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「DOA5 UA」初の公式全国大会「Fighting Carnival 2014 SUMMER」レポート。新Ver.「Last Round」について聞いた早矢仕Pミニインタビューも
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印刷2014/09/02 20:33

イベント

「DOA5 UA」初の公式全国大会「Fighting Carnival 2014 SUMMER」レポート。新Ver.「Last Round」について聞いた早矢仕Pミニインタビューも

画像集#001のサムネイル/「DOA5 UA」初の公式全国大会「Fighting Carnival 2014 SUMMER」レポート。新Ver.「Last Round」について聞いた早矢仕Pミニインタビューも
 2014年8月31日,東京・有明のTFTホールで開催された「JAPAN GAMER'S LIVE」内にて,コーエーテクモゲームス制作のアーケード用対戦格闘ゲーム「DEAD OR ALIVE 5 Ultimate: Arcade」の公式全国大会「Fighting Carnival 2014 SUMMER」決勝ラウンドが行われた。

 「DEAD OR ALIVE 5」(以下,DOA5)がアーケードへの移植を果たした「DEAD OR ALIVE 5 Ultimate: Arcade」の稼働から初の公式全国大会となる本イベント。全国25店舗で行われた予選を勝ち上がった精鋭達と,ニコニコ生放送「APMチャンネル」内で行われた公式トーナメント優勝者5名,そして当日予選の勝者2名を加えた32名により,その頂点が争われた。
 本稿では,激戦に次ぐ激戦が繰り広げられたイベントの模様を,写真と共にお伝えしていく。なお,昨今の格ゲーイベントの例に漏れず,本イベントはニコニコ生放送で配信が行われていたので,詳しい試合内容が知りたい方は,ニコニコ生放送のタイムシフトも合わせてチェックしてみよう。

解説は早矢仕洋介プロデューサー(左写真左)とTeam Razerの板橋ザンギエフ氏(左写真右)が,メインMCはセガのセクシー齋藤氏(右写真左),実況はお馴染みの闇マ氏(右写真右)が務めた
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大会終了後には,シリーズ最新作「DEAD OR ALIVE 5 Last Round」の発表も行われた。PlayStation 4とXbox Oneにて2015年春の発売が予定されている(関連記事
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「DEAD OR ALIVE 5 Ultimate: Arcade」公式サイト



「DOA5」4回目の全国大会優勝はベテラン勢の輝Rock選手


 イベントの開幕と共に始まった当日予選。定員は32名だったのだが,それを遙かに越える人数が集まってしまったため,出場はくじ引きとなってしまった。そうして行われた当日予選では,韓国の強豪Test選手(ザック)とSilver Moon選手(リサ)が見事勝ち上がり,決勝ラウンド出場権を獲得する結果に。

くじ引きに当選した選手の誰もが喜びを露わにしていたのが印象深い。なお,MCのセクシー齋藤氏がくじを引いていたのだが,「こんな重要な役はやりたくない!」と,途中で早矢仕Pに交代する場面も
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圧倒的な強さで決勝ラウンドへの切符を獲得したTest選手は,なんと当日予選に出るために来日したとのこと。……くじ引きの緊張感も頷けるというものだ
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ニコニコ生放送に向け,ネタを仕込んでいた選手たちの姿も数多く見られた。早矢仕Pも開幕の挨拶で,「後ろに変な人もいますけど……皆さんの熱い試合を期待しています」とコメント
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 続いて決勝ラウンドのトーナメント組み合わせを決めるくじ引きが行われたのだが,ここで一波乱が。家庭用の公式大会「Official Tournament 2013-2014」で優勝した活忍犬選手(リグ)と,超強豪のユウイチ@くるとん選手(エレナ)が一回戦で激突することとなったのだ。
 初っ端から注目プレイヤー同士の戦いが観られるということで,本人達の表情とは裏腹に,会場は大きな盛り上がりを見せていた。

活忍犬選手が9を引いた直後にユウイチ@くるとん選手(写真)が10を引き当てた瞬間。何とも言えないこの表情を見よ
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 大会のルールは3ラウンド先取の一発勝負。ホールドにまつわる駆け引きが勝敗の鍵を握る本作では,相手の癖を読むことが何よりも重要となる。
 なので1試合先取は中々に厳しいルールではあるのだが……そこはさすが全国の予選を勝ち上がった猛者達。限られたラウンド数の中で,読み合いが何周もするような熱戦が幾度も見られた。


 本シリーズの公式大会ではお馴染みのAKA選手は,使用キャラであるラ・マリポーサのコスプレ(?)で登場。早矢仕P曰く「本作のマスコットキャラクターです」とのこと
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件のAKA選手は,九州の強豪であり優勝候補の一人と目されていたシオロジカ選手(ゲンフー)を撃破して会場を沸かせるも,続く輝Rock選手(レイファン)とのベテラン対決に敗退
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解説陣曰く「デスブロック」と形容された左下のブロックでは,ユウイチ@クルトン選手が活忍犬選手を沈めるも,ベテランプレイヤーであるNCR選手のバイマンが大爆発し,ユウイチ@クルトン選手を打ち破った
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 そうしてベスト4に名を連ねたのは,輝Rock選手(レイファン),PoPo選手(ティナ),FLACK選手(バース),そしてkobm選手(ハヤテ)となった。いずれも,これまでの公式大会などで活躍してきた強豪達だ。

