攻略
「Hearthstone」豊富な秘策シナジーを活かした攻撃的なメイジデッキ「秘策メイジ」を紹介
デッキ内容と基本戦術
カード名 | 枚数 | セット | |||
---|---|---|---|---|---|
おしゃべりな本 | 2 | ワン・ナイト・イン・カラザン | |||
マナ・ワーム | 2 | クラシック | |||
フロストボルト | 2 | ベーシック | |||
メディヴの従者 | 2 | ワン・ナイト・イン・カラザン | |||
始原の秘紋 | 2 | 大魔境ウンゴロ | |||
魔法使いの弟子 | 2 | クラシック | |||
魔法学者 | 2 | 大魔境ウンゴロ | |||
キリン・トアのメイジ | 2 | クラシック | |||
呪文相殺 | 2 | クラシック | |||
鏡の住民 | 2 | クラシック | |||
魔力なる知性 | 2 | ベーシック | |||
ファイアーボール | 2 | ベーシック | |||
カバールのクリスタルの運び屋 | 2 | 仁義なきガジェッツァン | |||
炎の大地のポータル | 2 | ワン・ナイト・イン・カラザン | |||
ガーディアン・メディヴ | 1 | ワン・ナイト・イン・カラザン | |||
希望の終焉 ヨグ=サロン | 1 | 旧神のささやき | |||
デッキコード AAECAY0WAumsAqG3Ag5xwwG7ApUDqwTmBJYF7AWBsgKjtgLXtgKHvQLBwQKYxAIA |
ウンゴロ環境において「発見メイジ」「フリーズメイジ」「秘策メイジ」という3つのデッキタイプを持つメイジは,“強ヒーロー”と呼ばれるにふさわしい活躍を見せている。この強さを支えているのが,マナ・ワーム,魔法学者,メディヴの従者というゲーム内で最強クラスの低マナミニオンである。
とくに「発見メイジ」「フリーズメイジ」は,これらのミニオンのカードパワーで序盤を誤魔化し,終盤戦に持ち込むことを狙うデッキだが,「秘策メイジ」の場合,これらのミニオンのカードパワーによって築いた優位を元に押し切ることを狙うデッキとなっている。
秘策メイジは,マナカーブに沿ってミニオンを展開していく動きが強い。マナ・ワーム→魔法学者→キリン・トアのメイジ+秘策→カバールのクリスタルの運び屋→キリン・トアのメイジ+秘策+メディヴの従者といった感じでミニオンを展開できるのが理想の形だ。
1〜5ターン目に優秀なミニオンを展開して相手の体力を削り,6〜8ターン目に相手のフェイスにフロストボルトやファイアーボールなどの火力呪文を撃ち込み,相手の体力を0にすることを狙っていきたい。なお,このデッキではガーディアン・メディヴや希望の終焉 ヨグ=サロンといったフィニッシャーも採用しているが,これらはあくまでも保険なので,メインの勝ち筋には絡まない。
秘策メイジの特徴としては,キリン・トアのメイジの採用が挙げられる。このカードの効果を使用して秘策を0マナで設置する動きは3マナで10マナ分の働きをしているのだ。計算式は次のようになる。
キリン・トアのメイジ3マナ+秘策3マナ+カバールのクリスタルの運び屋マナ低減2マナ×2=10
場にマナ・ワームがいるときや,手札にメディヴの従者がいるときは,更なるシナジーが期待できることも加えると,この動きが非常に強力であることが分かるだろう。できるだけ早いターンでキリン・トアのメイジから秘策を使用するように意識しよう。
採用カードの紹介
おしゃべりな本
強いカードではないが,余った1マナを有効活用できたり,鏡の住民対策に使えたりと,器用なカードである。また,メイジは秘策の種類が多いので,それなりの確率で何らかの秘策が入手できるというのもポイントだ。
マナ・ワーム
1マナ1/3というステータスは非常に強力。1ターン目に使用できれば大きく有利を取れる。中盤に使用する場合は,自身の効果によるバフを受けられるよう,呪文を使用する前に場に出すことを忘れないようにしよう。
フロストボルト
ほかのメイジデッキに比べると,序盤のミニオン除去よりも,中〜終盤に相手のフェイスに撃ち込む火力としての使用が多い。相手が武器持ちヒーローの場合,凍結効果により自分のミニオンを武器から守ることも重要となる。
メディヴの従者
