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“アニソンの帝王”が「コインサーガ」主題歌に込めた想いとは? 水木一郎さんへのインタビューを掲載
「コインサーガ」は,iOS向けの“コインRPG”で,アミューズメント施設にあるコイン落とし(プッシャーゲーム)をベースに,RPGの成長要素とアプリ内フレンドとのソーシャル要素をミックスした内容の作品だ。
ゲームの最新バージョン(ver.2.0.1)以降,ゲーム内でフィーバーが発生すると,水木さんの歌う「コインサーガ伝説」を聴きながらプレイできるようになった。
また,「コインサーガ伝説」のゲーム内実装を記念して,「SR水木一郎カード」がもらえるキャンペーンが2013年11月15日までの期間限定で実施されている(関連記事)。
ゲームにログインすれば1枚,限定クエスト「アニキの特訓」の宝箱コンプリートで1枚,合計2枚を入手可能。なお,このカードは進化させることができ,後日公開予定のキャンペーン第3弾を達成して3枚めを入手すれば,「SSR水木一郎カード」まで成長させられるとのこと。
今回4Gamerでは,水木一郎さんにインタビューをする機会を得たので,その模様をお伝えしよう。
「コインサーガ」公式サイト
「コインサーガ」主題歌実装記念特設サイト
「コインサーガ」iTunesプレビューページ
4Gamer:
本日はよろしくお願いします。まずは,今回水木さんが「コインサーガ」の主題歌を歌うことになった経緯を聞かせてもらえますか?
水木さん:
たまたま,マーベラスAQLさんに知り合いがいたんだけど,今回の歌は「水木一郎しかいないだろう」ということで,指名でのオファーをいただいたんだよね。
4Gamer:
「コインサーガ伝説」の楽曲は,水木さんが歌うことをイメージして作られたそうですね。水木さんの場合は,指名でのオファーが多いとは思いますが,「コインサーガ」主題歌のオファーを受ける決め手になったのは何だったのでしょうか。
やっぱり,アツい魂があるかどうかということに尽きるね。僕が歌うからには,アツい楽曲であることも大事だけど,スタッフの皆さんの熱意に心が動かされることもあるから。
今回のオファーが来たときには,どういうゲームになるのか,まだ細かいところまでは分からなかったんだけど,メロディも歌詞も僕にぴったりだったんだ。
ゲームソングはこれまでたくさん歌ってきたけど,コインゲームをテーマにした作品では歌ったことがなかったし,ぜひやりたいと思ったね。
4Gamer:
今回の楽曲は,どこが一番の聴きどころになっていますか?
水木さん:
これは珍しいんですけど,「コインサーガ伝説」は,AメロもBメロもCメロも,みんなすごく覚えやすいんだよ。たとえば,CMなんかでは曲の一番キャッチーな部分を選ぶでしょ。それが,どこを持ってきてもいいような楽曲になっているんだ。
タイトル名の入った「コインサーガ,コインサーガ」っていうサビのところを持ってきてもいいし,「Do you know? We don't No!」や「フィーバー!」のフレーズのところを使ってもいい。歌詞にはアツい感じの言葉が満載で,メロディのハマり具合もバッチリだったので,すごく歌いやすかったね。
ゲームをプレイ中なら,この歌を聴いて盛り上がることは間違いないし,歌を先に聴いた人は,ゲームに興味を持ってくれるんじゃないかと思うよ。
4Gamer:
水木さんにとって,どのような部分が歌いやすさの基準となるのでしょう。
僕の場合は必ず譜面を起こしてもらって,その譜面に自分で歌詞を写して,“ハマるかハマらないか”をチェックするんだ。
最近は譜面を使わずに歌を覚える人もいるけど,メロディの気持ちいい流れと言葉がマッチしているか,歌詞に込められたメッセージがきちんと伝わるメロディになっているかどうかは,とても大事なこと。そこがバッチリだと,気持ちよく歌えるんだよ。
4Gamer:
水木さんが個人的に気に入っているフレーズを教えてもらえますか?
水木さん:
どこが好きって聞かれたら,やっぱりそれは全部が好きなんだけど,中でも「今だけは涙こぼれても」というフレーズは,浪漫とか哀愁も感じるので,歌っていて気に入っているところだね。
そのフレーズのところは,何かに自分が負けそうなときをイメージして,ちょっと哀愁を出して歌っていて,そこからサビの「俺んサーガ,君んサーガ」に向かって盛り上げていく,というようにメリハリをつけているよ。
4Gamer:
ゲーム中,フィーバータイムに入ると水木さんの歌が聴けるそうですね。
水木さん:
ゲームによっては,自分の歌が何度も出てくるとイヤになることもあるんだけど,コレは何度聴いてもいいね。プレイしている皆さんも,きっと同じように感じてくれているんじゃないかな。フィーバータイムにかかるとあれば,なおのこと「やった!」という気分で,ますます聴きたくなるよね。
4Gamer:
主題歌の実装に合わせて,ゲーム中で使える水木さんのカードが登場するそうですね。カードを集めて進化させることもできるとのことですが。
そうなんだよ! 自分のカードが出るってすごいじゃない。実物より若くて,足が長くて,すっきりした感じにしてもらえたのが嬉しいね(笑)。3段階あるどのカードも,いい感じのデザインで気に入っているんだ。
今,アニキカードを進化させるために毎日プレイしているんだけど,“歌うゲーマー”としては,最終形態の僕にするまでがんばらないといけないね。
4Gamer:
水木さんはゲーマーとしても知られていますが,テーマソングを歌ったゲームを全部プレイしているんですか?
