プレイレポート
「カプコン アーケードキャビネット」の第1弾より「ブラックドラゴン」「必殺無頼拳」「1943 ミッドウェイ海戦」を紹介。“4Gamerスペシャル壁紙”が使えるようになる隠しコマンドも掲載
第1弾の配信タイトルを個別に紹介する前に,本作の仕組みを説明しておこう。
本作は,カプコンがこれまでリリースした数々のアーケードゲームの中から,“8bit”時代の名作タイトル15本(+2本)を復刻し,PlayStation 3とXbox 360でプレイできるようにしたものだ。
これらのタイトルはすべて,無料でダウンロードできる「カプコン アーケードキャビネット」に集約され,購入したタイトルを同ソフト上でプレイできる,という形になっている。追加ダウンロードコンテンツのような仕組みで配信タイトルを購入する,と考えれば分かりやすいだろう。
配信は,3タイトルがセットになったパックが2週間おきに追加され,パックが配信されてから2週間後には,1本ずつの購入も可能になる。価格は,初回配信の「1987パック」(PS3版)が500円(税込),「カプコン アーケード キャビネット完全版」(Xbox 360版)が400マイクロソフトポイント(MSP)だ。
第2弾以降のパックは,PS3版が1000円(税込),Xbox 360版が800MSPとなる。なお,タイトルを個別に購入する場合は,PS3版が400円(税込),Xbox 360版が320 MSPと,パックより少々割高になる。
また,15本のタイトルすべてを購入すると,さらに2本のボーナスタイトルが開放されて合計17本のゲームをプレイできるようになるという特典が用意されている。ボーナスと体験版を除く収録タイトルは以下のとおり。
■カプコンアーケードキャビネット本体に収録
「ブラックドラゴン」
※Xbox 360版は機能制限あり(1クレジットバージョン)
■第1弾:配信中
1987パック(PS3)/カプコン アーケードキャビネット完全版(Xbox 360)
「1943 ミッドウェイ海戦」
「必殺無頼拳」
※Xbox 360版は「ブラックドラゴン」の機能制限解除を含む
■第2弾:3月5日配信予定
1985-Iパック
「魔界村」
「ガンスモーク」
「セクションZ」
■第3弾:3月19日配信予定
1986パック
「アレスの翼」
「サイドアーム」
「闘いの挽歌」
■第4弾:4月2日配信予定
1985-IIパック
「戦場の狼」
「エグゼドエグゼス」
「ラッシュ&クラッシュ」
■第5弾:4月16日配信予定
1984パック
「1942」
「ソンソン」
「ひげ丸」
「カプコン アーケードキャビネット」の仕様は,PS3版とXbox 360版で少し異なるので,先に説明しておこう。
無料でダウンロードできるソフト本体では,「ブラックドラゴン」「1943 ミッドウェイ海戦」「必殺無頼拳」の3タイトルがプレイ可能だが,「1943 ミッドウェイ海戦」「必殺無頼拳」は,1ステージのみプレイできる“お試し版”となる。
「ブラックドラゴン」については,PS3版は機能制限のない完全版となっている。Xbox 360版は,コンティニューができない“1クレジットバージョン”だが,エンディングまでプレイすることは可能だ。
PS3版は「1987パック」を,Xbox 360版は「カプコン アーケードキャビネット完全版」を購入すれば,すべてのタイトルが機能制限を解除された完全版になる。
また本作では,追加配信タイトルを購入すると,“次”に配信されるパックのお試し版もプレイできるようになるのがポイント。たとえば,第1弾「1987パック」を購入すると,「1985-Iパック」に収録される「魔界村」「ガンスモーク」「セクションZ」のお試し版が遊べるようになる。
先に触れたとおり,パック配信の2週間後にはタイトルを個別に購入できるようになるが,その場合も“次”に配信されるパックのお試し版が遊べるようになる,という仕組みは同じだ。「1943 ミッドウェイ海戦」または「必殺無頼拳」を購入すれば,「1985-Iパック」に収録される3タイトルの体験版がプレイできるようになるわけだ。