秘策が準備されているときに効果を発揮するカードなので,基本的には中盤に使用することになる。5ターン目に秘策,もしくはキリン・トア+秘策と共に使用するといいだろう。2ターン目に動けるミニオンがこれしかない場合は,シナジーを気にせずに素出ししても問題ない。
始原の秘紋
さまざまな使い方ができる器用なカード。以下のような動きができるので覚えておこう。
・始原の秘紋から始原の秘紋を発見してマナ・ワームの攻撃力を上げる。そのループが続く限りマナ・ワームの攻撃力は上がり続ける。
・魔法使いの弟子がいるときに使用して,3マナ低減された呪文を発動する。これにより,キリン・トア+秘策と似たような感覚で秘策がセットできる。
・2ターン目に始原の秘紋を使用して1マナの秘策を手に入れ,3ターン目にメディヴの従者の効果を発動する。
・2〜3ターン目にブリザードやフレイムストライクを発見して,4〜5ターン目に相手のミニオンをまとめて倒す。普通に戦うと展開力で負けるアグロドルイドやトークンシャーマンに対して効果的。
・手札が少ないときに,魔力なる知性やカバル教団の魔導書を発見して,手札を補充する。
・終盤にファイアーボールやパイロブラストを発見して,相手のライフを削りきる。
魔法学者
非常に優秀な2マナミニオン。このデッキの軸である秘策をデッキから手札に加えられるのがポイントだ。デッキを圧縮する意味でもできるだけ早く場に出したい。
魔法使いの弟子
2ターン目に出すミニオンとしては,魔法学者の次に強いカード。魔法学者が手札にない場合は温存せず積極的に出していこう。運良く生き残った場合は,ゲームを決定付ける働きをしてくれるだろう。3ターン目まで温存して,始原の秘紋やフロストボルトと合わせる動きもアリだ。
キリン・トアのメイジ
このカードから秘策を使用することが10マナ相当の動きになるのは前述した通りである。貼れる秘策がない場合は,魔力なる知性やおしゃべりな本で秘策を引き,次のターンにセットで使用しよう。これらのドローカードも持っていない場合は,諦めて素出しすることも大切だ。
呪文相殺
ほぼ確実に相手のカード1枚を潰せる強力な秘策カード。相手が後攻の場合は,コインで無力化されてしまうが,鏡の住民も引けている場合は先に鏡の住民から使用することで,相手のコインチェックを誘うことができる。出せるカードがこれしかない場合は,相手がコインを持っていたとしても使用してしまおう。カバールのクリスタルの運び屋のマナ低減を狙うというのもあるが,相手のコインを潰せるというのにもそれなりの価値がある。
鏡の住民
大抵は低ステータスのミニオンを出されて潰される秘策だが,相手のデッキから強力なミニオンが出てくるターンを覚えておき,その前のターンに使用すれば相手の動きを弱められる。
終末予言者が入っているデッキに対して適当に貼ると全滅してしまうので,使用するタイミングは重要だ。自分の場がやや不利になるまで待って使用すれば,相手が終末予言者を出しにくくなり,有効に働いてくれる。
魔力なる知性
オーソドックスなドローカード。基本的に序盤のマナは盤面の拡張に使用すべきなので,強い行動をすべて使い切るまでこのカードは温存しよう。
ファイアーボール
強力なダメージ呪文。終盤に相手のフェイスに撃ち込もう。
カバールのクリスタルの運び屋
秘策を使用した回数に応じてマナコストが低減するミニオン。1回秘策を使用するだけで4/5/5と標準ステータスを上回る。4〜5ターン目は,フロストボルトなどで相手ミニオンを除去するよりも,相手ミニオンを放置してこのミニオンを出す方が結果として強い動きになることが多い。
呪文で除去できる相手ミニオンのステータスと,このミニオンのステータスを比較してよく考えよう。
炎の大地のポータル
ダメージを与えつつ5マナミニオンを場に出せる呪文カード。このカードの効果で召喚される5マナミニオンの価値を上げるため,基本的に相手のミニオンに使用することが多いが,相手の体力を詰めたいときはフェイスに打つこともある。
ガーディアン・メディヴ
7ターン目までにゲームを終わらせることが理想だが,うまくいかなかった場合はこのカードを使って終盤戦を行う。アティシュと炎の大地のポータルとの相性がとても良く,相手のミニオンを除去しつつ,こちらの場に5マナミニオンと7マナミニオンを出すことが可能だ。ただし,始原の秘紋やキリン・トアのメイジでマナコストが低減された呪文は,低減後のコストが参照されるため注意しよう。
