プレイレポート
一見普通っぽいのにやり込み要素満載の「SoulSword」,村ゲーなのにパーティプレイもあり?
本作は,自軍の領地にさまざまな施設を建築して資源を入手,その資源を使って自分だけの軍団を作って戦わせる戦略バトルゲームだ。領地を少しずつ発展させながら,軍団を構成する“英雄”を収集して育成する。一見すると“村ゲー”タイプのタイトルなのだが,カードゲームの要素が色濃く,英雄同士の“絆”によって戦闘力が変わるなど,本作ならではのシステムも数多い。つまり,普通の村ゲーのようだが,村ゲー要素はそれほど強くない。戦闘はありがちなカードゲームのようだが,戦略要素が結構強いという,ちょっと変わったタイトルなのだ。
今回は今後始まるオープンβテストに備えて,テストプレイで得た情報をまとめて紹介していこう。基本システムから解説していくので,これから始める際の手引きとして読んでもらいたい。
領地を整備して戦闘の土台を整える。生産した資源はNPC戦で使用
SoulSwordでは,領地の整備,英雄の育成/強化,バトルの三つの要素が柱となる。
領地は箱庭式となっており,生産施設や軍事施設などさまざまな施設を建築して育成していくタイプだ。施設をグレードアップする効果が増加していくだけでなく,グラフィックスも変化する。アニメーション効果もあって,少しずつ領地が育っていくのを見るのは満足感がある。
領地育成のベースとなるのは,中心にある「村会館」だ。村会館のレベルが各施設のレベル上限となっているので,常に先行してレベルを上げることになるだろう。
領地の役目は軍団運用に必要な資源を集めること。資源には食料/鉱石/マナストーンと,生産施設を建築するために必要な金貨がある。それぞれに対応した生産施設があるが,資源の運用を考えると金貨を優先して増やしていくのが理想だろうか。
生産施設以外にも,正規軍を編成するための「集兵所」や,後述する“狩場”に移動できる「ポータル」,内政や軍事面の効率化を図れる「研究所」などの施設が存在しているので,生産量が安定してきたら積極的にグレードアップしていこう。
SoulSwordの醍醐味は英雄の収集と育成,そして編成にあり
また,「英雄合成」機能を使えば,より高い等級の英雄を呼び出すことも可能となる。ただし,英雄合成は1〜8名の英雄を糧にしなければならない。
英雄の育成は,狩り場で敵を倒すか領地内の訓練場で鍛えることで,経験値を獲得してレベルアップさせる方式だ。レベルアップ時に入手できるポイントを体力(物理攻撃力)/精神(物理防御力)/知能(魔法攻撃力)/知恵(魔法防御力)/運(クリティカル率,スキル発動率)の5つの能力に割り振ることで英雄は強くなっていくのだ。
SoulSwordのバトルは,同じフィールド内に敵味方が配置され,自動で移動と戦闘を繰り返すことで行われる。つまり,攻撃力も防御力も不可欠である。能力を一つに絞って特化させたキャラは,その分弱点ができてしまい,安定した戦いが行えないこともあるので,ステータスの振り方は英雄育成のキモになりそうだ。
英雄は概ね“コスト”に応じた能力を持つ。コストが高いほうがより優秀な英雄であるといえるだろう。ただ,軍団には最大コストが設定されていて,高コストの英雄ばかりを組み込むと全体人数が減ってしまう。高コストの強力な英雄を軍団の中心に据え,残りのコストで援護に長けた英雄を入れるなど,いかにトータルで優れた軍団を構成するかがプレイヤーの腕の見せどころだ。
なお,英雄にはステータスのほかに「職業」が設定されている。職業間に相性があって,バトルは職業の影響を強く受けるのだ。
ステータスと職業,そして所持する「スキル」が英雄の能力を決定する。各英雄ともに最初から固有のスキルを一つ所持しており,レベルが上がると追加で二つスキルを習得できる仕様だ。習得するスキルはランダムになっているので,気に入ったスキルを覚えさせたいなら何人も育てる必要がある。
英雄の人数が少ない序盤はあまり気にする必要はないが,育った英雄が多くなってきたら相性を考えた陣形を組もう。思った以上に相性の補正が高く,うまい組み合わせを見つけ出せれば飛躍的に戦闘能力を伸ばすことができるはずだ。
