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【PR】これが「BF4をプレイするためのGPU」だ。Radeon R9の実力と可能性が競合を圧倒する
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印刷2013/12/27 12:00

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【PR】これが「BF4をプレイするためのGPU」だ。Radeon R9の実力と可能性が競合を圧倒する

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 2013年11月7日,おそらく世界で最も名の知れたミリタリーFPSシリーズの最新作,「バトルフィールド 4」(PC / PS4 / PS3 / Xbox One / Xbox 360)が国内発売となった(※PS4版とXbox One版は国内未発売)。最初はいろいろとあったものの,発売から1か月以上が経過したタイミングで修正されるべき不具合がひととおり洗い出され,デベロッパであるEA DICEからも修正の方向性が示されたため,腰を据えてプレイすることに決めた人も多いのではなかろうか。実際,世界中から日夜,多くのプレイヤーが戦場に集まっている。

 このバトルフィールド 4(以下,BF4)は,Electronic Artsのゲームエンジン部門であるFrostbite(フロストバイト)が手がける「Frostbite 3」を採用することで,美麗なグラフィックスを実現した反面,推奨GPUは「Radeon HD 7870 GHz Edition」もしくは「GeForce GTX 660」以上,そして推奨のグラフィックスメモリ容量は3GB以上と,決して低くない。それだけに,長期的にBF4をプレイしていくにあたって,どのクラスのグラフィックスカードを選べばいいのか,悩んでいる人も少なくないだろう。とくに,「RadeonかGeForceか」は,難しいテーマとなっているものと思われる。

Mantleの概要。Mantleは,GCN世代のRadeon全製品でサポートされる
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 その答えを導く手がかりとなるのが,AMDとFrostbiteの協力体制だ。
 前作に引き続き,BF4でもAMDは開発に協力している。付け加えると,Frostbiteは,「Graphics Core Next」(以下,GCN)アーキテクチャを採用するRadeonシリーズ専用にAMDが開発しているグラフィックスAPI「Mantle」(マントル)に,今後のFrostbite 3タイトルが対応する予定であることも公表済みだ。PC用BF4には近々,「Mantle版」が無償提供される予定で,このMantle版BF4では,「一桁パーセント台に留まらない性能向上がある」とAMDは予告している。つまり,長期間にわたってBF4をプレイしていくにあたって,性能向上を期待するのであれば,GCN世代――HD 7700シリーズ以降――のRadeonに分がある。

R9 290Xリファレンスカード
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 とはいえ,目の前でサービスされているBF4が快適にプレイできなければ,分があると言われても納得できるものではないだろう。今回は,2013年末時点におけるRadeonの上から3モデル「Radoen R9 290X」「Radeon R9 290」「Radeon R9 280X」をとりあげ,高解像度環境で競合製品と比較することで,「本当にRadeonでいいのか」を検討してみたい。

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R9 290リファレンスカード
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R9 280Xリファレンスカード


極めて高いスペックを誇るR9 290XとR9 290

R9 280XはHD 7970 GEの後継モデル的存在


R9 290Xリファレンスカード
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 テストに先立って,まずはRadeonの上位ラインナップを整理しておこう。
 2013年末におけるRadeonの最上位モデルは,「Compute Unit」と呼ばれる演算ユニットを44基集積するRadeon R9 290X(以下,R9 290X)だ。1基のCompute Unitには,シェーダプロセッサ「Stream Processor」が64基と,キャッシュやレジスタファイル,スケジューラ,テクスチャユニットなどがセットで内包されている。そのため,GPUの規模を示す指針として扱われるシェーダプロセッサ数は「44×64」で合計2816基となる。

R9 290Xのブロック図。難しい話はよく分からないという人も,図の中央部に大きなShader Engineが4つあることは見て取れると思う。この1つ1つが“ミニGPU”なのだ
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 ちなみにR9 290Xだと,11基のCompute Unitが,「Geometry Processor」(ジオメトリプロセッサ)と「Rasterizer」(ラスタライザ)各1基,そして「Render Back-Ends」(レンダーバックエンド)4基と組み合わされ,“ミニGPU”的に「Shader Engine」として機能する仕様になっている。いろいろ専門用語が並んでちんぷんかんぷんという読者はいるかもしれないが,その場合は,「AMD初の4コアGPU」(=11機のCompute Unitからなる“ミニGPU”×4)と理解しておくのが手っ取り早いだろう。ちなみに動作クロックは最大1GHzである。

