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スマホ向け「音ゲー」+「育成RPG」は手軽なのに本格派? JOYSOUNDのエクシングと「ルミネス」のキューが贈る「ビートモンスターズ」をプレイしてみた
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印刷2013/06/29 17:06

プレイレポート

スマホ向け「音ゲー」+「育成RPG」は手軽なのに本格派? JOYSOUNDのエクシングと「ルミネス」のキューが贈る「ビートモンスターズ」をプレイしてみた

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 エクシングのiOS向けリズムアクションRPG「ビートモンスターズ〜BEAT Monsters〜」は,2013年6月6日にApp Storeで配信が開始された。基本プレイは無料で,一部有料のアイテムも導入されている。

 エクシングといえば「JOYSOUND」という通信カラオケ事業で知られる企業であり,最近ではWii U向けカラオケサービスの成功が記憶に新しい。同社はかつて「エクシング・エンタテイメント」というブランド名で家庭用ゲームソフトの開発/発売を行っており,カラオケ関連を中心とするモバイルコンテンツも運営している。

 そんなエクシングが,いまなお成長を続けるスマホゲームアプリ市場へ参入する第一弾タイトルとして制作したのが,ビートモンスターズである。開発は「ルミネス」や「メテオス」でお馴染みのキューエンタテインメントが担当しており,本作は,両社の持ち味が生かされたタイトルに仕上がっている。

 今回は,テストプレイで得た情報から,本作のコンセプトやゲームシステムを紹介していこう。スマホアプリのメインストリートを行く育成RPGに,リズムアクションという要素がどう絡んでくるのか,注目して読んでもらいたい。



音楽に精通したスタッフが“気持ちよさ”にこだわって譜面を作成


 簡単に言うと,本作は,獲得したモンスターカードでデッキを組んで,クエストに登場するモンスター達に挑んでいくというRPG要素を土台とし,戦闘部分を音ゲー仕立てにしたゲームである。

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 まず,音ゲー部分から見ていこう。
 本作のリズムアクション部分は,音楽に合わせて画面の上から下へと流れてくる「ノート」(音符)を,タイミングよく正確にタップ/フリック/ホールド/ウェーブしてポイントを稼いでいくタイプだ。“音ゲー”に慣れ親しんでいる人ならば,説明を受けなくても直感的にプレイできるだろう。

 普通の球だけのノートだったらタップ,ノートから上に線が伸びているタイプは,押し続けのホールド,横に矢印がついているノートは,その方向にフリックすることで対応していけばよい。そのほか,ジグザクの線ではホールドしたまま左右に揺らすような動き(ウェーブ)が要求されたり,ホールドしたままレーンを変えたりするような動きが必要なこともある。

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 これらの操作とタイミングがバッチリ合うと派手なエフェクトが表示され,連続して成功すれば「Combo」数が増えていく仕組みだ。小気味よくノートが降りてくるので,何も考えずにプレイしているだけでも結構楽しい。うまくプレイできたときの“気持ちよさ”の演出方法も研究されていて達成感があり,難しい曲でもチャレンジしたくなる仕上がりだ。

 使用される楽曲はオリジナル曲で,人とモンスターが共存する“とある惑星”を舞台に,世界を救う冒険の旅に出かける──という,本作の壮大なストーリーを感じさせるようなスケールの大きい楽曲が多数用意されている。
 楽曲のバリエーションは今後どんどん増えていくということだが,初期曲はオーケストラを意識したものが中心となっており,多彩な音が魅力だ。音質もハイクオリティなので,ヘッドフォンを着用して大音量で曲を聞きつつプレイに没頭することをオススメしたい。

 さて,こういったゲームでは,曲に合ったノートを自動的に生成しているものもあるが,ビートモンスターズでは,音楽に精通したデザイナーが一つ一つノートを配置する作業を行ったという。人間がプレイして気持ちいいと感じるポイントは,人間でないと分からない……そう考えたからこその方策だろう。このあたりに,音にこだわりのあるゲームを多く作ってきたキューエンタテインメントらしさが感じられる。

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 なお,本作のノートデザイナーは,ほかの音ゲーを数多くプレイして,どういったノートの配置がプレイヤーに気持ちいいと思ってもらえるのかを相当研究したらしい。同時に,スマホ向けのゲームであることを考慮し,本体を持ったままでプレイして違和感がないように,何度もチェックを行ったという。一番簡単な難度なら片手で本体を持って指一本で,次の難度は両手で本体を持って二本の指で……というように,プレイヤーが少しずつゲームに慣れてうまくなっていけるよう設計しているのだ。

 世間的にはかなり先鋭化されたジャンルなので,音ゲーというと,その道の達人が遊ぶものと構えてしまう人もいるかもしれないが,本作のリズムパートは(少なくとも序盤は),さほど難しくはない。落ちてくるノートそのものをタップすればいいだけなので,コントローラなどでの操作よりずっと直感的に遊べるのも,その理由の一つだろう。難度の上昇は緩やかで,音ゲーマニアだけに向けたゲームにはなっていない。

 ただ,一般的なクエスト部分以外で,イベント用に高難度の曲も用意されており,最も難しい難度については,そう簡単にはクリアできないように,かなり挑戦的なノート配置にしているらしい。
 もちろん,単に難度を上げるだけならいくらでも無茶はできるのだろうが,気持ちよいゲームプレイとのバランスを取りつつ高難度に仕上げるノートのデザインについては,開発側もかなり自信を持っているようだ。わずか3レーンと侮ってはいけない。話を聞くと,音ゲーをやり込んでいる人でも苦労しそうな組み立てのものもあるようなので,腕に覚えのある人はぜひ挑んでみよう。


