザーが自由に設定できるというのも,痒いところに手が届く仕様だ。
またプチコン3号で制作されたプログラムは,インターネットを通じてスマイルブームが用意するサーバーにアップロードし,クラウド環境で使用できる。作者が公開範囲を設定すれば,ほかのユーザーがそれをダウンロードして遊ぶことも可能だ。将来的にはプチコン3号を使って完成したプログラムを,作者と契約を結んでスマイルブームがパブリッシャとなり,ニンテンドーeショップなどで販売できるようにしたいという構想もあるという。
現地で取材に応じてくれたスマイルブーム代表取締役社長の小林貴樹氏は,マイコン族の大人だけでなく,その子供の世代にもプログラムに興味を持ってもらいたいと熱心に語っていた。実際,プチコンで制作されたゲームに興味を持って遊んでくれた子供の来場者も多かったようで,このプチコン3号がきっかけとなって将来ゲームクリエイターを目指す子供が出てくる可能性も少なくないはずだ。
正式なリリース時期については,「すでに秋に入ってしまいましたので,“沖縄の秋”をめどに」と小林氏。この年末年始には,3DSのプログラムを手軽に作ったり遊んだりする環境が整うのではないだろうか。
「プチコン3号 SmileBASIC」公式サイト
4Gamer「東京ゲームショウ2014」特設サイト
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