 もう1つ,R9 290Xには,スペック面で非常に重要な特徴がある。512bit幅のメモリインタフェースと,5GHz相当で動作するグラフィックスメモリチップとにより,320GB/sという,非常に高いメモリバス帯域幅を持っているのだ。
 メモリバス帯域幅というのは,「1秒間にどれだけのデータをメモリ上で捌けるか」を示すスペック値で,誤解を恐れずざっくりまとめるなら,値が大きければ大きいほど高解像度環境に強いことになる。
 「競合となるGeForceにも,300GB/s超えのGPUは1製品しかない」といえば,そのインパクトは察してもらえるのではなかろうか。

2013年末時点でTrueAudioに対応するのはRadeon R9 290シリーズとRadeon R7 260シリーズのみだ
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 Mantleに対応しているというのは冒頭で紹介したとおりだが,R9 290Xではもう1つ,AMD独自のプログラマブルサウンドエンジン「TrueAudio」(トゥルーオーディオ)をGPU内に統合しているのもトピックとなっている。
 これは,対応ゲームタイトルにおいて,CPU負荷極限まで下げつつもリッチなサウンドエフェクト処理を実現できるというもの。スクウェア・エニックス傘下の開発スタジオであるEidos Montreal(アイドスモントリオール)が,新作「Thief」でTrueAudioの採用を公表するなど,2014年に向けて,対応体制が整いつつある技術だ。Mantleともども,競合のGPUでは利用できない,Radeonならではの特徴といえるだろう。

カードの側面にDual BIOS Toggle Switchが用意される
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 カードレベルでは,リファレンスデザインを採用する製品に「Dual BIOS Toggle Switch」が用意され,安定動作を優先し,静音動作も狙えるという標準の「Quiet Mode」と,性能重視の「Uber Mode」,2つの動作モードを切り替えられる点も押さえておきたい。利用目的に合わせて,ユーザーは(電源オフ時に)選択できるというわけだ。
 搭載グラフィックスカードの実勢価格は,リファレンスクロック採用モデルで5万8000〜6万8000円程度(※2013年12月27日現在)となっている。

R9 290リファレンスカード。外観はR9 290Xリファレンスカードと瓜二つだ
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 そんなR9 290Xの下位モデルとして用意されるのが,Radeon R9 290(以下,R9 290)である。
 R9 290の基本設計は,R9 290Xとまったく同じ。“4コアGPU”となっている点から始まり,512bitメモリインタフェースと5GHz相当のメモリクロック,MantleやTrueAudioに対応する点まで,R9 290Xとの間に違いはない。一方,GPUの規模は,Compute Unitの総数にして40基,Stream Processor数にして2560基と,90%強に抑えられ,最大動作クロックも947MHzと,若干低めだ。

 では,単なる「R9 290Xのスペックが低い版」なのかというと,そんなことはない。R9 290で最も注目すべきは,リファレンスクロック採用モデルの実勢価格が4万〜5万5000円程度(※2013年12月27日現在)と,圧倒的に安価なこと。R9 290Xが欲しいけど,予算が……という人向けのGPUになっているのである。

上位モデルと比べるとコンパクトなR9 280Xリファレンスカード
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 最後にRadeon R9 280Xだが,これは「超」の付くハイエンド市場向けとなるR9 290XやR9 290と異なり,ハイクラス市場向けの製品となっている。搭載グラフィックスカードの実勢価格はリファレンスクロック採用モデルで3万4000〜4万円程度(※2013年12月27日現在)と,R9 290と比べて一段低い。

 GPUの基本設計も上位モデルとは異なる。GCNアーキテクチャを採用するので,Compute Unitの仕様自体は基本的に共通ながら,“ミニGPU”を構成するCompute Unitの数が上位モデルより多い16基となる一方,“ミニGPU”の数自体は2基となっているのだ。そのため,Stream Processorの総数は2048基となる。
 また,メモリインタフェースが384bitと上位モデル比で75%に留まりつつ,メモリクロックは逆に6000MHz相当へ引き上げられているのもポイントだ。メモリバス帯域幅は288GB/sで,R9 290Xほどではないものの,一世代前のハイエンドGPU並みには確保されている。

