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世界も運命もすべてを5秒で「裏返せ」――ガンホーが放つ最新作「ディバインゲート」のハイスピード&クールな世界観をプレイレポートで紹介
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印刷2013/10/10 17:40

プレイレポート

世界も運命もすべてを5秒で「裏返せ」――ガンホーが放つ最新作「ディバインゲート」のハイスピード&クールな世界観をプレイレポートで紹介

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 かつてのスマートフォン用ゲームアプリの王道は,ライト層でも遊べる幅広さや操作の分かりやすさ,キャラクターの可愛らしさなどであった。それが定番化し,猫も杓子もという状況になってきたのが2年くらい前。そんな時期を経て2012年に登場し,一味違った遊びごたえで大ヒットしたのが,ガンホー・オンライン・エンターテイメントのiPhone/Android用ソフト「パズル&ドラゴンズ」(以下,パズドラ)だった。
 そして,いまやパズドラに似たゲームがあふれかえっている。ガンホーが新たに発表した「ディバインゲート」Android / iPhone)は,自らが作った大ヒット作品とまた一味違った新機軸の作品である

 本作の舞台となるのは,聖なる扉「ディバインゲート」が開いたことにより,人間/精霊/悪魔の住むそれぞれの領域が統合されてしまった世界「ユナイティリア」。主人公達はそれぞれの想いを胸に,その開かれた「ディバインゲート」の向こう側を目指して戦うことになる。

ダウンロード,基本プレイ料金はともに無料
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「ディバインゲート」GooglePlay

「ディバインゲート」AppStore(iTunesが起動します)

「ディバインゲート」公式サイト


 ゲームを起動して最初に目に飛び込んでくるのは,メリハリの強い線を持ったキャラクターイラストのビジュアルだ。本作の最大の魅力は「スピード感」で,そのビジュアルやアップテンポなBGMがゲームのスピード感に華を添えている。

かわいいというよりクール,かつスタイリッシュなイメージのキャラクター達。ある者は真実を求め,ある者は願いを抱き,開かれた扉の向こうへ世界のすべてを“裏返し”に向かう
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 本作でプレイヤーは,各エリアに複数用意された「クエスト」に挑戦していく。クエストのフィールドはいくつかのフロアに分かれており,これを4体+ほかのプレイヤーユニットの合計5体のユニットによるパーティで踏破していくことになる。そして,本作のスピード感をもっとも表すものが,モンスターとの戦闘なのだ。
 戦闘画面はパズドラのように,上半分がモンスターの情報,下半分がパズルによる攻撃画面となっている。この画面を見ると,パズドラと同じようなゲームなのかなという印象を持ってしまうが,パズル部分はパズドラ以上に,とにかくスピーディに展開していくのだ。

 ジャンルとしては,先に述べたように,パズドラと同様のパズルゲームRPGだが,ゲームプレイのスピード感は,既存のどのスマートフォン向けゲーム作品をも超えているというのが筆者の感想だ。そのプレイフィールを,実際に遊んでみた内容を交えてお伝えしていこう。

各クエストの選択画面では出現する敵の特徴以外にも,一つ一つ用意されているバックストーリーが読め,より世界に没入できる
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 クエストを選択してスタートすると,プレイヤーの目前には,パーティがいる位置を表すコマと,5×5のマス目に配置された24枚のパネルが広がっている。プレイヤーはコマを1手ずつ,マス目に置かれたパネルを裏返しては進み,「鍵」を見つけて部屋の奥にある「扉」から脱出しなければならない。
 ただし,コマを1手動かすごとに画面左下に表示されている「SP」が減り,これがゼロの状態でコマを進めると,同じく左下にあるパーティの生命力を表す「HP」の数値が減っていく。戦闘でのダメージや歩き回っての消費でHPがゼロになれば,当然クエストは失敗してしまう。

コマの隣にあるパネルには,星マークが表示される。これは,その色が「危険度」(青が一番低く,黄色が中間,赤が一番危険)を表し,星の数が中身の「グレード」を表す。危険度が低いパネルではユニット強化に必須となる通貨「コイン」が,高いパネルでは敵が出やすい
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パネルの星の数が多いほど,コインなら得られる金額がより多く,敵ならより強いものが出現する。「?」マークのついた「鍵パネル」には,いずれかに鍵が隠されており,これを入手しないと扉の前までたどり着いても脱出できない
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 すべてのパネルを開けようと思うとSPが足りなくなる。しかし,コインや敵を倒して手に入る新しいユニットは欲しい。場合によっては,「青色の星1」のパネルを開けて中身にガッカリ……ということもあるだろう。パネルに付いた星の表示を目安にして,SPを計画的に使っていきたいところだ。
 ちなみに脱出後にすべてのパネルがオープンされ,そこに何が隠れていたかがわかるので,ちょっと悔しい思いをすることも。

複数ある鍵パネルに正解の「鍵」は一つ。さらに,1エリアに複数のフロアがあり,SPが足りなかったりと悩ましいエリアも。ユニット入手などに使える貴重品「チップ」を使って,フロアの最初からやり直すこともできるが,パネルはしっかりと再配置されるのであまりオススメできない
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 このようにパネルを裏返していく部分は自分のペースでプレイできるが,いざパネルの裏から敵が出てきて戦闘となると,ゲーム性は一転する。本作最大の魅力である,スピーディな“パネルパズルバトル”が展開するのだ。