なお,最後に配信される「1984パック」(または個別に「1942」「ソンソン」「ひげ丸」)を購入した場合は,未購入タイトルすべてのお試し版が遊べるようになる。
文章の説明だけでは少々分かりにくいところがあるので,以下に表でまとめておこう。
PS3版
タイトル名 | パック配信日 | 単体配信日 | プレイ可能になる体験版 |
ブラックドラゴン | − | なし (※「カプコン アーケードキャビネット」に完全版を収録) | 「1943 ミッドウェイ海戦」 「必殺無頼拳」 |
1943 ミッドウェイ海戦 | 2月19日 | 3月5日 | 「魔界村」 「ガンスモーク」 「セクションZ」 |
必殺無頼拳 | |||
魔界村 | 3月5日 | 3月19日 | 「アレスの翼」 「サイドアーム」 「闘いの挽歌」 |
ガンスモーク | |||
セクションZ | |||
アレスの翼 | 3月19日 | 4月2日 | 「戦場の狼」 「エグゼドエグゼス」 「ラッシュ&クラッシュ」 |
サイドアーム | |||
闘いの挽歌 | |||
戦場の狼 | 4月2日 | 4月16日 | 「1942」 「ソンソン」 「ひげ丸」 |
エグゼドエグゼス | |||
ラッシュ&クラッシュ | |||
1942 | 4月16日 | 4月30日 | 未購入のタイトルすべて |
ソンソン | |||
ひげ丸 |
Xbox 360版
タイトル名 | パック配信日 | 単体配信日 | プレイ可能になる体験版 |
ブラックドラゴン | 2月20日 | ― | 「1943 ミッドウェイ海戦」 「必殺無頼拳」 |
1943 ミッドウェイ海戦 | 「魔界村」 「ガンスモーク」 「セクションZ」 |
||
必殺無頼拳 | |||
魔界村 | 3月5日 | 3月19日 | 「アレスの翼」 「サイドアーム」 「闘いの挽歌」 |
ガンスモーク | |||
セクションZ | |||
アレスの翼 | 3月19日 | 4月2日 | 「戦場の狼」 「エグゼドエグゼス」 「ラッシュ&クラッシュ」 |
サイドアーム | |||
闘いの挽歌 | |||
戦場の狼 | 4月2日 | 4月16日 | 「1942」 「ソンソン」 「ひげ丸」 |
エグゼドエグゼス | |||
ラッシュ&クラッシュ | |||
1942 | 4月16日 | 4月30日 | 未購入のタイトルすべて |
ソンソン | |||
ひげ丸 |
昔の(しかもカプコンの)アーケードゲームといえば,もともとの難度が高いうえに,筆者のように腕前が経年劣化したロートルゲーマーにとっては,クリアなど夢のまた夢である。しかし,カジュアルモードでは,パワーアップした状態でプレイできたり,受けるダメージを減らしたりといった,“ヌルめ”のプレイが可能だ。
カジュアルモードでは実績/トロフィーなどは解除されないものの,アーケード稼働当時には腕前的な問題や経済的な事情で果たせなかったオールクリアもできる(かもしれない)のである。
また,本作は動画撮影機能を備えており,ポーズメニューからプレイ動画を保存することで,自分がプレイした記録をいつでも見られるようになる。またPS3版限定となるが,保存した動画を直接,YouTubeにアップロードする機能も用意されている(Xbox 360版でも動画の保存は可能だが,直接アップロードすることはできない)。
ファイン |
フィット |
フル |
ドットバイドット |
スキャンインのオン/オフ | |
スムージングのオン/オフ |
ブラックドラゴン
主人公の武器は,モーニングスターのような鉄球と投げナイフ。ステージに出現するコインを貯めれば,ショップで武器や防具を強化できるなど,RPG的な要素も含まれている。
ステージクリアタイプのゲームで,制限時間内に最後のボス敵を倒せば次のステージに進める。各ステージのマップは,横方向だけではなく縦方向にも広がっている立体的なもののため,ステージ構造を覚えることも大切だ。