水木さん:
僕の場合は,ゲームをやっているからゲームソングの仕事が来て,取材が来たときにも語れると考えていて,実際にすごくいい循環になっているんだよね。
たとえば,プライベートで飲みに行ったときに,僕がゲームの話をブワーってしていると,近くにそのゲームを作っているメーカーの人がいたんだ。そのときは,「水木さん,今度お願いしたいことがあるんですけど……」って言われて,あとで仕事につながったという(笑)。
後輩にはよく言うんだけど,やっぱり,ゲームをやっていないと説明できないこともあるじゃない。だから,「お前,あのゲームの歌を歌っているけど,どういうゲームなんだ?」って聞いたときに,「やってないから分かりません」って答えるような奴には怒るんだよ。
4Gamer:
ゲームの話題からは少し離れますが,水木さんの歌手活動についても,少し話を聞かせてください。水木さんは1200曲以上もの持ち歌がありますが,それだけの楽曲を覚えていられるものなんですか?
水木さん:
今の持ち歌は1300曲ほどになったけど,ほとんどメロディは覚えているね。歌詞は99.9%,忘れてしまう自信があるんだけどね(笑)。
1999年の24時間1000曲ライブ※のときは,もしも歌詞がとんだときのために譜面台を用意してもらったんだけど,今みたいにプロンプターがない時代だったから,すごく分厚い譜面集をスタッフの人にめくってもらっていたんだ。でも,歌った楽曲のメロディは全部覚えていたね。
※アニソン番組「快進撃TV!うたえモン」の企画として1999年8月に開催された「24時間1000曲ライブ」のこと。持ち歌1000曲を24時間で歌いきるという企画に挑戦し,見事成功した。
4Gamer:
あのライブは今でも語り継がれている伝説ですよね。それにしても,当時はそんなオファーをよく受けましたよね。
水木さん:
やる前は僕も,1000曲なんて絶対無理だと思っていたよ。一人で試しにリハーサルしてみたときは,60曲くらい歌ったら喉が潰れそうになっていたので。
でも,いろいろな構成を考えて,自分が疲れず飽きないような感じでやったらうまくいった。激しい歌を100曲歌ったら,次に子供の歌で声の調子を戻してからまた激しくやろうとか,このタイミングでコミカルな楽曲を持ってこようとか。
あと,会場になった山梨県の河口湖ステラシアターも良かったね。自然の中にあって,月とか星とか太陽とか風とか,肌で全部感じられたのには,すごく救われたから。1000通りのヒーローの気持ちが歌うことができたのは,とてもいい経験だった。
4Gamer:
水木さんは普段の生活の中で,どのようなことをして声の調子を保っているんですか?
帰宅したら必ずうがいはするけど,特別なことはほとんどしていないね。もともと声帯は強いみたいなので,親に感謝です。
気をつけないといけないなと思っているのは,体型維持くらいかな。太ると写真写りが良くないとか,テレビに出る人だからもうちょっと気を遣ってくれとか,周りがすごくうるさいので(笑)。
4Gamer:
そうなんですか。では,何が声を保つ秘訣なんでしょうか。
水木さん:
ストレスを溜めないことが,声には一番いいと思う。
音楽を聴くとリラックスできるのと同じで,僕の場合,ゲームがストレス解消になるんだ。今だって,時間があればゲームをやっていますから,ほとんどストレスは溜まらないし。
4Gamer:
残念ですが,そろそろお時間なので,水木さんの今後の活動について教えてください。
水木さん:
ライブやイベント,番組出演といった情報は,だいたいTwitterでつぶやいているけど,抜けてしまうこともあると思うので,公式ホームページもチェックしてもらえると嬉しいね。
2012年の夏にTwitterを始めた当初は,「アニキの言霊Z」※という僕のアプリを使っていろんな画像をツイートしていたら,「カオスすぎる」と言われて偽物疑惑まで浮上したんだけど,正真正銘,自分で書いているよ。“アニソン登山部”と称して歌手仲間と一緒に山に登ったときのことや,くだらないダジャレとか,バカみたいなことがメインだけどね(笑)。
※「アニキの言霊Z」(iOS)iTunesプレビューページは「こちら」
4Gamer:
最後に読者に向けてメッセージをお願いします。
水木さん:
今までも,自分が歌を担当したゲームでは,おかげさまで「歌を聴きたくてプレイした」と言われることがしばしばあるんだ。「コインサーガ伝説」は,まさに僕のための歌だと思う。「コインサーガ」では,歌を聴けるのはもちろん,僕のキャラクターカードも登場するから,ぜひ注目してほしいね。
僕もまだまだ進化の途中だけど,カードのキャラクターもすごくカッコいい出来栄えになっているから,もう始めている人も,これから始める人も,みんな一緒にフィーバーしよう! だから,皆で遊ぼうゼーット!
4Gamer:
ありがとうございました。
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