AMDが示しているR9 290XとR9 280X(および下位モデル)の位置づけ
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 もっとも,それもそのはず。実のところR9 280Xは,Radeon R9シリーズの一世代前となる製品シリーズ,Radeon HD 7000における最上位モデル「Radeon HD 7970 GHz Edition」(以下,HD 7970 GE)をベースとしたブラッシュアップ版なのだ。言い換えればR9 280Xは,一世代前の最上位モデルが持つスペックを,R9 290よりもワンランク低い価格で実現してきたものということになる。
 GPUの世代が異なるため,TrueAudioは統合されていないものの,Mantleには対応しているので,Mantle版BF4がリリースされれば,R9 290XやR9 290と同じく,その恩恵に与れる予定だ。


フルHD×3の環境でRadeonとGeForceを比較

解像度は5760×1080ドットと3240×1920ドットに


 以上の3製品を競合と比較するわけだが,今回,R9 290Xの対抗馬としては,2013年12月時点におけるGeForceの最上位モデルとなる「GeForce GTX 780 Ti」(以下,GTX 780 Ti),R9 290の対抗には(3D性能的に見て)GTX 780 Tiの下位モデルとなる「GeForce GTX TITAN」(以下,GTX TITAN),そしてR9 280Xの対抗には,R9 280Xと実勢価格が近い「GeForce GTX 760」(以下,GTX 760)を用意した。冒頭でも述べたとおり,いまBF4をプレイするのに最適なGPUを,立ち位置ごとにRadeonとGeForceの中から選んでみようというわけである。

 6製品の主なスペックは表1のとおり。前述のとおり,R9 290XにはUberとQuiet,2つの動作モードがあるのだが,今回は最高性能を期待できるUberでテストを行うことにした。以下,混乱を招かないよう,「R9 290X Uber」と表記したい。

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 テストに用いるアプリケーションは,もちろんBF4だ。GPUレビューでお馴染みの宮崎真一氏が,先に「キャンペーンモードのテストから,マルチプレイ時のポテンシャルを探る方法」を示しているので(関連記事),今回はそれに倣ってテストを行うことにする。

 具体的には,キャンペーンモードから「SHANGHAI」ステージを選択。同ステージの冒頭に,自動車でホテルへ向かうシーンがあるため,その途中1分間の平均フレームレートを「Fraps」(Version 3.5.99)で取得する。そして,テストは解像度ごとに2回実行し,2回の平均をスコアとして採用するという流れだ。

ProLite XB2380HS-2
メーカー&問い合わせ先:マウスコンピューター
ProLite XB2380HS-2製品情報ページ
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 冒頭でも述べたとおり,今回は将来を見越した超高解像度でテストを行いたいと思うが,しかし,だからといって10万円クラスのディスプレイにはなかなか手が出ないという人も多いだろう。そこで今回は,マウスコンピューターの協力を得て,実勢価格が2万1500〜2万6000円程度(※2013年12月27日現在)と安価な,解像度1920×1080ドットの23インチディスプレイ「ProLite XB2380HS-2」3台で,高解像度環境を構築することにした。IPSパネルとLEDバックライトを採用し,スタンドの昇降機能と縦回転(ピボット)機能を持つ製品としては,破格と述べていいコストパフォーマンスがウリの製品だ。
 今回は,1920×1080ドットで横に並べた5760×1080ドットと,縦回転させた状態で横に並べた3240×1920ドットを設定し,両解像度でテストを行いたいと思う。

R9 290XとR9 290の外部出力インタフェースは,そのレイアウトも含めて共通だ
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 R9 290XとR9 290は,Dual-Link DVI-D×1,Dual-Link DVI-I×1,DisplayPort×1,HDMI×1と用意された出力インタフェースのうち,どの組み合わせでも3画面以上の出力を行える。それに対し,R9 280Xでは3画面出力にはDisplayPortを組み合わせる必要があるのだが,ProLite XB2380HS-2にはDisplayPort入力が用意されていないため,R9 280Xに限り,3台あるディスプレイの1台とはアクティブ型のDisplayPort→DVI変換アダプターを介して接続しているので,この点はあらかじめお断りしておきたい。
 また,この解像度だとさすがに描画負荷が高いことから,今回,ゲーム側のグラフィックス設定プリセットは,R9 290X UberとR9 290のテストにおいて「中」,R9 280Xのテストでは「低」を選択した。

