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Hearthstoneで勝ち抜くためにいますぐあなたが学ぶべきこと 第15回:新拡張セット「大魔境ウンゴロ」で新たに登場する驚きのギミック
これまでもHearthstoneでは,新拡張セットが出るたびに新たなギミックが登場し,その度に我々プレイヤーを驚かせ,楽しませてきた。しかし,今回組み込まれる新ギミックは,今まででもっとも斬新と言っても過言ではない。筆者もそんな「大魔境ウンゴロ」のリリースを非常に楽しみにしている1人なので,さっそく驚きの新ギミックについて触れていこう。
「Hearthstone」カードリスト
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バトル中にミッションをこなして強力な効果を狙う「クエスト」
これまでになかった新たなギミックとして,もっとも顕著なものが「クエスト」だ。これは,「クエスト」を持つカードを使用し,そこに書かれたミッションを試合中に達成すると,ある強力な効果を得られるというもの。ミッションは,達成に数ターンかかるというハードルの高いものだが,そのぶん達成した時の効果はとにかく強力。
例えば,プリーストのクエストカードである「目覚めよ創造主」は,クエストで与えられるミッションが「断末魔持ちのミニオンを7体召喚する」という大変なものだが,それを達成することで手に入る「希望の番人・アマラ」は,5コスト8/8という強烈なスタッツに加え,雄叫び効果で自分のヒーローの体力を40にするという恐るべき効果を持っている。
また,クエストを持ったカードには2つの大きな特徴があり,1つは「1コストのレジェンドカードである」ということ。そしてもう1つは最初の手札交換時に「必ず手札に来る」ということだ。
つまり,デッキに1枚しか入らない代わりに,必ず1ターン目に使えるため,あとから「クエスト」持ちのカードを引いてきて困るということもない。本拡張の目玉と言えるギミックであり,新環境では恐らく1ターン目でクエストをプレイする光景が多く見られるのではないだろうか。
好きな能力を選んで身につける「適応」
クエストと並ぶ本環境の目玉として挙げられる新能力が「適応」だ。これはミニオンの召喚時に発動するのだが,その時にユニットが持つ能力を「発見」と同じように3つの能力から選べる。つまり,その場の状況や対戦相手に適した能力を持つミニオンを召喚できてしまうという,恐るべき効果なのだ。
もちろん,常に欲しい能力が現れるわけではなく,発見のようにランダムで3つの能力が表示されるため,思うようにいかないこともあるだろう。
しかし,状況に合った能力を選べば,コスト以上の活躍を見込める可能性も十分あるし,どの能力を選ぶのがベストなのかというのは,まさにプレイヤーの腕の見せどころと言える。ちなみに,適応で選べる能力は下記の10種類だ。
・攻撃力+1/体力+1
・攻撃力+3
・体力+3
・聖なる盾
・疾風
・挑発
・断末魔: 1/1の植物を2体召喚する
・呪文とヒーローパワーの標的にならない
・次の自分のターンまで隠れ身を与える
・このミニオンからダメージを受けたミニオンを破壊する
試合中にカードパックを開封!?
カード単位の話になるが,3月18日にアナウンスされた新カードの中には,おそらく誰もが予想もしていなかったであろう新ギミックが搭載されたカードがあった。その名も「Elise the Trailblazer」である。
カードを見ると「大魔境ウンゴロのカードパックを自分のデッキの中に混ぜる」というにわかには信じがたいフレーバーが書かれている。これによって何が起こるのかというと,まず2コストの「大魔境ウンゴロカードパック」というカードがデッキの中に入り,それを引いてきて使用することで,カードパックから出てきた5枚のランダムなカードが手札の中に入ってくるのだ。
試合中にカードパックを開封するというのは,掟破りのならず者の所業だが,それを許してしまっているのもHearthstoneならでは。このようなワクワクするギミックを出してくるところは,さすがである
気になる新カードをもピックアップ
最後に,新たに公開されたカードの中から,構築戦で活躍してもおかしくないカードを紹介していこう。
メイジの専用カード「Arcanologist」は,2/3という2コスト圏の標準能力を持ちつつも,秘策カードをデッキから1枚引いてくるというドロー効果まで兼ね備えた優良カードだ。同じく2コストでカードを1枚引く「初級エンジニア」が1/1のスタッツであることを考えると,破格のミニオンと言えるだろう。また,引いてきた秘策は「カバールの下っ端」や「キリン・トアのメイジ」などでコスト0にして設置することができ,往年の「マッドサイエンティスト」を彷彿させるような動きができる。
さらに秘策を設置すれば,「メディヴの従者」のようなカードともシナジーがあるため,「Arcanologist」は秘策を主軸に置いたメイジデッキの可能性を感じさせてくれるカードでもある。スタッツ,能力ともに弱いということはほぼなく,今後のメイジデッキで多く見かけることになるだろう。
中立のカード「Tar Creeper」は,相手のターン中のみ攻撃力が上がるという,「終末予言的中者」の逆バージョンと言える効果を持ったミニオンだ。さらに,このカードの場合は挑発が付いており,それが攻撃力アップ効果と非常にマッチしている。
相手ターン中は3/5の挑発ミニオンになるということは,つまり3コストの「センジン・シールドマスタ」とも言えるだろう。センジン・シールドマスタ自体が構築戦でも普通に使われる一線級のカードであるということからも,このカードの強さが伝わってくるはず。もっとも,自分のターン中は攻撃力が1となるため,主に守備的なコントロールデッキで採用されるカードになるだろう。
同じく中立のカード「Gentle Megasaur」は,新たなマーロックデッキの可能性を感じさせてくれるカードだ。その能力は,なんと場に出ているマーロック達を「適応」するというもの。マーロックを序盤から一気に展開していくデッキはもちろん,「飛刀手流忍者・六丸」とのシナジーも期待できる。今後マーロックデッキが活躍することになれば,その主軸となる可能性も充分考えられるカードと言えるだろう。
「Hearthstone: Heroes of Warcraft」公式サイト
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(C)2017 BLIZZARD ENTERTAINMENT, INC.
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