プレイレポート
ベーシックな可愛い系と思いきや100対100の大規模戦までカバーする「碧空のグレイス」プレイレポート
ティザーサイトも開設されて日増しに期待感が高まってきている本作は,カワイイ見た目と,自然と科学が織り成すファンタジーな世界観を特徴とするMMORPGだ。昨今はアクション要素を取り入れたMMORPGが数多く見られるが,碧空のグレイスでは古き良きターゲット方式のオート戦闘が採用されている。描き込まれたグラフィックスは新作タイトル然としているが,実際にプレイしてみると,どこか懐かしく,初心者でもすんなり入り込めるような作りとなっているのだ。基本はオーソドックスなMMORPGだが,クローズドβテストや今後行われるであろうオープンβテストで得たプレイヤーの意見を反映し,少しずつ独自色を出していく予定であるという。
今回は,クローズドβテストバージョンの碧空のグレイスをプレイさせてもらったので,その内容を紹介していこう。
自然勢力か科学勢力か。国を選んでキャラクターを作成
プレイヤーが選択できる職業は,クローズドβテストの段階で5種類となる。
物理攻撃の攻防を得意とするウォーリア,遠距離攻撃による支援職アーチャー,回復魔法のスペシャリストであるプリースト,魔法攻撃による火力が魅力のマジシャン,そして「生産」に特化したスミスだ。少しでもMMORPGをプレイしたことのある人なら,名前でだいたいどんな役割を行うのかピンとくるだろうが,「スミス?」といぶかしく思う人もいるかもしれない。本作の生産では,薬などの消耗品や武具を作ることができる。消耗品や基本的な武具は全職業が作れるが,特殊な武具類はスミスだけが作れるようになっている。生産が得意なスミスは,その分戦闘能力は控えめだ。
ウォーリア |
アーチャー |
プリースト |
マジシャン |
スミス |
本作では,職業ごとの特徴を出す「スタイル」というシステムが導入されており,2種類のスタイルのうちどちらを選ぶかで,戦闘の仕方がガラリと変わってくる。ウォーリアなら,攻撃力を高めるか,防御力に磨きをかけるかといった感じだ。スタイルの選択はチュートリアル中に行うことになるが,スタイルの切り替えには専用のアイテムが必要となる。手軽に切り替えることはできないので,自分のプレイスタイルに合ったものを選択しよう。
また,キャラクター作成時に自然の勢力“ガイア”か科学の勢力“タイタン”のどちらかから,自分の「国」を選ぶことになる。国によって能力が変わるなんてことはないのだが,選択できる「アームズ(後述)」のほか,大規模PvP時の組み分け,探索できるマップ,などに影響する。一緒にプレイする仲間がいるなら,同じ国で合わせたほうがいいだろう。
「アームズ」で変身し,強大な力を振るえ
ゲームがスタートしたら,街にいるNPCからクエストを受け,それを達成するために別のNPCと話したり,モンスターとバトルしてアイテムを集めたりすることになる。クエスト受注時は,目的の場所までオートで移動してくれる機能も完備されている。
バトルでは,敵をクリックしてターゲットしたあとは自動戦闘へと移行するので,随時スキルを使ったりアイテムを使ったりすればいい。
基本的にはソロでプレイ可能なバランスになっていて,戦闘がやや苦手なスミスであってもクエスト達成で困ることは少ない。碧空のグレイスでは,“レベル上げが辛い”部分を徹底的に見直し,忙しい社会人でも楽しめるゲームとして開発を行ったのだとか。
もちろんパーティが不要というわけではなく,一部の難解なクエストにチャレンジしたり,インスタンスタイプのダンジョン内でレアアイテムを集めたいといった目的なら,迷わずパーティを組んで戦ったほうが効率がよいだろう。
アームズ専用の気力ゲージというものがあり,敵との戦闘を繰り返していくとこれが少しずつ上昇し,最大値になるとアームズを行使できる仕様だ。普通に戦っていると,30分に1回くらいの頻度で使っていける感じだ。ボス級の敵と戦うときにはピンチからの回避目的でも有用だ。