希望の終焉 ヨグ=サロン
どんなに不利な状況でも何とかしてくれる(かもしれない)カード。どうしようもなくなってしまったときには,どうにか10ターン目まで生き残り,このカードを使用することを狙おう。印象としては盤面を一掃し,手札を補充してくれることが多い。運が良ければミニオン召喚系の呪文で強力な盤面を築いたり,大量の秘策を準備してくれることもある。
固定・代用カード
秘策メイジはこのデッキリストが完成形だと考えられるため,カードの変更はデッキパワーの低下につながる。とはいえ,秘策メイジの高レアリティカードである始原の秘紋と希望の終焉 ヨグ=サロンはデッキの軸となるカードではないため,資産がない場合は変更しても良い。
考えられる代用カードはウォーター・エレメンタル,無貌の召喚師,フレイムストライクが挙げられる。もし,パイロスや大魔術師アントニダスを持っているならこれらを入れてもよい。
なお,鏡の住民を1枚スペルベンダーに変更することは,デッキパワーを保ちつつ,パラディンやメイジに強くなり,翡翠ドルイドや海賊ウォリアーに弱くなるので,メタによって変えてみると良いだろう。
マリガン
◯必ずキープ
マナ・ワーム,魔法学者,魔法使いの弟子,キリン・トアのメイジ
◯状況によりキープ
始原の秘紋
すでにマナ・ワームが手札にあり,マナ・ワームの攻撃力を上げることが重要なマッチアップでキープする。ファイアフライなどの1/2ミニオンを出してくる相手にとくに有効な動きだ。
フロストボルト
対アグロドルイドで獰猛なヒナを倒す目的でキープする。
カバールのクリスタルの運び屋
すでに魔法学者とキリン・トアのメイジが手札にあるなら4マナの動きとしてキープする。
上記以外のカードをキープすることはほとんどない。
マッチアップ
◯不利な相手
・マーロックパラディン
マーロックの戦隊長によって強化された盤面を返す手段がないため,もっともきついマッチアップ。マナ・ワームから展開して,相手の引きが悪かった場合に何とか勝てるという印象。スペルベンダーで相手のバフを奪うことができれば強力だが,バフを使うまでもなく勝負がついていることが多い。
・海賊ウォリアー
烈火の戦斧によりこちらのヘルス3ミニオンが簡単に処理されてしまうことがとにかくきつい。烈火の戦斧を引かれなければ五分程度に戦える。
・進化シャーマン
1マナ1/2を出してからの炎の舌のトーテムでこちらのミニオンをすべてトレードされてしまう。原始フィンのトーテムへの対抗策も少なく,苦戦を強いられるだろう。序盤からミニオンを展開して盤面で優位に立てれば勝てる。盤面で負けてしまったら始原の秘紋からのフレイムストライクを狙おう。
◯有利な相手
それ以外すべて
覚えておきたいポイント
・攻撃的なデッキなので,どんどんミニオンを出していこう。自分の場のミニオンの攻撃力の合計が最大になるようにプレイしたい。
・呪文相殺と鏡の住民が手札にあるときは,相手の次のターンの動きを考えよう。とくに翡翠ドルイドは各マナの強力な行動が呪文とミニオンではっきりと分かれているので,秘策でコントロールしやすい。呪文相殺を翡翠の開花,滋養に合わせ,鏡の住民を翡翠の巨象,始祖ドレイクに合わせるように使おう。
著者紹介:Tredsred
アジア太平洋No.1プレイヤーを決める大会「ハースストーンアジア太平洋春季プレイオフ」で準優勝し,上海で行われた「春季選手権」に出場したトッププレイヤー。賞金でGTX 1080 Tiを新調するという根っからのPCゲーマーであり,Hearthstone以外にもさまざまなゲームをプレイする。本人曰く研究型のプレイヤーで,Hearthstoneでは試合よりもデータとにらめっこしている時間の方が長いという。
「Hearthstone」公式サイト
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(C)2017 BLIZZARD ENTERTAINMENT, INC.
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