輝Rock選手(上写真右)とPoPo選手(上写真左)による準決勝では,輝Rock選手が圧倒的な強さで2ラウンド先取。一気に流れを掴んだかに思われたが,PoPo選手も意地を見せて2ラウンドを奪い返す展開に。しかし,輝Rock選手は崩れず,見事決勝戦進出を決めた
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もう一方の準決勝,FLACK選手とkobm選手の組み合わせでは,試合前にFLACK選手が「半年前の公式大会では,kobm選手はMATT PONTONというバース使いに見事敗れていました。そして今,彼はどんな心境なのか」と,昔話風の煽りで精神攻撃。しかし試合では,kobm選手が素晴らしい反応のホールドを駆使して勝利をつかみ取った
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 運命の決勝戦は,ベテランプレイヤーである輝Rock選手と,DOA5より頭角を現してきたkobm選手という組み合わせとなった。
 試合前には,お互いに「ここまで来られるとは思っていなかった」と謙虚なコメントを寄せていたものの,セクシー齋藤氏からの「優勝するのは誰ですか?」という質問に対し,とくに輝Rock選手は「俺だッ!!」と,本トーナメントにかける強い想いを覗かせていた。

なお,試合前には,セガ仕込みらしい小芝居(?)が披露される一幕も。声優・山本彩乃さんに肩もみされる輝Rock選手を鏡で見ながらも精神統一を図るkobm選手だったが,最後にぽつりと一言――「正直,羨ましいです」
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 そうして幕を開けた決勝戦では,輝Rock選手の要所での七寸靠(46P)が火を吹き,kobm選手にペースを掴ませないまま,3-1で勝利。念願となる「Fighting Carnival 2014 SUMMER」優勝をつかみ取った。

輝Rock選手は,「DOAシリーズを始めてもう14年ほど経つのですが,初めてこういった場で優勝できたことが本当に嬉しいです。ゲームに理解をもって応援してくれた妻にも感謝しています」と涙ながらにコメント。会場からは惜しみない拍手が寄せられた
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 無印の「DEAD OR ALIVE 5」発売から約1年半,同シリーズとしては4回目の公式全国大会となった本イベント。素晴らしい試合が目白押しだっただけでなく,コミュニティの根付きを強く感じさせるイベントだったことを付け加えておきたい。選手の入場シーンでも必ず盛り上がり,試合結果に関わらず,両選手には大きな拍手が寄せられる。そんな暖かさのあるイベントだった。

優勝賞品として,早矢仕Pのサイン入りタペストリーと,170cm超の超巨大なトロフィーが進呈された
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早矢仕洋介プロデューサー ミニインタビュー


 記事冒頭でもお伝えしたとおり,本大会終了後には,シリーズ最新作となる「DEAD OR ALIVE 5 Last Round」PS4 / Xbox One)が制作中であることが明らかになった(関連記事)。気になる新Ver.などについて,イベント終了後の早矢仕洋介プロデューサーに話を聞いてみたので,その模様を以下に掲載して本稿の結びとしよう。

4Gamer:
 本日はお疲れさまでした。DOA5シリーズがアーケードに戻ってから,初めての公式全国大会はいかがでしたか。

コーエーテクモゲームス 早矢仕洋介プロデューサー
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早矢仕洋介プロデューサー(以下,早矢仕P):
 元々,「闘劇」のような大会で競技種目に選ばれるようなゲームにしたいというのが,DOA5立ち上げ時の一つの目標だったんです。でも,今は闘劇はありませんし,僕らだけでアーケードのイベントをやるのも難しい。
 そんな中でセガさん主催のアーケードイベントがこうやって新たに生まれて,その盛り上がりにDOA5で貢献できたことが本当に嬉しいです。これはアーケードゲームにとって,新たな一歩なんじゃないかと。

4Gamer:
 大会自体も,とても盛り上がっていましたね。

早矢仕P:
 そうですね。僕らが想像していた以上に,ファンの方々が盛り上げてくれました。それにDOA5では,我々開発スタッフもプレイヤーのコミュニティに入って,一緒になって盛り上がりを作ってきた部分があるんです。だから,これまでずっとDOAシリーズをやり続けてきてくれた輝Rockさんが優勝したのは,とても感慨深いですね。

4Gamer:
 表彰式でのコメントも,これまでの歴史を感じるものでした。

早矢仕P:
 ええ。そんな歴史を紡ぎ続けるためにも,セガさんには今後もぜひJAPAN GAMER'S LIVEを続けていってほしい。もちろん,我々としても協力していくつもりなので。

4Gamer:
 分かりました。では最後に発表された「DEAD OR ALIVE 5 Last Round」について,少しお話をいただけますか。

早矢仕P:
 DOA5は無料版も含めると,すでに160万ダウンロードくらいになっていて,今でもオンラインにたくさん人がいるんです。そうやって遊んでくれているプレイヤー達から,「PlayStation 4とXbox Oneには対応しないのか」という意見がたくさん届きまして。そんな声に,いち早く対応したいと思ったんです。

4Gamer:
 PS4やXbox Oneの格闘ゲームは,まだまだ数が少ないですものね。でも,PS4のシェア機能なんて,まさに格闘ゲーム向けの機能なんじゃないかって気がします。

早矢仕P:
 ええ。なので,DOA5シリーズをずっと遊んでくれている皆さんが移行しやすいように,これまでのDLCをすべて引き継げるように作っているんですよ。
 PlayStation NetworkとXbox Liveそれぞれのアカウントを利用した引き継ぎではありますが,ぜひ発売された暁には,戦いの場をPS4とXboxOneに移してもらえればと。2015年春を目標に鋭意制作中ですので,期待しておいてください。

4Gamer:
 今後の情報にも期待しています。本日はありがとうございました。

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