アームズに変身するには“コア”を装備することが必要で,レアなコアだと能力だけでなく見た目も通常のコアのときとは変わることがあるという。強力なアームズを手に入れることも,冒険のモチベーションの一つとなりそうだ。
やり応えのあるペットの収集と育成。ペットと一緒の戦闘で強敵も楽々
ゲーム内に登場するほぼすべてのモンスター(ボス含む)をペット化でき,呼び出して一緒に戦うことでペット達は成長していく。単に能力が伸びていくだけでなく,育っていく過程で少しずつ大きくなり,騎乗ペット化することも可能なのだ。
ペット化するには,まずモンスターを捕獲しなければならない。対象のHPをギリギリまで削って,専用のアイテムを使って捕獲を行う。成功すれば,対象モンスターの「卵」を入手できる。
捕獲時にはモンスターを無理やり檻に入れる演出が見られるが,成否の判定が出るまでは結構ドキドキする。ボスモンスターを捕獲するときは,パーティ全員で捕獲アイテムを連打するわけだが,見た目も相まって,ボス戦とは思えない微笑ましいシチュエーションになるかもしれない。ただし,捕獲アイテムの中には高価なものもあるで,連打はほどほどに。
また,ペット同士を「融合」させ,より強いペットを生み出すこともできるので……キャラクターのレベル上げと並行して,ペット育成にも精を出す必要がありそうだ。
なお,随伴できるペットは最初は1体だが,最終的には同時に4体まで出せるようになり,ペットにどんな行動をさせるのか指示を出したり,フォーメーションを組んだりといった展開になる。お気に入りのペットを集めて,自分だけの部隊を構築する部分は,碧空のグレイスならではの楽しみになりそうだ。
なお,ペットとは別に「フェアリー」というものも存在していて,こちらは戦闘に参加しないが,各マップにある素材を集めてきてくれる。フェアリーは数種類いて,種類によって採集素材が異なってくるとのこと。
大規模PvPコンテンツや生活スキルで充実のプレイライフを
その内容は,国別に分かれた対抗戦で,戦場内の遺跡を取り合う戦いとなっている。遺跡を守る「封印の像」が戦場内に配置されていて,これを破壊すると遺跡中央の「支配の像」を攻撃可能となり,これを破壊することで遺跡の所有権を得られる。戦場内には三つの遺跡があり,戦闘終了時までにより多く遺跡を所有していた国が勝利に近づくことができる。
マップを見ると,なにやらMOBAっぽい雰囲気もあるのだが,クリープの代わりに大量のプレイヤーが突撃するというイメージだろうか。この七星戦では,1戦場あたり100人対100人の規模の戦闘が行われるのだ。一つの戦場が埋まった場合は別の戦場がオープンしていき,最終的に合計ポイントの多い国の勝利となる。ルールは単純なので,気軽にスポーツライクなPvPが楽しめそうだ。
戦闘やPvP以外にも,「生産」や「釣り」といった,まったり楽しめるコンテンツも用意されていて,自分だけの楽しみを見つけてプレイできそうな本作。紹介した内容からも分かるように,非常にオーソドックスなシステムのゲームとなっているが,クローズドβテストで公開されるバージョンは,あくまで碧空のグレイスのベースとなるシステムのみで,今後はさまざまな味付けのシステムを導入する予定なのだとか。
台湾USERJOY Tecnologiesの開発,USERJOY JAPANによる運営ということで,本作は両社の緊密な連携のもとに作られている。現在のバージョンをもとに,日本のプレイ環境に合致した要素を加えて,良質のサービスを行っていきたいと運営チームは語る。
ゲームの核となるのは,やはり「ペット」の部分だ。テストプレイの最中にも,アイデア段階から実際に開発を開始しているものまで,今後予定されているシステムの話を聞くことができた。100対100の戦闘も軽々実現するポテンシャルの高さもあって,いろんなシステムが実現できそうだ。その内容は今後のインタビューなどで紹介していきたいが,今後少しずつ独自色を出しつつ成長していくことは間違いなさそうだ。
「碧空のグレイス」公式サイト
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