陽気なリスたちと限界までドライブ！　iOS向け物理アクションレース「Noble Nutlings」を紹介する「（ほぼ）日刊スマホゲーム通信」第183回

スマートフォンには相当な数のゲームが存在しているが，「じゃあ，どれが面白いの？」「そもそも，数が多すぎて好みのタイトルが探せない！」と思っている人も少なくないはず。　そんな問題を解決すべく，スタートした連載が「（ほぼ）日刊スマホゲーム通信」だ。話題の新作タイトルからネタ要素多めのオモシロ系まで，スマートフォンのゲームを片っ端からプレイして（ほぼ）毎日お届けする。

　本日紹介する「Noble Nutlings」は，3匹のリスたちが乗ったクルマをゴールまで導く，サイドビューのアクションレースゲーム。かなり自在にクルマを動かせるのが特徴で，リアルな物理法則をシミュレートしたシステムによる，非常にダイナミックかつスピード感溢れる走りを追求した作品になっている。

「Noble Nutlings」公式サイト

　ワールド（エピソード）を選択し，そこからステージ（レベル）を選べばゲーム開始だ。プレイヤーはリスたちが乗ったクルマを操作し，画面の右へと走らせながらゴールを目指す。操作方法は端末を左右に傾けるジャイロセンサーと，スクリーン上のボタンを組み合わせて行う。ジャイロセンサーによる操作は，端末を傾けた方向に重心が移動する仕組みで，右に傾けると後輪が浮き，左に傾けるとウィリーをするようになっている。
　ボタンは2つで，左下にある唐辛子のアイコンがついたものはブーストボタン。これを押している間は燃料が減る代わりに，爆発的な加速を得られる。右下にある黄色いボタンはアクセルで，クルマを前身させるために必要だ。基本的にはアクセルを踏んで走行しながら，転倒しないようにジャイロ操作でクルマのバランスを取っていく形になる。ちなみに，転倒するとクルマは大破。自動的に復活できるものの，大幅なタイムロスになるため，しないに越したことはない。

加速すると前輪が浮いて後方に倒れやすくなり，スピードが速いほどバランスが崩れやすい。端末を傾けてバランスを取ろう

　ステージは山あり谷あり，ほぼ垂直に近い坂やループ地形，分岐など起伏に富んでいる。ジャンプ台や爆弾，風を起こす装置など，ギミックのバリエーションも豊かだ。
　ステージ上にはボーナスアイテムの「どんぐり」が置かれており，ゴール時にはクリアタイムと「どんぐり」の取得数から，「★」〜「★★★」の3段階で評価が下される。この手の評価システムは，とくに海外製のスマホアプリではメジャーな手法で，★の総獲得数に応じて新たなステージがアンロックされる仕組みになっている。

　なお，ワールドは現在2つあり，ワールド1は36ステージ，ワールド2は18ステージをプレイできる。50ステージ以上あるとはいえ，まだまだ少ないと感じる人もいるかもしれないが，今後のアップデートに期待しておこう。

ジャイロ操作は，ボタン操作への変更も可能。なお，ステージ中に登場する「爆弾」は，触れると大爆発を起こすが，爆風で大ジャンプが可能だ

　スピード感溢れるゲームプレイをさらに盛り上げてくれるのが，ショップで買えるアイテムを使ったクルマのカスタマイズだ。ショップでは「ブースト用の燃料」「クルマのホイール」「クルマのボディ」の3系統のアイテムが売られている。種類も豊富で，これらを購入して装着すれば，見た目や性能が大きく変化するのだ。通貨となるコインは，ステージ上にある木箱や板の破壊，あるいはピンク色の虫「ピンキー」の撃破，または空中で1回転するトリックを決めるといったアクションによって出現する。コインが貯まったらショップへ立ち寄り，お好みのクルマに仕上げていくべし。なお，コインはまとまった額をアドオン購入することも可能。一気に強化したければ，これを利用するのもいいだろう。

ブーストアイテムは5種類，ホイールは20種類，ボディは15種類が用意されている。このうちホイールは，前輪と後輪で別なものを装備できる

　初期パーツでは，各ステージで★★★を獲得するための評価基準が少し厳しく感じられたが，おそらくはカスタマイズを前提に設定されているのだろう。パーツは一度買えば永続的に使えるし，価格に応じて加速やバランスの取りやすさが大幅に変化する。★が足りず，先のステージをなかなかアンロックできなくても，コツコツ遊んでコインを貯めていけば道が開けるはず。
　猛スピードでステージを駆け抜ける痛快さと，転倒しないように重心のバランスを取るというデリケートさが同居する，この「Noble Nutlings」。各ステージが短めなこともあってか，普段はビビリな筆者も，アクセルをベタ踏みでついつい無茶をしたくなってしまった。Trial系のレースが好きな人にオススメのゲームだが，そこまでストイックに突き詰めなくても気楽に楽しめるのも魅力だ。無料で遊べるので，まずは試してみてほしい。

著者紹介：トリスター/慈空宇砂利
　ゲームやアニメなどの書籍や解説書，そして広告制作などを行う編集プロダクション「トリスター」のライター。1プレイで完結するアーケードスタイルのゲームが好み。フィーチャーフォンからスマートフォンへの移行が進み，そういったタイトルが増えてきたことに喜んでいる。

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