 そのほかテスト環境は表2のとおり,Radeonで用いた「Catalyst 13.11 Beta9.5」,GeForceシリーズで用いた「GeForce 331.93 Driver Beta」は,いずれもテスト開始時の最新版だ。

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超高解像度で高いスコアを示すRadeon R9

BF4では5760×1080ドット設定がオススメ


 テスト結果を見ていこう。
 グラフ1,2は,「中」プリセットで実行した4製品の平均および最低フレームレートをまとめたものだ。なんと言っても注目すべきは,リファレンスクロック採用モデル同士で比較したとき,4万〜5万5000円程度(※2013年12月27日現在)で購入できるR9 290が,同7万〜7万8000円程度のGTX 780 Tiと互角のスコアを示し,さらにR9 290X Uberがそれらの上をいくという事実だろう。
 ちなみに今回のテスト方法において4Gamerが設定している合格ラインは最小60fps,平均65fps。この程度が出ていれば,マルチプレイで最低40fps程度は期待できるのだが,R9 290X UberとR9 290がまったく危なげなくその水準をクリアしている点は押さえておきたい。このクラスの解像度をシングルGPUでプレイアブルに持って行けるのはさすがだ。

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 続いてはR9 280X対GTX 760である。
 さすがにこのクラスだとフルHDディスプレイ3枚で実現される解像度は荷が重いようで,平均65fpsには届かない。そのため,実プレイにおいてもR9 290X UberやR9 290と比べると快適度はやや低下することになるが,そんななか,R9 280XがGTX 760に対して10〜16%のスコア差を付けている点,そして,最低フレームレートがR9 280Xなら50fpsを下回らない点は注目に値しよう。

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 さて,ここまで3画面環境のフレームレートを追って来たわけだが,ここで1つ疑問がある。それは,「3画面化して画面を広げることにメリットはあるのか」というものだ。

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 1920×1080ドットで横に3台並べた場合,画面は横に大きく広がる。1080×1920ドットで横に3台並べた場合は,画面全体が広がったようになるが,ここで問題になるのが,「ベゼル」(額縁)の存在である。ProLite XB2380HS-2に限らず,液晶ディスプレイのベゼルは相応の厚みがあり,そして,その厚みの部分には,当然のことながら,ゲーム画面は表示されない。ディスプレイをただ並べた場合は,ディスプレイとディスプレイの間に,ベゼル2つ分もの「何も表示されない部分」が現れ,しかもそれによって画面が分断されてしまうという懸念がある。果たしてそんな環境で,本当に3画面化のメリットなど受けられるのだろうか?

 実のところこの問題には,ちょっとした並べ方の工夫と,Radeon専用のドライバソフトウェア「Catalyst Control Center」(以下,CCC)側の設定によって対策を図れるようになっている。
 並べ方から先に述べておくと,3枚を横1列に並べるのではなく,たとえば「中央のパネルを少し奥に配置し,残る2枚のベゼルを重ねる」ことで,ベゼルの横幅自体を物理的に狭くできるのだ。

ProLite XB2380HS-2の場合は,1920×1080ドットの3枚横並び時は中央を奥に,1080×1920ドットの3枚横並び時は幅の狭いほうを広いほうに重ねるようにすると,効果的に非表示領域を小さくできる。このあたりは使うディスプレイのベゼルサイズ次第なので,適宜,ベターな方法を模索してみるといいだろう
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CCCから「AMD Eyefinityマルチディスプレイ」を開くと,Eyefinityの設定が行える。まずはプルダウンメニューからどんな構成にするか選ぶ
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 それでもベゼルの幅が存在以上,3枚のディスプレイで画面がズレてしまうのは避けられないが,そこで重要になるのがCCCである。

 Radeonでは,「Eyefinity」(アイフィニティ)と呼ばれる技術により,複数枚のディスプレイを仮想的な1枚のデスクトップとして扱える。
 Eyefinity自体は,CCCから「AMD Eyefinityマルチディスプレイ」メニューを開いたうえで,画面の指示に従ってディスプレイを選択すれば適用可能だ。そして設定すると,サブメニューに「ベゼル補正を調整」という項目が登場するのだが,これを使うと,「ベゼルで隠された部分にも,見えていないだけで画面は続いている」ような見え方に,画面表示を調整できるのである。