また,英雄によっては,所属する軍団を表すエンブレムを持っている場合がある。これはストーリーに関わる要素で,その英雄がSoulSwordの世界の中でどんな軍団/グループに所属しているのかを表す証だ。直接戦闘能力に影響はしないが,同じエンブレムの英雄を集めると「称号」が付与されることがある。称号にはバトルで役立つBuff効果があるので,機会があれば意識して集めていきたいところだ。
育てた英雄をボリューム満点のNPC戦や対人戦で活躍させよう
領地で資源を集めて,英雄達が揃ってきたら,本格的にバトルを開始しよう。SoulSwordにはNPC戦と対人戦の両方が用意されていて,それぞれ違った楽しさがある。
NPC戦は領地内のポータルから向かえる専用の狩場マップで行われる。一つのマップには複数のポイントが配置されていて,そこで出現する敵を全滅させるとクリアしたことになり,次のポイントへと進行できる仕組みだ。どんな敵がどんな配置になっているのかは,攻略前に確認することができるので,敵に合わせて軍団や英雄のAIを設定してチャレンジすることになる。
攻撃型/防御型/突撃型/遠距離型/魔法型の職業ごとに設定できるAIは,どの敵を狙うのかを設定できる。職業間の相性が良い敵を狙うのか,近い敵を狙うのか,弱った敵を狙うのか。その職業を陣形のどの位置に立たせるのかも加味しつつAIを決めよう。なお,陣形は5×5のマス内に自由に設定できるが,攻撃の順番は前述した隣り合わせの英雄との相性が影響するので熟考して決めること。
NPC戦は基本的にソロで行うものだが,SoulSwordでは仲間と協力してミッションを遂行できるパーティ狩場も用意されている。1人のプレイヤーが一つの職業を担当して強力な敵NPCと対戦できるこのモードは,ソロプレイでありがちな作業感を感じずにプレイできるものになりそうだ。
なお,戦闘中はAIに準じて英雄達がマップ内を自動で行動していくが,一度クリアしたことのあるポイントは戦闘の様子をスキップして,結果だけを確認することが可能だ。同じマップを繰り返して英雄の経験値を稼ぐときはスキップを使って時間を短縮していこう。
SoulSwordでは,領地に「コロシアム」と「アリーナ」という施設を建築すると参加できる,同名の対人コンテンツがある。両方とも資源を奪い合うわけではないので,戦争というよりもスポーツライクに楽しむことができるのが特徴である。
コロシアムは一定時刻に開催される総当たりのリーグ戦。プレイヤーがコロシアム用の軍団を編成し,陣形とAIを設定すれば,あとは自動でマッチングされて結果が出る。リーグは強さによってランク分けされているので,自分のレベルに合った戦いを行えるはずだ。
もう一方のアリーナは,一定期間内にほかのプレイヤー達と戦って勝ち点を競い合う対戦モードとなる。アリーナにもランクが設定されているが,コロシアムと違って自分で出場するランクを決められる。もちろん高ランクのほうがよりよい報酬をもらえるが,その分,強力なプレイヤーが集まることになり,激しい戦いが行われるだろう。
以上,SoulSwordのゲーム内容を駆け足で紹介してきた。ブラウザゲームの戦略シミュレーションとしてはオーソドックスな内容……かと思いきや,NPC戦のボリュームが膨大で,ほかのプレイヤーと競争せず,マッタリとプレイするだけでも楽しめるタイトルに仕上がっている。まずはソロで領地と英雄を育成し,十分な戦力が整って自信が持てるようになってから,対人戦にデビューしても遅くないのだ。もちろん,コロシアムやアリーナはランクによってクラス分けされているので,始めて間もないプレイヤーでも勝機はある。対人戦が好きなら早い段階からチャレンジしてみてもいいだろう。
初心者から上級者まで,また対人戦が好きな人もそうでない人も,自分のペースで楽しめるSoulSword。軍団を強化する要素は多岐にわたり,やり込めばやり込んだだけ強くなっていく。オープンβテストからは正式サービス後までデータが引き継がれるので,この機会にSoulSwordに触れ,英雄達を育ててみてはいかがだろうか。
「SoulSword」公式サイト
- 関連タイトル:
SoulSword
- この記事のURL:
(C) 2013株式会社OnNet. All Rights Reserved. (C) Bluceansoft All rights reserved