育成したモンスターでパーティを編成し,リズムアクションでバトルせよ


フレンドからモンスターを借りてデッキを編成
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 先にリズムアクション部分を解説したが,ビートモンスターズは,基本的に“育成RPG”がベースになっているタイトルだ。実際に戦う「モンスター」を収集・育成し,そのモンスター達に,リズムアクションでエネルギーを与えつつバトルを行うといえば分かりやすいだろうか。

 プレイヤーは,ステージ(楽曲)に挑戦する際に,自分のモンスターから5体,フレンド(およびランダムに選ばれたユーザー)から借りた1体のモンスター選ぶことになる。ゲームの構成は,リズムアクションの入力部分とバトル部分が交互に繰り返される,いわゆるターン制が採用されていて,入力部分の成績が直後のバトルに影響する仕組みだ。

 また,ノートには色で区別された火/水/木/月/闇の属性があって,入力に成功すると対応する属性のモンスターをパワーアップできる。後述するが,味方のモンスターは属性に対応したスキルを所持していたりもする。属性は相克関係にあるので,戦闘ではかなり重要な要素となる。画面の一番上に配置されている敵のモンスターに対して有利な属性でデッキを組むことも一つの戦略だ。しかし,画面内に出てくる属性ノートの比率は面によって決まっており(出現順はランダム),「極振り」な構成ではパワーアップ要素を生かしきれない場合もあるので構成には熟考が必要だ。

5つの属性は3個と2個で相克関係にある。ステージによって出てくるモンスターの属性に偏りがあるので,それを目安にするのもよいだろう
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 なお,バトル時にはリズム入力はお休みなので,どんな戦闘が行われるのかを自分の目で確認可能だ。このゲーム,最初はリアルタイム戦闘仕様だったそうなのだが,それだと,音ゲー部分にしか目が行かず,どんな展開で戦闘が行われているのかが分からなくなるので,ターン式に改められたとのこと。集中しなければならない時間も短くて済むので,この変更でずいぶん遊びやすくなっているように思われる。

 それでも最初はノートの入力が行われる画面の一番下しか見る余裕がないと思うが,慣れてくるとノートが流れてくる画面中段,味方のモンスターが配置されている画面上段,敵モンスターが配置されている最上段と少しずつ視野が広がっていく。画面全体を見渡せるようになると,ノートとモンスターの関わりが分かってくるので,よりバトルを楽しめることだろう。

 ステージクリアの条件は,バトルで敵モンスターに勝つことだ。したがって,育成が進んだ強力なモンスターをパーティに入れておくと,多少,リズムアクションの入力に失敗してもクリアできたりする。逆に,音ゲーが得意で,ミスなく入力ができたとしても,育成していないパーティだと倒せないほどの強敵が……いずれは出てくるかもしれない。

 前述のようにクエストのメインステージ以外に,リズムアクション部分のみをフィーチャーしたイベント曲も準備されている。純粋に音ゲーを楽しみたいという方は,こちらを中心にプレイするのもいいだろう。


登場するモンスターは300種類以上。モンスターを入手して育成を行おう


モンスターの合成強化も可能だ
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 仲間にできるモンスターは,それぞれ体力/攻撃力/回復力/運という4種類のステータスを持っている。モンスターを強化合成すると,レベルが上がって各ステータスが成長していく仕様だ。
 モンスターは,種類によって各ステータスに特化した,体力タイプ,攻撃力タイプ,回復力タイプに分かれていて,どのステータスが伸びやすいかが決まっているとのこと。レアリティの高いモンスターに限っては「ドラゴンタイプ」に属しているものもおり,高い能力を持っているという。運よく入手できれば心強い仲間になってくれそうだ。

 モンスターは,配信開始時点で300種類以上が用意されており,プレイを続けていくことで新しいモンスターを入手する楽しみは大きい。少しずつ成長して強くなっていくモンスターを育てながら,実際にバトルで使えるのだ。難度の高いステージで詰まったとしても,より育成したモンスターを使えばクリア可能になる。このおかげで,プレイヤーは行き詰まったときでも高いモチベーションを維持できるのである。

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 モンスターを手に入れ,成長させてバトルに挑むという“育成RPG”の要素と,音楽に合わせてタイミングよくタップ/フリック/ホールド/ウェーブして楽しむ“リズムアクション”の要素。ビートモンスターズは,この二つが絶妙のバランスで融合した──直感的に分かるアクションと奥深くやり込み甲斐がある育成要素の融合,と言い換えることもできる──タイトルだ。

 手軽だけど長く継続して遊べるゲーム性のおかげで,音ゲーが好きな人,RPGが好きな人,毎日電車の中でスマホをいじる人,あまりゲームをプレイしない人など,誰もが自分のペースで楽しめるゲームに仕上がっている。

 無料の範囲で十分に遊べるところも“手軽さ”に通じている。課金で入手するポイントは,楽曲をプレイするたびに消費されるスタミナを補充したり(時間の経過でも回復する),レアなモンスターを今すぐに入手したいと思ったときに使われるくらいなので,のんびりと気長にプレイする分には無料の範囲で楽しめるのだ。

 以上,ビートモンスターズについていろいろと書いてきたが,リズムアクションパートは個人の好みもあるので,実際にプレイしてみないと分からない部分もあるだろう。配信直後の現在のタイミングだと,リリース記念のイベントも行われているので,この機会にプレイしてみて,その実力を自身で確認してみてはいかがだろうか。

「ビートモンスターズ〜BEAT Monsters〜」公式サイト

iTunes「ビートモンスターズ〜BEAT Monsters〜」

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