忙しいあなたの代わりに，主人公が冒険。スマートフォン向け放置型RPG「ゆけ！勇者」を紹介する「（ほぼ）日刊スマホゲーム通信」第241回

スマートフォンには相当な数のゲームが存在しているが，「じゃあ，どれが面白いの？」「そもそも，数が多すぎて好みのタイトルが探せない！」と思っている人も少なくないはず。　そんな問題を解決すべく，スタートした連載が「（ほぼ）日刊スマホゲーム通信」だ。話題の新作タイトルからネタ要素多めのオモシロ系まで，スマートフォンのゲームを片っ端からプレイして（ほぼ）毎日お届けする。

　ゲームをプレイしたいのはやまやまなのに，家ではそんな時間がなく，通勤時に楽しもうと思っても，超満員だったり揺れたりでまともに操作できなくて断念……そんな社会人ゲーマーは多いのではないだろうか。そんな人にうってつけなのが，本日の「（ほぼ）日刊スマホゲーム通信」で紹介する「ゆけ！勇者」（iOS / Android）だ。

　実はこの作品，放置型RPGの草分け的存在でもある。放置型RPGとは，主人公の装備を設定してダンジョンに送り出し，帰ってくるまで待つというシステムを採用したRPGのことだ。
　主人公が帰ってきたら，ダンジョンでの成果（退治したモンスターや入手したアイテム）を確認し，またダンジョンに送り出す。これを繰り返しながら主人公を強化していくというのが，基本的な遊び方だ。フィールドを移動したり，バトルしたりといった操作は必要ないので，グラフィックスは最低限になっているものが多い。本作もご覧の通り，まるでメールアプリのような画面で展開するのだ。

　アプリを起動すると，ストーリー説明もないままにゲームがスタート。主人公は所持金ゼロ，装備も最低限という状態だ。富と名誉を手に入れるには，クエストに挑んで財宝や武器，防具を持って生還するしかない。

本作はiOS版，Android版ともに無料でプレイ可能。とてもゲームには思えないシンプルな画面だが，テキストさえ読めばすぐに理解できるというメリットもある

「ゆけ！勇者」ダウンロードページ（App Store）

「ゆけ！勇者」ダウンロードページ（Google Play）

　まずは行きたい「ダンジョン」と「目的階」を選び，続いて持って行く「武器」と「防具」，そして「薬」を選んだら出発しよう。目標とする場所にはそれぞれ必要時間が設定されており，その時間が経過するか，HPが0になれば自動的に帰還する。
　ただし，HPが0となって戻ってきた場合には，それまでに手に入れた宝箱の中身と，装備していた武器や防具をなくしてしまうので，無理な冒険は控えよう。
　また，いざというときに備えて予備の武器防具をストックしておかないと，丸裸で放り出されることになるので注意だ。

ダンジョンの探索階層が増えるほど冒険に時間がかかる。勇者の装備とライフスタイルに合わせて無理のない冒険をしていこう

　勇者が無事に冒険を終えると，主人公がどんな行動を取って，何を持って帰ってきたのかが分かるリザルトが表示される。ここが本作で一番ワクワクするところだ。それまで持っていた武器・防具よりも強力なものが出たら，それを装備してさらに手強い階層へ挑戦しよう。これを繰り返し，そのダンジョンの一番奥をクリアすると，次なる場所に足を踏み入れられるのだ。まだ見ぬダンジョンを求めてどんどん潜っていこう。

敵と戦ったり，聖なる泉で体を休めたり，宝箱を発見したり……。このリザルトを眺めながらどんな冒険をしたのかに思いを巡らせるのが，このゲームの楽しみのひとつ。心ゆくまで妄想しよう

　クエストですでに持っているアイテムを手に入れても，無駄にはならない。同じ種類の武器や防具2つと「強化鉱」があれば，攻撃力や防御力を強化することができるのだ。強化鉱はクエストでしか手に入らない貴重なものなので，装備の強化はよく考えて行うほうがいいだろう。


　ほぼすべての操作がリストから行動を選択するというものなので，片手でも十分にプレイ可能。メールをチェックするような感覚でプレイできる。基本的にはテキストのみのゲーム画面なので，簡素すぎると感じるかもしれないが，だからこそ逆にアレコレ妄想が沸き上がるもの。美麗なグラフィックスをウリにするものが多い最近のスマートフォンゲームだが，たまにはこんなシンプルなゲームもいかがだろうか。

著者紹介：トリスター＆ひーる
　エログロからゲームまでさまざまな雑誌の編集を手がけ，現在はフリーのライターをしている。ネットゲームが大好きで仕事をさぼってまでプレイするほか，新しい物好きでもあり，Androidも最初期に購入した。現在では各バージョンごとに専用機種を揃えている。

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