プレイレポート
カプコンが手掛けるPS4向けタイトル「deep down」。TGS開幕に先駆け,試遊出展バージョンのプレイレポートを掲載
今回,4GamerではTGS開幕に先駆け,ひと足早くプレイする機会を得たので,さっそくプレイレポートをお届けしよう。
本作は,9月9日に行われた「SCEJA Press Conference 2013」で発表されたとおり,2094年のニューヨークが舞台のオンラインアクションゲームだ。プレイヤーは過去の遺物「メメント」から記憶を読み取る“リーディング”の特殊能力を持った主人公として,さまざまな時代で謎を解いていくことになる(関連記事)。
今回のTGSバージョンでは,SCEJA Press Conference 2013のステージで披露された実機デモと同じ,1494年のボヘミアのダンジョンをプレイ可能だ。
その後,スキルを選択することになったが,実際のTGS会場の試遊台ではプリセットで選択される。ちなみに,今回確認できたスキルは21種類。3つの属性(中立,正,負)にそれぞれ7種類あり,中立は3つ,正と負は2つずつ選択する。回転して槍を振るうスピンラッシュや槍を構えて突進するアサルトなど,スキルは戦闘に役立つものが多く,ほかには一時的に能力を上昇させる,敵や宝箱の場所が把握できるといったものがあるようだ。
プレイヤーキャラクターにも同様の3つの属性が存在する。これはダンジョン内でアイテムを入手するなどの行動で変化することがあり,属性の状態はゲーム画面だけでなく,コントローラの上部にあるライトバーでも確認できる。
このキャラクター自身の属性によって,スキルの使用が制限されることがある。正と負の属性は相反する関係にあり,キャラクターの属性が正(または負)のときは,負(または正)のスキルは使用できないのだ。なお,中立のスキルはキャラクターの属性に関わらず,いつでも選択できる。
画面右下にスキルのアイコンと使用可能回数が表示される。下の2つのアイコンが暗くなっているのは,属性により使用できないため |
キャラクターを操作できるようになると,画面に操作方法が表示される。武器による攻撃は弱と強の2種類だが,FPS/TPSのようにL2ボタンで構えると命中率が格段に向上する。ただ,構えないで攻撃するとモーションが異なり,弱攻撃の場合はバックステップをしながら攻撃する。戦闘の状況によっては有効なこともあるので,使い分けたいところだ。
スキルとマジックアイテムを使用するには,まず方向キーでアイコンを選ぶ必要がある。ただし,左スティックと同時には操作しにくいので,戦闘に突入する前に選択しておくと慌てずにすむ。
プレイヤーの目的は,ダンジョンのどこかに存在するメメントを手に入れ,魔法陣を探してダンジョンを脱出することだ。コントローラのタッチパッドを押せば立体的なマップが表示され,現在位置と魔法陣の位置が確認できる。とはいえ,ダンジョンは複雑に入り組んでいるため,探索は容易ではない。しかも,プレイヤーの行く手を遮るようにモンスターやトラップが待ち構えている。
もちろん,スキルやマジックアイテムが使用可能であれば,積極的に活用すべきだろう。とくにマジックアイテムは,スキルよりも使用可能回数は少ないが,一撃でホッグを仕留める高い威力を誇る。さらに赤く燃え上がる炎(フレイミングアロー)や巻き起こる竜巻(タイタンズブレス)といったグラフィックスからは,次世代機ならではの表現を実感できるはずだ。
また,ホッグが攻撃するタイミングに合わせ,同時に攻撃することで弾き返しが可能だ。成功すればホッグの攻撃を防ぐと同時に,相手の武器が破壊できるので,リスクは伴うが狙ってみる価値はある。とくに防御ができない槍の場合,重要な防御手段とも言える。
ダンジョンに侵入した者を自動的に攻撃するトラップは,炎を吹き出すタイプと火矢を射出するタイプが存在する。どちらも攻撃すれば破壊できるが,トラップの前にホッグを誘い込んでダメージを与えることも可能だ。
また,ダンジョンを脱出する魔法陣のほかにも,ワープできるポイントがあり,着いた先がモンスターだらけの部屋だった!……というトラップもあるようだ。その反対に宝箱しかない部屋もあるので,悩ましい選択になるだろう。
TGSバージョンで登場するモンスターはホッグだけだが,それぞれ個体差があるようだ。肌の色や持っている武器,攻撃方法などに違いがあるので,ぜひ見比べてほしい。
ちなみに,アクションゲームが苦手な人のために「カジュアルモード」が用意されている。ゲームスタート時にこのモードを選択すれば,モンスターに倒される可能性はほとんどないとのこと。それでも,ダンジョンを制限時間内にクリアできるかどうかは五分五分といったところだろう。
筆者はこの取材で5回挑戦したが,ダンジョンの構造がそれほど複雑ではなかったときはスムーズにクリアすることができた。やはり自動生成されるダンジョンの構造が難度を大きく左右する。こればかりは運次第なので,心して挑戦してほしい。
TGSバージョンでプレイできるのはシングルプレイのみということで,もっとも気になるオンライン要素については依然ベールに包まれたまま。初のプレイアブル出展とはいえ,おそらく「deep down」の全貌はほとんど明かされていないと思われる。それでも圧巻のグラフィックスに裏付けられた戦闘シーンは重厚感があり,見応えは十分だ。東京ゲームショウに来場する予定があるなら,「deep down」の試遊台が設置されているプレイステーションブースに足を運んで,ぜひ自分の目で確かめてみよう。
また,同ブースで行われるステージイベント「一遊入魂」に,「deep down」のプログラムが予定されている。こちらのステージでは,さらなる新情報が公開されるとのことだ。9月9日には公式TwitterとFacebookが開設されているので,気になる人はチェックしておこう。
「deep down」公式サイト
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