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[TGS 2016]光学迷彩で姿を消し,タチコマと共に戦う。“攻殻”気分が味わえる 「攻殻機動隊S.A.C. ONLINE」プレイレポート
「攻殻機動隊S.A.C. ONLINE」公式サイト
会場では,マップ上に点在する拠点を7対7で奪い合う「コンクエスト」モードを楽しむことができた。原作のアニメ「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」で印象深いのは,透明になる「光学迷彩」を始めとした,義体(機械化された身体)による特殊能力。本作では「スキル」として表現されており,うまく使いこなすことで“攻殻”っぽさが楽しめると同時に,戦いが有利になるのだ。
スキルは,「草薙素子」が透明化する光学迷彩,「バトー」はミサイルを撃つ「アームランチャー」,「トグサ」は自動で敵を追尾・自爆攻撃する「シーカードローン」,「サイトー」が敵を壁越しに探知する「ヒートセンサー」……など,各人の個性がFPSとしてうまく表現されているという印象。もちろん,アニメ版と同じ声優が,独特のエコーが掛かったあの無線ボイスでしゃべってくれるので,ファンとしてはテンションが上がってしまう。
筆者は,もちろん素子を使うことに。試合がスタートする前には電脳世界へダイブする演出が入るのが原作っぽくて嬉しい。
開幕と同時に光学迷彩を使って相手チームのほうへ向かうと,相手は警戒していなかったようで,敵陣のど真ん中に忍び込んでの奇襲が成功してしまった。透明のまま,射撃や格闘で次々と敵を倒していくと,なんだかとても攻殻っぽくて楽しい。しかし,調子に乗って暴れまくっていたら,敵が集まってきて,あっさりと袋叩きにされてしまった。
実は本作の光学迷彩は完全に不可視になれるわけではなく,うっすらと輪郭が見えてしまっているため,画面を注視していれば見つけることができるというわけ。なるほど,これは対戦FPSとしての攻殻だ。
FPSとしての操作感は良好で,W/A/S/Dで移動を行い,Qキーでスキルを使用する。スキルも,“時間経過と共にゲージが溜まっていき,これが一定値に達すると使用可能になる”と極めてシンプル。FPSプレイヤーなら,ゲームを始めてすぐに操作に慣れ,駆け引きに集中できるはずだ。展開はとにかくハイペースで,テンポ良く試合が進むのが好印象だ。
とくに攻殻っぽさを感じられたのが,多脚戦車「タチコマ」の存在だ。タチコマはマップ上にある端末にアクセスすれば呼び出すことができ,自動で敵と戦ってくれる。
HPはプレイヤーが100なのに対し,タチコマは驚きの3000で,多少撃たれた程度では全然こたえない。盾にしたり,囮にして自分は別の方向から突っ込んだりと,いろいろな連携が可能だ。
もちろん,タチコマも,あの可愛らしい声でいろいろとしゃべってくれる。動きもキュートで,敵に銃撃されているのを見るとちょっとかわいそうになってしまうほどだ。敵もタチコマを呼び出すが,こちらから見た場合は黒くて凶悪な感じになっているので,良心の呵責無く撃ちまくれる。また,敵キャラクターも見た目が無個性な感じになる。つまり,お互い自軍のプレイヤーキャラクターやタチコマは原作どおりの姿に見えるが,敵軍のそれはいかにも敵キャラっぽくなるということ。素子同士が撃ち合うようなことにはならないので安心だ。
敵のタチコマはかなり厄介だが,接近しての「ハッキング」で対抗可能。近づいたままの状態をしばらく保てればハッキング成功となり,防御力をダウンさせられる。こちらのタチコマがハッキングされている場合は,敵を見つけて処分しなければならないわけで,このあたりの攻防も熱いものになりそうだ。
FPSとしての基本を抑えつつ,随所に見られる原作再現により,攻殻気分が味わえるという印象の本作。11月2日からのオープンβテストが楽しみに感じられた。
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