また,本作で重要なテクニックとなるのが“ハイジャンプ”だ。垂直方向にジャンプしたあと,すぐに横方向にレバーを入れことで,普通のジャンプより高く飛べるのだが,このテクニックを使わないと先に進めないステージも存在する。
オプションには難易度/残プレイヤー数/コンティニューON・OFFなどの項目がある。日本版/海外版のバージョン変更も可能だ。なお,カジュアルモードでは以下の項目をオン/オフにできる。
・当たり判定の調整
・残プレイヤー数の増加
・残タイムの増加
・プレイヤーの攻撃力アップ
・ダメージを全て1にする
・スタート時のバイタリティの増加
・最大バイタリティが増えやすくなる
・リトライ時に高レベルの「鎧」を装備
・アイテムが安くなる
・難易度を調整
1943 ミッドウェイ海戦
なお,本作では2人同時プレイも可能で,自機同士を重ねることで,エネルギーを分け合うことができるようになっている。
ノーマルショットのほか,ショットガン/3ウェイ/マシンガン/スーパーシェル/レーザーの5種類の特殊ショットを使える。武器には制限時間があり,残り時間がゼロになるとノーマルショットに戻るという仕組みだ。残り時間がゼロになる前に武器アイテムを取れば,時間が延長される。
ちなみに本作では,ステージ開始時の敵ボス名が表示されている間に隠しコマンドを入力すると,特定の武器を装備した状態でスタートできるという裏ワザがある。さすがにもう覚えていない人も多いだろうが,ある条件を満たすと,ゲーム内でそのコマンドを確認できるようになる。
ボスは破壊率の設定があり,破壊率を70%以上にすればステージをクリアできるが,それに満たない場合は,ボス戦をやり直しとなってしまう。また,最終ステージはコンティニューができない。
オプションでは,難易度設定やコンティニューのオン/オフ,日本版/海外版の選択が可能だ。カジュアルモードでは,以下の項目のオン/オフがカスタマイズできる。
・当たり判定の調整
・防御力アップ
・武器の使用時間が無制限
・ステージ開始時に「援護機」を装備
・メガクラッシュのコスト半減
・宙返り後にメガクラッシュ
・オートメガクラッシュ
・「Pow」の回復量アップ
・最終ステージコンティニュー
・難易度を調整
必殺無頼拳
主人公の攻撃方法は,パンチとキック,そしてボタン同時押しの回し蹴りだ。ステージに落ちているアイテムを拾うと,ヌンチャクや手裏剣などの攻撃も可能になる(ただしボス敵には使えない)。ザコ敵につかまれると攻撃できなくなるので,レバガチャで振りほどく必要がある。
オプションでは,難易度の設定やプレイヤー数,エクステンドなどの項目を設定可能。カジュアルモードでは,以下の項目をカスタマイズ可能だ。
・当たり判定の調整
・残プレイヤー数の増加
・残タイムの増加
・ダメージを全て1にする
・ミスしても装備が消えない
・武器の使用回数の増加
・武器制限の解除
・移動スピードが速くなる
・無敵時間の発生
・難易度を調整
最後に,本作に収録されている「4Gamerスペシャル壁紙」のアンロック方法を紹介しよう。タイトル画面で以下のコマンドを入力してからスタートボタンを押すと,「設定」の「スクリーン」で選べる壁紙で選べるようになる。
壁紙が4Gamerのロゴ入りになるというだけで,いいことも悪いことも別にないのだが,黒基調のシックなデザインなので,プレイの邪魔になることはないはず。とりあえず隠しコマンドを入力してアンロックして,気が向いたら使ってみてほしい。
「4Gamerスペシャル壁紙」開放コマンド
←,→,R1,L1,←,→,R2,L2,↓,↑
※矢印部分の入力は,方向キー/左アナログスティックのどちらでも可能です。
「カプコン アーケード キャビネット -レトロゲームコレクション-」公式サイト
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カプコン アーケード キャビネット -レトロゲームコレクション-
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