連載
ローグライクの“おいしいとこ取り”。iOS向け「Deep Dungeons of Doom」を紹介する「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」第288回
スマートフォンには相当な数のゲームが存在しているが,「じゃあ,どれが面白いの?」「そもそも,数が多すぎて好みのタイトルが探せない!」と思っている人も少なくないはず。 そんな問題を解決すべく,スタートした連載が「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」だ。話題の新作タイトルからネタ要素多めのオモシロ系まで,スマートフォンのゲームを片っ端からプレイして(ほぼ)毎日お届けする。
「ローグライク」はその名の通り,もともとUNIX用に開発された「Rogue」のシステムをベースとしたゲームを指すもの。「不思議のダンジョン」シリーズでお馴染みといえるだろう。
入るたびに構造が変わるダンジョン,一度死ぬと失われる持ち物とレベル,自分と敵が交互に行動するターン制システムなどが特徴で,熱狂的なファンが多いことでも知られる。筆者も学生時代,夜を徹して「風来のシレン」をやりこんだものである。
最近のローグライクゲームにはさまざまな付加要素があるものも多いが,本日の「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」で紹介する「Deep Dungeons of Doom」は,「ターン制」「死んだら最初から」「ランダム形成ダンジョン」といったローグライクのコアな部分ににスポットを当て,手軽に楽しめるものとなっている。
「Deep Dungeons of Doom」ダウンロードページ
英語で物語が紹介されるが,分からなくてもゲーム自体は楽しめるので気にせず進めよう。筆者も,半分以上話が理解できなかったが,それでもたっぷり楽しめた。ざっくり言ってしまえば,魔王的なやつを倒してこい的なアレだ(超意訳)。
本作はワールドマップからダンジョンを選んで探索し,最深部にいるボスを倒せばクリアとなって,次のダンジョンが開放されるシステムとなっている。なお,無料で遊べるのは中盤まで。それ以降は課金でステージを開放させる必要がある。
それではメインとなるダンジョン部分について説明していこう。基本的にプレイヤーは移動する必要がなく,ダンジョンに入った時点で「モンスターと1対1のバトル」が始まる。画面右下のアイコンが攻撃,左下のアイコンがガードとなっているので,これらを活用して戦っていこう。
なお,一度攻撃すると次の攻撃までチャージする必要があるため,連続攻撃でのゴリ押しはできない。チャージ中はアイコンが暗く表示され,チャージ完了とともに明るく点灯するので,これを目安に攻撃していくといいだろう。
もちろんモンスターもただ突っ立っているだけではなく,さまざまな手段でこちらを攻撃してくるのだが,いずれの攻撃においても必ず予備動作があるので,これをしっかり確認するようにしたい。
モンスターの攻撃をガードすればダメージは一切食らわないので,うまくガードしていけば,無傷でダンジョンをクリアすることも可能なのだ。ただし,予備動作の長さはモンスターによってマチマチで,動作後すぐに攻撃してきたり,長いモーションのあとにやっと攻撃してきたりといった感じで,一筋縄ではいかない。このあたりは何度か対戦することで感覚をつかんでいこう。
敵の攻撃をガードしながら,チャージが完了のたびに攻撃……これを繰り返し,モンスターの撃破を狙っていこう。モンスターを倒すと入手できるコインでポーションや武具,特殊アビリティといったさまざまな要素が購入できるので,無駄遣いしないよう節約したいところ。
モンスターを倒したあと,下の階へと移動すると,新たなモンスターが出現して再び戦闘に。これを繰り返し,最深部で待つボスを倒すのだ。
なお,最初はHPや攻撃力が高いが敏捷性やMPの低い「Crusader」しか使えないが,ダンジョンをクリアしていくことで,敏捷性が高く連続攻撃が得意な「Marcenary」,MPが高く魔法による強力な攻撃が可能な「Witch」といったキャラクターも使えるようになる。
各キャラクターは通常攻撃のほか,溜め押しによる「特殊攻撃」も使うことができる。CrusaderはHP回復,Marcenaryは強力な一撃,WitchはMP回復といった行動が可能。いずれも大きな隙ができるが,攻略に必要不可欠なものなので,比較的攻撃の隙が大きいモンスターが現れたときは,積極的に狙うといいだろう。
また,モンスターはコイン以外にも「EQUIP」(装備品)や「ITEM」(アイテム)を落とすことがある。EQUIPは攻撃力や魔力といったステータス,ITEMはHPやMPなどに影響するもので,画面右上のスロットに装備できる。
ただしEQUIPとITEMはそれぞれたった1つしか装備できないので,新たなものを入手したときは,今持っているものとの選択を迫られる。EQUIPやITEMの詳細は画面左上にある「顔アイコン」をタップすれば閲覧できるので,どちらが自分にとって有益か,しっかり判断しよう。
とくにEQUIPの多くは「フロア移動ごとにHPが−1となるが,攻撃力が2上がる」といったように,メリットとデメリットの両面をもつものが多い。そのあたりも加味して,トータルでの損得を考えて動いていこう。なお,ワールドマップ画面右にある「STASH」をタップするとアイテム画面に移るが,このとき,装備品またはアイテムをドラッグして右側へ動かすと「THE CHEST」という倉庫に移すことができる。THE CHEST内のアイテムは死んでもなくならないので,装備せずに保管しておきたい貴重なアイテムを拾った場合などは,しっかりここに入れておくといい。
画面こそ一般的なローグライクによくあるダンジョンを上から見下ろしたようなものではないが,プレイフィールはローグライクそのもの。モンスター図鑑やボス図鑑といったコンプリート要素や,キャラクターごとに用意された「最大HP1アップ」「フロアごとにMP+1」といった特殊アビリティの開放もあるので,やりこみ度はバッチリだ。英語表示ということもあって序盤はちんぷんかんぷんかもしれないが,それを超えると一気に引き込まれる面白さがあるので,ぜひともグッとこらえて挑戦してみてほしい。
著者紹介:トリスター/目代将規
ゲームやアニメの書籍企画,編集,シナリオライティングや広告制作なども手がける編集プロダクション「トリスター」所属。スマートフォンならではのゲームや,一瞬で遊べてしまうゆるいゲームが大好物。好きなゲームのジャンルはRPGとアドベンチャー。“モンハン”好き。
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