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ひとまず3台のディスプレイを1つの画面にできた。このとき3枚のディスプレイで並びがおかしかったら[配置する]ボタンをクリック
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CCCを除いてディスプレイが暗転し,うち1枚だけ青く光るので,CCCと照らし合わせながら,左から順にディスプレイを選んでいく

ひとまずEyefinityグループの設定が終わったところ。ここでCCCの下部に見える「ベゼル補正を調整」リンクをクリックする
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 「ベゼル補正を調整」が選択されると,CCCは真っ黒な画面に大きな黄色い直角三角形を表示する,特殊な動作モードに入る。そこで,三角形を構成する辺の2つが2枚のディスプレイにわたって直線的に見えるよう設定するわけだ。
 ここでちょっとしたコツを述べておくと,ディスプレイのベゼルを重ねた場合は,「真っ正面から見て,三角形の2辺が直線に見える」のではなく,「実際にゲームをプレイする視点から直線に見える」よう設定することを勧めたい。このほうが,最終的なゲーム画面はよりつながって見えるようになるはずだ。このテクニックは,左右のディスプレイを手前側へ傾けて配置するようなケースにも役立つので,ぜひ実践してみてほしいと思う。

こんな感じに三角形が表示され,キーボードのカーソルキーで動かして調整できる。[←][→]アイコンをクリックすれば,左の2枚,右の2枚を切り替えて,それぞれ調整可能
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 以上の調整を行ったうえで,実際にBF4のマルチプレイをプレイしてみたが,結論から述べると,1920×1080ドットで横に3台並べるのは大いにアリだと感じた。
 誤解を恐れず正直に述べると,ストーリーモードはいざ知らず,BF4のマルチプレイにおいて,「3画面を横に並べたら,目の前の視界が左右いっぱいに広がって,臨場感が抜群!」という話にはまずならない。マップや残弾などは中央のディスプレイに表示され,どうしても意識はそこに集中することになるからだ。

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 では何に効果があるのかというと,索敵,とくに空から迫る敵の索敵である。左右の広い視野にちらっと映る敵影から戦闘ヘリを発見して,対空ミサイルを向けるようなときに,左右に広がった視界が効果を発揮してくれるのだ。プレイヤーは得てして音情報で敵機を察知していると思われるが,2枚めと3枚めのディスプレイは,その索敵を視覚面でサポートしてくれる。これは大きい。

 ここで「『見えないところにも画面が描画されている』ように設定しているのだから,ベゼルの“裏”にある非表示領域から攻撃されたら不利になるのではないか」と思った読者は鋭いが,結論から言うと,これによる不利はまず生じ得ない。前述のとおり,即時の判断が求められるケースは正面のディスプレイ1枚の中に描画される情報だからである。そもそも正面のディスプレイで表示されていない敵は,ディスプレイが1枚でも3枚でも死角から攻撃してきているわけで,ベゼルの裏に隠れているかどうかは問題ではないのだ。
 2枚めと3枚めのディスプレイで索敵の対象となるのは,その距離の敵ではなく,もう少し離れた場所の敵である。


 一方,1080×1920ドットを3枚並べた環境は,さすがに左右のベゼルが視点から近すぎる印象である。視野が大きく広がるわけではなく,しかも,マップや残弾は視界のかなり下側へ移動してしまうので,咄嗟の状況把握にも遅れが生じてしまった。
 そのため,BF4を3画面でプレイするなら,1920×1080ドットの横配置を選ぶべきだろう。グラフ1〜4で明らかになったとおり,こちらのほうが高いフレームレートを確保できるのも魅力だ。



3年前のPCからGPUだけ載せ替えるとどうなる?