敵とのバトルもまたパネルを使ったものだ。下のラインの5マスには,6色の「エナジーパネル」のいずれかが手札として常に配置(補充)され,それを制限時間内に上のラインの5マスに次々とドラッグ移動する。マスごとのパネルの組み合わせで攻撃内容が決まる
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 バトルはターン制で,プレイヤーが手札のパネルをどこかのマスに1度放り込むと,そこから5秒でパネル移動ができる時間は締め切られて,攻撃が始まってしまう。この攻撃が終われば1ターン経過となり敵の「NEXT」の数値が一つ減る。なお,敵に付いた「NEXT」の値がなくなるまでは攻撃してこない。敵に攻撃される前に一掃してしまおう。
 とはいえ,一つのマスに入れられるパネルは5枚までなので,どこに何色を,何枚放り込むか,5秒という制限時間内に瞬時に判断しなくてはならない。この5秒間が,いざプレイしはじめてみると実に短く感じられ,最初はどのユニットもうまく攻撃できずにターンを終えることもあるはずだ。というのも,プレイヤーが攻撃などの行動を行うためには,パーティ内の各ユニットに設定された,「スキルが発動するパネルの組み合わせ」を1マス内に揃えなければならないからだ。

左画像のユニットの場合,赤いパネルを同じマスに2枚揃えれば,ノーマルスキルの単体攻撃が,5枚揃えれば全体攻撃が発動する。あと1枚でスキルが発動するマスがある場合,ガイドラインがそれを教えてくれる。中には,色の違うパネルを組み合わせたスキルも存在する
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パーティユニットのスキルで使わない色のパネルのほか,HPを回復するハートパネルも出現する。いらないパネルはマスに放り込んで消費し,補充で欲しいパネルが来ることに期待しよう
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 5秒間は短すぎる! と思ってしまうところだが,案外どうにかなってしまうのが本作の面白いところだ。実は,手持ちのパネルは,下のラインで自由に並び替えることができ,さらに隣り合った同じ色のパネルを指でなぞることでまとめて,そのまま同じマスに放り込むことができる。上のラインに出す前なら5秒間のカウントも始まらないので,先に出しやすい配置にしておけば時間短縮になるというわけだ。

 また,不要なパネルを入れるマスと,攻撃用のマスを最初から決めておけば,補充されたパネルをどこに振り分けるかの判断もしやすくなるだろう。こうして限られた時間に集中してパネルを振り分けていくことができるようになると,5秒という時間が長く感じられるような疾走感が味わえる。

パネルの重ね出し以外にも,ときどき出現する攻撃や回復効果が1.5倍になる「BOOST」のマスや,属性の強弱関係といった要素が加わり,パネルをどう出していくのか考えるのが楽しい
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 ただ単に同じ色を揃えて出すだけでなく,BOOSTのマスにどの色を何枚揃えるかを考えたり,同色が5枚揃いそうなときに,パネル5枚で発動する全体攻撃スキルではなく,4枚を2マスに分けて単体攻撃スキルを2回発動させ,単体へのダメージを優先するなど,戦略性も高い。慣れてくれば,これらの思考が5秒間で十分にこなせるゲームシステムになっており,かつてないハイスピードな展開が誰でも楽しめるはずだ。

「NEXT」があと1まで迫っている敵を最優先の攻撃ターゲットに指定するのは,基本中の基本。5秒間がスタートする前の入念な準備,そしていざ始まる5秒間のスピード,この静と動のギャップがプレイヤーを高揚させる
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フロアの扉で待つ強力なボスや,道中にいる多数のザコ敵などを相手にするときは,フロア移動中や戦闘で一定ターンが経過すると使えるようになる,各ユニットの強力な「アクティブスキル」も必須。これをいつ使うかも奥深い戦略の一環だ
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 さらにこのバトルにおける爽快感が,パーティのユニット編成や強化によって加速されていくのも本作の面白いところだ。
 クエストで出現する敵の属性は事前に分かるので,その属性に強いユニットを多めにしてパーティを組めば,少ないパネルでより多くの手数と戦果を生み出せる。
 ユニットを,不要なユニットと通貨「コイン」を消費する「強化」でレベルアップさせれば,その攻撃力は格段にアップしていく。パネルをうまくそろえて手数を増やせば,その効果は目に見えて変わってくるので,ユニットを成長させていくのもまた楽しい。

 わずか5秒間,しかし濃縮されたその5秒間がテンポよく連続し,ふと気が付けば時間を忘れてのめり込んでしまっていた。ぜひ,本作をプレイして,そのハイスピードで展開されていく新感覚を味わってほしい。

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攻撃力は非常に高いが,パネルを最低3枚は揃えないと何も行動できないユニットなど,ユニットごとにさまざまな能力や個性が備わっている。リリース時点で200体以上も用意されているので,これらをどう編成し,パネルバトルをどう展開していくか考えるのも楽しみの一つだ
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ユニットのレベルを上限値まで上げて,特定のユニットと一緒にクエストに出ることで,次の段階へと「進化」できる。また,「強化」の際には種族や属性が一致するフレンドのユニットがいれば,得られる経験値が大幅にアップするといった要素もある

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