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[E3 2013]レーサーと警察の熾烈なバトルが繰り広げられる「NEED FOR SPEED RIVALS」のインプレッションを掲載
そんな「NFS」最新作のサブタイトルは「ライバル」(RIVALS)。その名が示す通り“ライバルとの対決”が,本作のテーマとなっている。E3 2013のEAブースで「NEED FOR SPEED RIVALS」をプレイしたので,ゲームの概要とともに,プレイインプレッションをお届けしよう。
「NEED FOR SPEED RIVALS」公式サイト
今度の「NEED FOR SPEED」は“泥警”だ!
本作の舞台となるのは,アメリカの架空都市。この街では,自由な走りを求めるストリートレーサーと,ストリートの秩序を守る警察との激しい争いが日夜繰り広げられている。プレイヤーは「ストリートレーサー」と「警察」のいずれかの勢力に所属し,このレースに参加するのだ。
ゲームにはモードの区分けが存在せず,複数のプレイヤーで世界を共有する,MMO型のシステムが採用されている。プレイヤーは,フレンドと徒党を組んでレーシングチームを結成しても良いし,一匹狼のレーサーとしてゲームに参加してもいい。
もちろん,所属勢力はいつでも移動可能となっている。勢力を移動しても,それまでに入手したポイントなどは維持できるので,その日の気分次第で勢力を変えられるのも魅力のひとつだ。
また,本作に登場する車は,基本的には実在する車種で構成されている。カンの良い読者は「じゃあ“基本的”から外れている車もあるのか」と想像しただろうが,まさにその通り。警察勢力側で登場する車は,特殊なポリス仕様で登場する。
現実世界ではあり得ない高級スーパーカーが,パトカーとしてストリートレースを繰り広げるわけだ。ケーニグセグ・アゲーラや日産GT-Rのパトカー仕様などは,マニアならそのルックスを拝めるだけで気絶モノだろう。
本作におけるゲームプレイの最も大きな目的は,各勢力ごとに設定された条件をクリアして「ポイント」を稼ぐことだ。
ストリートレーサー側は,ド派手なドリフトを決めたり,区間最高速を決めたり,敵車を華麗に抜き去ったり,警察車両からの追跡を振り切ったりすればポイントを稼げる。一方の警察は,ストリートレーサーを追突攻撃などで行動不能にしたり,一定時間追跡に成功したりすれば得点を得られる。
また,両勢力が使用できる特殊能力も,レースの駆け引きを行う中で重要な要素となる。ストリートレーサーには,使用に制限があるかわりに強烈な加速を一定時間持続できる「ニトロ」モードや,敵車両の視界や制御を奪う「EMP」攻撃が。警察車両には,道路に障害物を配置する「ロードブロック」,敵車の動きを俯瞰視点で把握出来る「ヘリコプター」モードなどが用意されている。これらを駆使して,相手勢力からポイントを奪い取るのだ。
ハイパーリアルでなおかつ泥臭い。Frostbite 3エンジンがもたらした独特なビジュアルに注目
ブースでの試遊はステアリング(ハンドル)コントローラではなく,ゲームパッドによる操作となったが,最低限のブレーキとアクセルコントロールだけで,気持よくカーブを曲がることができた。そのスピード感は強烈で,言葉にするなら「画面の全域が向こうからこちらにすっ飛んでくる」ような感覚だ。
晴れ間が広がる空に対して,アスファルトの路面は湿っており,周囲の情景が薄く映し出されている。自分が操作する車の後輪が巻き上げる水滴やゴミが,プレイヤーの視界に付着していく演出もユニークだ。
当初はレースゲームにも関わらず,過度なまでに“泥臭い”表現を用いているのはなぜかと疑問に感じていた。しかし,ゲームエンジンに「Battlefield 4」で採用された「Frostbite 3」が使われていると,ブーススタッフに聞かされて納得。そう言われてみればこのダスト感,湿度の高さ感は「Battlefield」シリーズの戦場を想起させる。
続いては,システムに寄った内容についても解説しよう。実際にプレイを行って気が付いたのは,プレイ視点が三人称後方カメラに固定されているという点だ。E3バージョン特有の仕様かと思ったが,担当者によれば「現時点では視点変更には対応していない」とのことだった。
また,ゲーム画面のレンダリング画角が広く取られているのも特徴的だ。恐らくこれは,本作が“追跡”や“追い越し”をテーマにしたゲームであることを意識し,なるべく横や後方のシーンを多くプレイヤーに見せるための配慮だと思われる。
ストリートレーサーは,ほかのレーサーを追い抜くことでもポイントが入るので,比較的スコアが上がりやすいが,警察に捕まると一気にスコアを失ってしまう。
そのため筆者は,真面目に道路を走るのが怖くなってしまい,敵車(警察側の車両)が見えたら,ガートレールを突き破って別の道路に乗り換えたり,悪路を走ったりと,まさにルール無用のドライブを展開していた。……そんなプレイが許されるのも,本作の魅力といえるだろう。
このゲーム性は,子供の頃に遊んだかくれんぼや鬼ごっこのプレイ感覚に近い。ちなみに,先陣を切って走り回る勇気のない筆者は,マップ上の私有地(?)で隠れていたのだが,瞬く間に警察に発見され,すぐに警察車両に取り囲まれてしまった。FPSでいうところの「キャンパー」スタイルは,このゲームではやらない方が身のためだ。正直,あまり心臓にはよろしくない(笑)。
本作は,スウェーデンに本拠を構えるGhost Gamesと,イギリスのCriterion Gamesの共同で開発が行われているとのこと。Ghost Gamesは「Forza Horizon」「Need for Speed:The Run」「Project Gotham Racing」シリーズを手がけた実力派スタジオ。そしてCriterion Gamesは「Burnout」シリーズを初め「Need for Speed: Hot Pursuitt」「Need for Speed: Most Wanted」などを手がけてきた。いずれも,レースゲーム作りには一家言あるスタジオとして知られている。
対応プラットフォームはPC,PlayStation 3,PlayStation 4,Xbox 360,Xbox Oneの5つ。北米地域ではPC,PlayStation 3が2013年11月19日に発売を予定。Xbox One版,PS4版は2013年後期に発売されるとのことだ。
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Need for Speed & the ‘N’ logo are trademarks or registered trademarks of Electronic Arts Inc. in the U.S. and/or other countries.
(C) 2013 Electronic Arts Inc. Trademarks belong to their respective owners. All rights reserved.
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