連載
障害物の隙間を縫うように走れ。iOS向けレースゲーム「Cubed Rally Redline」を紹介する「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」第169回
スマートフォンには相当な数のゲームが存在しているが,「じゃあ,どれが面白いの?」「そもそも,数が多すぎて好みのタイトルが探せない!」と思っている人も少なくないはず。 そんな問題を解決すべく,スタートした連載が「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」だ。話題の新作タイトルからネタ要素多めのオモシロ系まで,スマートフォンのゲームを片っ端からプレイして(ほぼ)毎日お届けする。
本日の「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」で取り上げるタイトルは,どこかレトロなドットグラフィックスが目を惹くレースゲーム「Cubed Rally Redline」だ。迫り来る障害物をかわしながら走るタイプのゲームだが,操作にアクセルやブレーキの要素はなく,プレイヤーは走行レーンを切り替えるだけでいい。シンプルな操作性ながら,異常なほどの中毒性を持つ本作の魅力を紹介しよう。
「Cubed Rally Redline」ダウンロードページ(App Store)
プレイの目的は,できるだけ長い距離を走り,途中に落ちているコインを集めること。ゲームは斜め見下ろし型の画面で展開し,プレイヤーが操る車は5つの走行レーンに区切られたコースを進んでいく。車は自動で進んでいくため,プレイヤーが行う操作は実質このレーン移動のみ。矢印をタップした回数だけ横へスライドしていくので,トントントンッとリズムよくタップすれば,端から端への移動も簡単に行える。
画面左上にはレース中に獲得したコイン,右上には走った距離とスコア,そして画面の一番下には,車の燃料ゲージが表示されている。こちらの情報もときおり確認しておくといいだろう,
コースにはコインのほかにも,ドリフトが可能になるマーカーや燃料などが配置されている。
ドリフトのマーカーに触れると,即座に車がドリフトを開始し,ドリフト中はスコアがガンガン獲得できるのだが,レーンを移動したり,コースが直線になったりするとそこで終了。スコアはこのドリフトでしか稼げないので,積極的に狙っていこう。
燃料は入手すると車の燃料ゲージが回復。車の燃料ゲージは自動的に減っていくため,こまめに補給する必要がある。燃料ゲージが尽きるとゲームオーバーになるので,こちらも重要だ。
序盤は基本的に前述したアイテムがところどころ落ちているだけだが,コースが進むと障害物が登場。突っ込むと一定時間操作不能になる植木や,接触しただけでゲームオーバーとなる木や穴,さらにはコースを動き回る牛など,そのバリエーションは豊富だ。とくに距離が600を越えたあたりからはかなりの難しさになり,慎重かつ迅速なレーン移動が必要になる。
こうした厳しい状況を打破する手段が,画面下横一杯に広がる「EMERGENCY TIME BRAKE」ボタンだ。これは簡単に言うと時間の進み方を遅くさせるもので,障害物が密集している地帯でも,これを駆使すれば,じっくりと安全なルートを見極めて走れるのだ。一定時間効果が切れるものの,再使用に制限はないので,どんどん使いまくるといいだろう。ただし,タイムを競うRALLYモードでは,このEMERGENCY TIME BRAKEを使った時間に応じてトータルタイムが加算されてしまうので要注意。
コースの形状やアイテム,障害物の配置が毎回ランダムなため,つねに新鮮な気分でプレイできる本作。緊張感ある面白さが何度も体感でき,これがそのまま高い中毒性に繋がっていると感じた。
ドライビングテクニックというよりは,瞬間的な判断力や反射神経が要求されそうなゲーム性だが,単なる反射神経ゲームに終わっておらず,EMERGENCY TIME BRAKEのおかげで「難所を乗り越える快感」が随所で味わえるのも魅力だろう。
走行距離が長くなるにつれて難度が上昇し,アイテムの入手すら困難になってくるが,極限まで集中して高みを目指してほしい。走行距離に応じて新たな障害物が出現するようで,App Storeのスクリーンショットでは大型客船やボート,モンスターといったものも登場しているのだが,筆者の腕では距離1400辺りが限界で,牛のいる牧場のような障害物を確認するのが精一杯だった。アクション好きや反射神経系のゲームが好きな方はぜひプレイしてみて,どんな障害物が登場するのか,確かめてみてほしい。
著者紹介:トリスター/目代将規
ゲームやアニメの書籍企画,編集,シナリオライティングや広告制作なども手がける編集プロダクション「トリスター」所属。スマートフォンならではのゲームや,一瞬で遊べてしまうゆるいゲームが大好物。好きなゲームのジャンルはRPGとアドベンチャー。“モンハン”好き。
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