連載
剣と魔法にはもう飽きた。iOS向けRPG「石ころ勇者」を紹介する「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」第199回
スマートフォンには相当な数のゲームが存在しているが,「じゃあ,どれが面白いの?」「そもそも,数が多すぎて好みのタイトルが探せない!」と思っている人も少なくないはず。 そんな問題を解決すべく,スタートした連載が「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」だ。話題の新作タイトルからネタ要素多めのオモシロ系まで,スマートフォンのゲームを片っ端からプレイして(ほぼ)毎日お届けする。
本日の「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」で紹介する「石ころ勇者」は,本連載第180回で紹介した「王国の道具屋さん2」を開発したCome-Come Catの最新作だ。ドットグラフィックスとFM音源風のBGMがレトロな雰囲気を醸し出しているアクションRPGで,一風変わった戦闘システムを採用しているのが特徴だ。操作もスマートフォンの特性を活かした直感的なもので,手軽に楽しめる作品となっている。
「石ころ勇者」ダウンロードページ(App Store)
プレイヤーの目的は,千年の封印から復活して村人たちを石に変えてしまった魔王を探し出し,倒すこと。基本システムは,いわゆるステージクリア型のアクションRPGで,メインメニューから攻略したいステージを選択してプレイを開始し,ステージ終盤に出現する「BOSS」キャラクターを倒せばステージクリア,という流れだ。このほか,メインメニューからは,武具を購入可能な「キャラバン」や,討伐した魔物が記録される「図鑑」などを開ける。
ステージの戦闘ルールはシンプル。遠くから迫ってくる魔物の群れに対し,画面下へ補充される「石ころ」をフリック操作でぶつけていけばいい。魔物にはHPゲージが表示されており,石ころをぶつけるたびに減少していく。ゼロにすれば撃破となり,経験値が獲得できる。
なお,「魔石」と呼ばれる特殊アイテムで魔物を倒せば,経験値などの獲得ボーナスが2倍にアップ。できるだけ魔石は温存し,通常の石ころでHPを減らしたところにトドメとして投げるのがオススメだ。
さらに,ゲーム終盤には「必殺技」が開放され,ステージ中に1度だけ使用できるようになる。これは一定時間無敵になるうえ,石ころが超高速で補充され続けるという強力なものなので,厄介なBOSS戦で使うのがいいだろう。
魔王を倒す旅の途中で,仲間たちと出会うことがある。彼らは魔術によって勇者を支援してくれる,非常にありがたい存在だ。3人いる仲間はそれぞれ「風」「炎」「雷」と特徴の異なった魔術を修得しているが,「パートナー」としてステージに連れて行けるのは1人だけなので注意しよう。
仲間の魔術を発動させるには,まず魔物を倒して,画面上部の「キズナゲージ」を溜める必要がある。キズナゲージが満タンになると,いずれかの魔物の上に「魔法陣」が出現するので,ここに勇者の攻撃をヒットさせると,仲間が魔術による援護攻撃をしてくれるのだ。
仲間たちが使う魔術は,宝箱から入手できる「水晶」でパワーアップが可能。また,勇者の必殺技と同様,シナリオを進めることで,攻撃魔法にさまざまな効果が追加された「秘奥義」が開放されるのだ。
1ステージのバトル時間が短く,お手軽に楽しめる本作だが,ステージが終盤に近づけば魔物の動きもトリッキーになり,なかなかの難度になる。
先へ進めなくなったら,武具を変えたり,討伐ボーナスでパラメータを強化したりするといいだろう。
これまで紹介したもの以外にも,プレイヤーを飽きさせない仕掛けがまだまだある。「王国の道具屋さん2」並の実績数に加え,クリア後にアンロックされる「ヘル」モードなど,ゲーマー心をくすぐる要素が目白押しだ。コレクション好きな筆者などは,序盤から図鑑のコンプリートにハマってしまった。
カジュアルゲーム好きな方はもちろん,がっつり遊びたい方にもオススメの一本である。
著者紹介:トリスター&戸塚彩
美少女ゲームからアーケードゲームまで,興味があれば何でも手を出してみる雑食系フリーライター。長年フィーチャーフォンを愛用していたが,必要に迫られスマートフォンを購入。最近は仕事と称して,ゲームアプリのチェックに余念がない。
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