プレイレポート
iOS版「Godus」のファーストインプレッションをお届け。破壊と創造を繰り返し,世界を作る神になろう
本作は,いわゆる“ゴッドゲーム”。指先ひとつで大陸を移動させられたり,それを飲み込むほどの大きな渦潮を生み出せたりするなど,破壊も創造も意のままに操れる“神様アクション”が特徴だ。もちろん,基本システムは箱庭SLGなので,作って眺めるという根本的な楽しさもしっかり堪能できる。
ゲームの流れは,Follower(人間)の住む家を建てたり,大陸を整地したりしながら,世界を発展させていくというもの。中でも,人口の増加は最優先事項だろう。Followerを増やすことで家が増え,大陸の整地に必要な「Belief(信仰)」をたくさん回収できるようになる。これにともない,より多くの「Belief」が得られる高度な家や集落の設営,Followerの移動速度向上といった要素も開放されていく。
人口を増加させるためには家を建てなければならず,家を建てるには大陸を整地してそのスペースを確保しなければならない。そして,大陸の整地には「Belief」が必要で,「Belief」を効率的に増やすに人口を増加させて……って,アレ,神なのになんだかうまく踊らされているような……。
大陸の整地に必要な「Belief」は,一定時間ごとにFollowerの住む家から回収できる。つまり,人口を増やすことで文明の発達と共に開拓の効率が上がり,開拓の効率が上がることで人口の増加も早くなるというわけだ。こうしたことを繰り返し,より良い世界を作り上げるのがプレイヤーのいちおうの目的となる。
ゲームの序盤は,大陸の整地に追われることになるので,やること自体は至ってシンプル。しかし,家の配置を考え,それに合わせて大陸を変化させていると,ついつい時間を忘れて没頭してしまう。何というか,大規模な部屋の模様替えをしているような感覚だ。
また,要所に設置されているBecon(灯台)を開放することで,開拓できるマップが拡張されていく。開拓できない部分も見ることはできるので,ざっと見渡してみたのだが,果てしなく広かった。とにかく広かった。
そんな大陸開拓に夢中になっているうちに,人口と共に家が増え,Hoopville(村)ができ,Shrine(神社)や,Temple(神殿)などが建てられるようになる。
そうこうしているうちに「Belief」が底をつき,集中力が切れてふと我に返り,規則的に並んだ家や,綺麗に整えられた大陸を見ては,言いしれぬ満足感に包まれた。この感覚が箱庭SLGの最大の魅力だろう。
なお,以前公開されたムービーから,本作には戦争のような要素があることが推測できるのだが,今回のプレイでは確認することができなかった。プレイヤー以外の種族が同じ世界に住んでいるのか,プレイヤーのFollower達が対立することになるのか,はたまたマルチプレイ要素なのかなど,いろいろと気にかかる。どのような形であれ,本作の重要なポイントになることは間違いないだろう。
本作には,一瞬で世界に影響を及ぼすような神の力や,まだ見ぬ大陸や文明など,魅力的な要素がまだまだ用意されている。今回遊べたのは“触り”の部分だけだったが,それでも十分過ぎるほどに時間を盗まれることになった。
なお,現在遊べるのはニュージーランド版だけだが,欧米版・日本版・韓国版の配信も決定している。稀に操作を受け付けなくなるなど,ちょっとしたバグが残っているようだが,これだけ十分に遊べるのであれば,日本国内で配信される日は意外と近いのかもしれない。
スクリーンショット
「Godus」公式サイト
iOS版「Godus」ダウンロードページ(ニュージーランド版)
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