イベント
貴重な開発資料が語る,名作RPG誕生の秘密。「『MOTHER2』のひみつ。」プレス向け内覧会レポート
貴重な開発資料が展示され,名作が生まれる過程を垣間見ることができた,プレス向け内覧会の様子をお届けしていこう。
「『MOTHER2』のひみつ。」公式サイト
貴重な開発資料が語る,名作RPG誕生の秘密
「『MOTHER2』のひみつ。」は,1994年8月27日に発売された「MOTHER2 ギーグの逆襲」の30周年を記念したもので,極めて貴重な開発資料が展示されている。30周年を記念した新作アイテムも販売されるなど,ファンならばぜひ足を運びたい催しだ。
大きな見どころの1つが「MOTHER2」の開発資料展示だ。最初期の構想メモやモンスターデザイン,イベントの設計図,ゲームの改良すべき場所を記した書類,会議の議事録やメモリの管理表など,実に多岐にわたっている。
本編との共通点や違いなどをじっくりチェックするもよし,採用されなかった部分に思いを馳せるもよしと,「MOTHER」シリーズファンにはたまらない展示であり,時間がいくらあっても足りないくらいだろう。
個人的に印象深かったのは,「MOTHER2」におけるトーン&マナーを糸井重里氏が記したメモ。糸井氏のもの作りに対するスタンスが記されており,クリエイティブな職業の人にぜひ見てほしいと感じられた。
開発資料は撮影禁止だが,例外的に粘土フィギュア関連は写真を撮ってもOKとなっている。普段は温度と湿度が管理された倉庫で保存されているというこれらの品は現在も美しい。これは材質が粘土であるがゆえの幸運で,プラスチックであれば退色や変色が見られたかも知れないとのこと。しっかりと思い出に刻んでおこう。
30周年を記念した新作グッズ類も展示 / 販売されている。「MOTHER2 30thTシャツ」(税込み4950円。以下,価格はすべて税込み)やWAREHOUSE×MOTHERコラボ第2弾となるタッシー・ウォッチング隊のTシャツ「WAREHOUSE 半袖Tシャツ(TESSIE)」(6930円),「やさしいタオル(MOTHER2 30th/シャワー)」(3300円)のほか,気絶とHPを回復してくれる「いのちのうどん」(1780円)や,ランマをイメージした「プーのラーメンどんぶりセット」(3300円)といったユニークなアイテムも用意されている。
また,本日から抽選販売がスタートした「ソフビ(フルアクション)MOTHER2 ネス」(2万9700円)の実物も展示されていた。こちらは頭,両腕,両足が動くほか「ふつうのバット」「PKフラッシュ」が付属する。「MOTHER」シリーズとしては初のソフビ人形を現地で眺めるのも楽しいだろう。
なお,9月1日の発売に先駆け,「ほぼ日手帳2025」のMOTHERシリーズも先行展示されているので,こちらもチェックしておきたい。
前述のとおり,「『MOTHER2』のひみつ。」は9月8日まで,東京・渋谷PARCO 8階のほぼ日曜日で開催中だ。入場料は1500円(小学生以下無料,会期中再入場可:事前予約制の日を除く)。8月1日〜4日,10日〜12日の入場は事前予約制となっている。
また,全国4か所でサテライト展も開催される。東京都千代田区のTOBICHI東京では8月1日〜8月18日,大阪府の梅田ロフトは8月1日〜9月1日,北海道の札幌PARCOでは8月8日〜9月1日,愛知県の名古屋PARCOにおいては8月23日〜9月23日の開催となり,こちらは入場無料。こちらは新作グッズの販売がメインで,開発資料の複製が展示される。
「MOTHER」シリーズのファンなら必見の展示会,貴重な開発資料と新作グッズで「MOTHER2」に思いを馳せるのも楽しいのではないだろうか。
「『MOTHER2』のひみつ。」事前予約ページ
「『MOTHER2』のひみつ。」公式サイト
- 関連タイトル:
MOTHER2 ギーグの逆襲
- この記事のURL:
(C)SHIGESATO ITOI / Nintendo