プレイレポート
世界も運命もすべてを5秒で「裏返せ」――ガンホーが放つ最新作「ディバインゲート」のハイスピード&クールな世界観をプレイレポートで紹介
そして,いまやパズドラに似たゲームがあふれかえっている。ガンホーが新たに発表した「ディバインゲート」(Android / iPhone)は,自らが作った大ヒット作品とまた一味違った新機軸の作品である
本作の舞台となるのは,聖なる扉「ディバインゲート」が開いたことにより,人間/精霊/悪魔の住むそれぞれの領域が統合されてしまった世界「ユナイティリア」。主人公達はそれぞれの想いを胸に,その開かれた「ディバインゲート」の向こう側を目指して戦うことになる。
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ゲームを起動して最初に目に飛び込んでくるのは,メリハリの強い線を持ったキャラクターイラストのビジュアルだ。本作の最大の魅力は「スピード感」で,そのビジュアルやアップテンポなBGMがゲームのスピード感に華を添えている。
本作でプレイヤーは,各エリアに複数用意された「クエスト」に挑戦していく。クエストのフィールドはいくつかのフロアに分かれており,これを4体+ほかのプレイヤーユニットの合計5体のユニットによるパーティで踏破していくことになる。そして,本作のスピード感をもっとも表すものが,モンスターとの戦闘なのだ。
戦闘画面はパズドラのように,上半分がモンスターの情報,下半分がパズルによる攻撃画面となっている。この画面を見ると,パズドラと同じようなゲームなのかなという印象を持ってしまうが,パズル部分はパズドラ以上に,とにかくスピーディに展開していくのだ。
ジャンルとしては,先に述べたように,パズドラと同様のパズルゲームRPGだが,ゲームプレイのスピード感は,既存のどのスマートフォン向けゲーム作品をも超えているというのが筆者の感想だ。そのプレイフィールを,実際に遊んでみた内容を交えてお伝えしていこう。
クエストを選択してスタートすると,プレイヤーの目前には,パーティがいる位置を表すコマと,5×5のマス目に配置された24枚のパネルが広がっている。プレイヤーはコマを1手ずつ,マス目に置かれたパネルを裏返しては進み,「鍵」を見つけて部屋の奥にある「扉」から脱出しなければならない。
ただし,コマを1手動かすごとに画面左下に表示されている「SP」が減り,これがゼロの状態でコマを進めると,同じく左下にあるパーティの生命力を表す「HP」の数値が減っていく。戦闘でのダメージや歩き回っての消費でHPがゼロになれば,当然クエストは失敗してしまう。
すべてのパネルを開けようと思うとSPが足りなくなる。しかし,コインや敵を倒して手に入る新しいユニットは欲しい。場合によっては,「青色の星1」のパネルを開けて中身にガッカリ……ということもあるだろう。パネルに付いた星の表示を目安にして,SPを計画的に使っていきたいところだ。
ちなみに脱出後にすべてのパネルがオープンされ,そこに何が隠れていたかがわかるので,ちょっと悔しい思いをすることも。
このようにパネルを裏返していく部分は自分のペースでプレイできるが,いざパネルの裏から敵が出てきて戦闘となると,ゲーム性は一転する。本作最大の魅力である,スピーディな“パネルパズルバトル”が展開するのだ。
バトルはターン制で,プレイヤーが手札のパネルをどこかのマスに1度放り込むと,そこから5秒でパネル移動ができる時間は締め切られて,攻撃が始まってしまう。この攻撃が終われば1ターン経過となり敵の「NEXT」の数値が一つ減る。なお,敵に付いた「NEXT」の値がなくなるまでは攻撃してこない。敵に攻撃される前に一掃してしまおう。
とはいえ,一つのマスに入れられるパネルは5枚までなので,どこに何色を,何枚放り込むか,5秒という制限時間内に瞬時に判断しなくてはならない。この5秒間が,いざプレイしはじめてみると実に短く感じられ,最初はどのユニットもうまく攻撃できずにターンを終えることもあるはずだ。というのも,プレイヤーが攻撃などの行動を行うためには,パーティ内の各ユニットに設定された,「スキルが発動するパネルの組み合わせ」を1マス内に揃えなければならないからだ。
5秒間は短すぎる! と思ってしまうところだが,案外どうにかなってしまうのが本作の面白いところだ。実は,手持ちのパネルは,下のラインで自由に並び替えることができ,さらに隣り合った同じ色のパネルを指でなぞることでまとめて,そのまま同じマスに放り込むことができる。上のラインに出す前なら5秒間のカウントも始まらないので,先に出しやすい配置にしておけば時間短縮になるというわけだ。
また,不要なパネルを入れるマスと,攻撃用のマスを最初から決めておけば,補充されたパネルをどこに振り分けるかの判断もしやすくなるだろう。こうして限られた時間に集中してパネルを振り分けていくことができるようになると,5秒という時間が長く感じられるような疾走感が味わえる。
ただ単に同じ色を揃えて出すだけでなく,BOOSTのマスにどの色を何枚揃えるかを考えたり,同色が5枚揃いそうなときに,パネル5枚で発動する全体攻撃スキルではなく,4枚を2マスに分けて単体攻撃スキルを2回発動させ,単体へのダメージを優先するなど,戦略性も高い。慣れてくれば,これらの思考が5秒間で十分にこなせるゲームシステムになっており,かつてないハイスピードな展開が誰でも楽しめるはずだ。
さらにこのバトルにおける爽快感が,パーティのユニット編成や強化によって加速されていくのも本作の面白いところだ。
クエストで出現する敵の属性は事前に分かるので,その属性に強いユニットを多めにしてパーティを組めば,少ないパネルでより多くの手数と戦果を生み出せる。
ユニットを,不要なユニットと通貨「コイン」を消費する「強化」でレベルアップさせれば,その攻撃力は格段にアップしていく。パネルをうまくそろえて手数を増やせば,その効果は目に見えて変わってくるので,ユニットを成長させていくのもまた楽しい。
わずか5秒間,しかし濃縮されたその5秒間がテンポよく連続し,ふと気が付けば時間を忘れてのめり込んでしまっていた。ぜひ,本作をプレイして,そのハイスピードで展開されていく新感覚を味わってほしい。
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