「ハースストーン」，新クラス「デーモンハンター」の特徴とおすすめデッキ紹介

　Blizzard Entertainmentがサービス中の「ハースストーン」（PC / iOS / Android）に，ローンチ以来初となる追加ヒーロー「デーモンハンター」が実装された。本稿では，デーモンハンターをしばらく使い込んでみて感じたことや，プレイのコツ，おすすめのデッキなどを紹介しよう。


　デーモンハンターは，攻撃的なプレイスタイルが特徴のヒーローだ。ヒーローパワーの「悪魔の爪」は，使用したターンの間ヒーローの攻撃力を+1するというもの。クラスカードには「自分のヒーローが攻撃した後」や「このターンに自分のヒーローが攻撃していた場合」といった，ヒーローの攻撃に関連した効果を持ったカードが多いので，ヒーローパワーによる攻撃をうまく使っていく必要がある。

　注目すべきは，このヒーローパワーが“1マナで使用できる”ということ。ヒーローパワーの効果それ自体はローグに近しいが，1マナなので1ターン目から行動できるのが大きい。相手からすれば，1マナで体力1のミニオンはこれまでに比べて使いにくくなるだろう。

　次に，デーモンハンターの一部のカードが持つ，クラス専用の新キーワード「異端」について見ていこう。「異端」は，手札の右端または左端にある時に使用するとボーナス効果が発動するというもので，手札内のカードの位置を考えてプレイしていくことが大切だ。左端かその付近にある「異端」は，自分でコントロールしやすいので，基本はこちらを狙っていくことが多いだろう。


　一方で気を付けたいのは，右端側にある異端だ。ハースストーンは基本原則として，ドローしたカードが手札の右端に追加されていくので，使いたい異端カードが右から2番めにあっても，一番右が高コストカードだったりドロー効果を持つカードだったりする場合は，なかなか右端に到達できない。したがって，すでに右端に異端カードがあるなら，使えるうちに使っておいたほうがよい。

　ここで筆者のおすすめのデーモンハンターデッキを紹介したい。テンポデーモンハンターと呼ばれているデッキタイプで，これまでに紹介した「ヒーローによる攻撃」や「異端」というデーモンハンター独自の要素を楽しめる。
　先日行われた，公式大会「イリダン党選手権」(関連記事)のオンライン予選で筆者が使用したデッキリストであり，4勝0敗5BANと大活躍してくれたので強さも保証しよう。

デッキコード：AAECAea5AwTMugPDvAPtvgPaxgMNurYDi7oD17sDxLwD4LwDjb0DusYDx8YD2cYD1cgD98gD+cgD/sgDAA==

　「異端」を無理なく発動させるために，高マナカードを採用していないところがこのデッキの特徴だ。デッキリストではレジェンドカードを4枚採用しているが，デッキの核となるカードではないため，持ってないレジェンドカードがあるなら「怒れるフェルフィン」や「冷たき影の紡ぎ手」といった安価なカードで代用できる。
　レジェンドカードは「異端者アルトルイス」「ケイン・サンフューリー」「悪魔変身」「マイエヴ・シャドウソング」の順に強いので，作成する場合はこの順番で作るとよい。


　マリガンでは「バトルフィーンド」「アンバーウィング」「二連斬」をキープしよう。「二連斬」がキープできているなら，「サテュロスの監督者」も合わせてキープすると，3ターン目に「サテュロスの監督者」の効果を発動できる。
　「盲目の監視者」は2マナミニオンではあるものの，5ターン目に使用して「グルダンの髑髏」をデッキの一番上に置き，6ターン目に右端から「グルダンの髑髏」を使用するという動きがとても強力なので，キープはしない方が良い。
　ただし2ターン目に「盲目の監視者」が手札にあって，他に出すカードがないなら，温存せずに出した方が強いことも注意しておく。


　4月8日にデーモンハンターが追加されたときには自分も含め，多くの人がデーモンハンターの圧倒的な強さに驚愕したのではないかと思う。それは開発者も同じだったようで，わずか1日で4枚のカードが弱体化されるという珍事が起こった。
　弱体化後もデーモンハンターは依然として強いが，過去に台頭した強デッキと同じくらいの強さに落ち着いたのではないかと思う。もう一度，弱体化調整が入るかどうかは半々といった印象なので，ぜひ今のうちにその強さを体感してみてほしい。


　また，強さを抜きにして考えても，かなり面白いヒーローだと感じている。見た目に反して，ミニオンによる戦闘を軸としたオーソドックスな戦い方をするので，ハースストーンの基本が詰まっていて初心者におすすめのクラスだ。それでいて「異端」のギミックはプレイや構築を工夫する必要があり，上級者も楽しめるだろう。

　個人的には「左からの異端は実力，右からの異端は運」といった分かりやすさがハースストーンらしくて気に入っている。大会では，右端から「グルダンの髑髏」をプレイする姿を皆さんにお見せできるよう頑張りたいと思っている。
　総括して「シンプルにして深く，驚くほど楽しい」というハースストーンのコンセプトに原点回帰したクラスといえるのではないか。

「ハースストーン」公式サイト

「ハースストーン」ダウンロードページ

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