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人気RPGシリーズ最新作「メタルマックス4 月光のディーヴァ」の貴重なエピソードを,主要スタッフが惜しげもなく披露した発売前夜祭イベントをレポート
この日のイベントには,声優の下野 紘さん,白石真梨さん,佐藤奏美さんら出演者やクリエイターのトークショウが行われ,さらに,白石さん,澁谷梓希(from i☆Ris)さん,そしてアイドルユニットのi☆Risによるライブが実施されるなど,盛りだくさんの内容だった。ここでは,クリエイター陣のトークステージにスポットを当ててレポートしたい。
「メタルマックス4 月光のディーヴァ」公式サイト
ただその一方,シナリオはシリーズ最速の1年半くらいで仕上げたとも語り,それについてディレクターの田内智樹氏は「ありえないスピード」「シナリオがきっちりと上がっていた」と宮岡氏を賞賛した。
音楽を手がけた門倉 聡氏は,ゲーム内にベートーベンの「月光」を入れられたことがとても嬉しいとコメント。そして,ニンテンドー3DSは低音が出づらいためベース音を出すのが大変だったと,制作時の苦労を振り返った。しかし最後の最後まで試行錯誤した結果,最終的には満足のいくものに仕上がったと,笑顔で話した。
田内智樹氏 |
友野祐介氏 |
また,ともかく本作は「物量が凄かった」(田内氏)らしい。作中に登場するモンスターの数は約400体で,アニメーションにすると1500パターンに達する。それぞれにカメラを付ける作業もあるため「制作時はノイローゼになりそうだった」と,苦闘の日々を振り返った。
しかしその甲斐あって,非常に満足のいく作品ができたと述べる。
プランニングディレクターの友野祐介氏は同作について,3Dで制作したため自由自在に動けることが大きなメリットだったとコメント。しかしその一方で,すべての場所に的確なカメラを配置しなければいけないため,膨大な作業量になってしまったとも話した。
また作業の工程上,イベントシーンにボイスが付くのは最後になってしまうため,最終的な形が見えなかったことが不安だったと明かした。しかし結果的に,自身が見えてなかった要素がスタッフの努力で足されていたため,非常に感動したそうだ。
プロデューサーの久保武史氏は「これ,本当にまとまるのかな」と,制作時の不安を暴露。事実,制作終盤でキャラクターがちゃんと動かないなどのアクシデントも発生し,完成が危ぶまれた時期もあったらしい。「非常にヒヤヒヤした」と,プロデューサーならではの視点で語っていた。
キャラクターに関するトークでは,開発時の設定イラストが公開された。ゲーム中には登場しない没イラストも披露され,来場者の多くが食い入るように見つめていた。
トーク後半では,アフレコ時のエピソードが語られた。
田内氏は,声優陣のテクニックに感動したとコメント。とくに,同作に出演している釘宮理恵さんについて「ちょっとだけ萌えっぽくしてくださいって言ったら,本当に『ちょっとだけ』萌えっぽくなるんですよね。萌えの段階を10段階くらい持ってるんじゃないかと思いました」と絶賛。
白石真梨さん |
下野 紘さん |
佐藤奏美さん |
i☆Ris |
澁谷梓希さん |
アニメシーンの収録現場に居合わせたという久保氏は,声優陣の演技のタイミングがバッチリだったことに驚きを隠せなかったと同時に,とても勉強になったという。キャラクターに命を吹き込んでもらったことに感謝しつつ,「とても良い出来になったと思います」と胸を張った。
こんな感じでトークは進行していき,終始盛り上がったままステージは終了。
その後は,澁谷さんが「メタルマックス4」のオープニング曲「EDGE OF HEAVEN」,i☆Risが「幻想曲WONDERLAND」,白石さんがメインテーマ曲「明日のうた」を披露して,大盛況のままイベントを締めくくった。
「メタルマックス4 月光のディーヴァ」公式サイト
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