HD 6970→R9 280Xで実験してみた


 以上,3画面で最新世代のGPUを比較してきた。当然のことながら,表2でも示したとおり,テストにあたって組み合わせたCPUやメモリモジュールのスペックも最新世代のものだ。
 ただ現実的な話として,ハイクラス〜ハイエンドのグラフィックスカードを導入するにあたって,PCを1台丸々買い換えるというのは,予算的になかなかハードルが高い。いま手元にあるPCのグラフィックスカードだけ交換するという選択肢をとる可能性のほうが高いのではなかろうか。

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 では実際のところ,たとえば3年くらい前のPCから,グラフィックスカードだけ交換すると,どれくらいの性能向上が得られるのだろうか。そこで今回は,「3年くらい前のハイエンドなゲームPCから,グラフィックスカードだけR9 280X搭載モデルへ買い換える」というシナリオを例に,その効果を探ってみたいと思う。

 というわけで用意したPCは表3のとおり。当時のハイエンドGPUで,搭載グラフィックスカードの価格が4万円台だった「「Radeon HD 6970」(以下,HD 6970)を中心としたシステムだ。3年前のハイエンドゲームPCから,当時の予算とだいたい同程度のコストでR9 280Xカードへ買い換えたとき,どれくらい幸せになれるかをチェックしてみようというわけである。
 なおテストにあたっては,入手したASUSTeK Computer製のHD 6970カード「EAH6970 DCII/2DI4S/2GD5」がメーカーレベルのクロックアップモデルだったため,今回はCCCに用意されたオーバークロックツール「AMD OverDrive」から,動作クロックをリファレンス相当にまで引き下げている。

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 テスト方法だが,BF4は基本的に前段で行ったテストのとおり。ただ,ディスプレイも買い換えない/買い足さない前提で,解像度を1920×1080ドットに絞り,グラフィックス設定のプリセットは「高」を選択した。
 また,定番の3Dベンチマークテストとして,「3DMark」(Version 1.2.250)も実行したい。3DMarkのテスト方法は(バージョン違いを除いて)4Gamerのベンチマークレギュレーション14.0準拠だ。

 さっそく3DMarkのテスト結果からチェックしてみると,R9 280XはHD 6970に対して41〜47%程度ものスコア差を付けた(グラフ5)。3年前のハイエンドGPU比で,R9 280Xには,ざっくり1.4〜1.5倍程度のポテンシャルがあるわけである。

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 グラフ6がBF4の結果で,ここでR9 280XとHD 6970のスコア差は平均フレームレートで50%にまで開いた。しかも,HD 6970が平均65fps,最小60fpsにまったく届いていないのに対し,R9 280Xは平均,最小フレームレートとも,4Gamerで規定する合格ラインを超えてきている。実際,ゲームをプレイしてみても,滑らかさの違いは歴然だ。

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 せっかくなので,ログの取得が可能なワットチェッカー「Watts up? PRO」を用い,システム全体の消費電力も比較しておこう。ここでは,3DMark実行時とBF4実行時に記録された最も高い消費電力値をスコアとしたが,グラフ7にまとめたとおり,R9 280X搭載時にはHD 6970搭載時から消費電力が28〜36W低下した。最新世代のGPUへアップグレードすると,消費電力の低減も図れるのである。

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まもなく登場予定のMantleで性能はさらに向上

BF4を本気でプレイするならRadeon R9がベストだ


 以上のテスト結果から導ける結論は明白だ。BF4を高解像度でプレイするのに向いたGPUは,Radeon R9シリーズのほうである。
 しかも,今回の結果はあくまでも,DirectX 11モードで横並び比較した結果にすぎない。記事の序盤で紹介したとおり,PC版BF4プレイヤーにはまもなく,Mantle版のBF4が無償提供される予定だ。そしてそれが導入された暁には,競合製品とのギャップがさらに広がることとなる。

 付け加えるなら,Mantleに対応するのは,BF4だけではない。Electronic ArtsはFrostbite 3ベースのゲームタイトルで広くMantle対応を進めていく予定なので,その意味でも,Radeon R9の将来性は豊かだといえるだろう。

 Mantle対応版BF4の登場を待ちつつ,R9 290XやR9 290と3枚のディスプレイを購入し,超絶なゲーム環境を整えるか。はたまたいま手元にあるマシンのGPUのR9 280X(や上位モデル)に差し替えて,手っ取り早くBF4プレイ環境を確保するか。いずれにおいても,いまBF4のために手に入れるべきGPUは,Radeon R9シリーズなのだ。

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AMDのRadeon公式Webページで最新情報をチェック!



バトルフィールド 4
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