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[gamescom]Electronic Arts初のVRタイトル「Star Wars Battlefront Rogue One: X-wing VR Mission」について,プロデューサーに話を聞いた
当然ながら対応機種はPlayStation 4で,PS4版「Star Wars Battlefront」の追加コンテンツとして無料でダウンロードできるという。リリースは,2016年のホリデーシーズンが予定されている。
そんな「Star Wars Battlefront Rogue One: X-wing VR Mission」(長いので,以下Battlefront VR)を開発したCriterion Gamesのプロデューサーに,ドイツ・ケルンにて開催中のgamescom 2016で話を聞けたので,その模様をお伝えしたい。
ちなみにCriterion Gamesはイギリスのデベロッパで,「Burnout」シリーズや「Need for Speed」シリーズなど,わずかな例外を除いて,ほぼレースゲーム一筋のメーカーだ。2004年にElectronic Artsの傘下に入っているが,「Star Wars Battlefront」でスピーダーバイクのシークエンスを制作した縁で,このたびのBattlefront VRにつながったとのこと。DICEとは,共同開発という形だ。また,タイトルにある「Rogue One」とは,今年公開予定の「スター・ウォーズ」のスピンオフ映画のタイトルでもあり,映画との連動もあるという。
というわけで,話を聞いたのは,Criterionで本作のプロデューサーを務める,Pete Lake氏だ。
4Gamer:
本日はよろしくお願いします。まず,ゲームの説明を簡単にしてもらえますか。
いいですよ。このBattlefront VRはElectronic Artsとしては初めてのVRゲームになりますので,我々も非常にワクワクしているところです。なぜなら,本作はこれまでのゲームにはなかったような没入感と,一歩進んだシネマチックなグラフィックスを通じて,プレイヤーに新たなゲーム体験与えてくれるからです。プレイヤーはXウイングのコクピットに座り,頭上や背後などを見回し,自分が「スター・ウォーズ」世界の中にいることを実感できます。
4Gamer:
タイトルからもだいたい分かるのですが,Battlefront VRのプレイヤーは反乱同盟軍のパイロットとして戦うわけですね。本編のように,帝国軍になれたりはしないのですか。
Lake氏:
残念ながら,なれません。反乱同盟軍の兵士として,非常に重要なミッションをこなすことになります。ゲームが始まると,プレイヤーはXウイングの中にいて,戦いが始まります。……ところであなた,帝国軍の兵士になりたいんですか。
4Gamer:
高校生の頃から,TIEファイターのパイロットになりたいと思っていました。
Lake氏:
それはお気の毒です(笑)。もっとも,私も子供のころはXウイングごっこをしたので,それが今,最新技術のVRという形で実現できたのが,開発していて一番嬉しいところですね。
4Gamer:
またしても基本的すぎる質問ですみませんが,本作はPS4専用タイトルですよね。そうはいっても,PC版制作の計画をこっそり持っていたりとかしませんか。実は私,PCゲーマーで,しかもPlayStation VRの予約に失敗しちゃったんです。
Lake氏:
同じですね,私も予約できませんでした(笑)。いや,今のところPS4専用ですね。
4Gamer:
戦いの舞台は,どんなところになるんですか。
Lake氏:
うーん,申し訳ないですが,それについては現段階であまり詳しくはお話しできません。我々の問題ではなく,公開予定の映画との関係があって,いろいろと守秘義務があるんです。ともあれ,先ほども言いましたように,反乱同盟軍にとって重要かつ大きなミッションにつくことになります。あなたはXウイングに乗り,敵はもちろんTIEファイター。ハイパースペースに飛び込んだり,たぶんスター・デストロイヤーも出てくるでしょう。
4Gamer:
開発でいちばん難しかったところというか,気をつかったのはどういう点ですか。
Lake氏:
初のVRタイトルということで,これまでのゲームの作り方をガラリと変える必要がありました。とくに操作関連の制作が難しかったのですが,そうはいっても,本編である「Star Wars Battlefront」に比べてあまりにも異なってしまうと,違和感を覚えるはずです。なので,VR体験を楽しんでもらいつつ,これまでの操作感から離れない。そのあたりにいちばん,気を使いました。
VRゲームはプレイ中,当然ですが自分の周りをグルリと見わたせます。通常のゲームは,プレイヤーに見せたいものを見てもらうようにコントロールできますが,VRゲームではそれができない。そのため,こちらも考え方をいろいろと変える必要がありました。
4Gamer:
振り向けば,ドロイドがいるわけですね。思わず,ずっと見続けてしまいそうです。
Lake氏:
それだけでなく,視線を下げれば自分の体が見え,横を向けば開いたウイングが見えますよ。
4Gamer:
ちなみに,自分のドロイドとコミュニケーションできたりしますか。
Lake氏:
ストーリーの中で,ドロイドと会話するシーンがありますが,空中戦の最中は操作に集中する必要があるので,たぶん,それどころじゃないでしょう。
4Gamer:
開発の進捗状況を教えてください。
Lake氏:
発売は2016年のホリデーシーズンを予定していて,今回,gamescomで見せているのはプレα版といったところで,まだ開発初期の段階ですね。同時に,ルーカスフィルムと一緒に映画との整合性なども図っています。
4Gamer:
なるほど。全体としてはどれくらいのボリュームになりそうですか。例えば,プレイ時間とか,ミッションの数ですとか。
Lake氏:
基本的には,マップは1つでミッションも1つですが,そのほか,簡単な探索など,サイドミッション的なものも用意しています。
4Gamer:
これが成功したら,「Star Wars Battlefront」のさまざまな要素をさらにVR化する,といった計画はありますか。
Lake氏:
先にも言いましたように,これはEAとして最初のVRタイトルとなります。イギリスにいる我々のスタッフは,Battlefront VRというチャレンジがベストを結果を収めるべく開発に集中しており,次にどうなるかといえば,まったく分かりません。
4Gamer:
開発期間はどれくらいかかっているんでしょう。
Lake氏:
1年ぐらいです。その中には,開発チームがVRとはどういうものかということを調べたり学んだりする期間や,DICEとの打合せなどの期間も含まれています。
4Gamer:
ゲームエンジンは,本編と同じ「Frostbite」ですね。「FIFA 17」もそうだし,VRにも対応しているというわけで,すごいポテンシャルですね。
Lake氏:
まったく,そのとおり。すごいポテンシャルだと思います。EAタイトルは,ほぼ「Frostbite」になりましたね。
4Gamer:
では最後に,読者に向けてメッセージをお願いします。
Lake氏:
我々Criterionは本作を,Xウイングに乗り込み,宇宙を舞台に戦う最高のVRタイトルにしようとしています。ぜひ楽しみに待っていてください。
4Gamer:
本日は,ありがとうございました。
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