［プレイレポ］「FFXIV」のアスラ討滅戦を先行プレイ。原典とは異なる“XIVのアスラ”とのシンプルだけど奥深いハイテンポな戦闘を楽しめる

　スクウェア・エニックスがサービス中のMMORPG「ファイナルファンタジーXIV」（PC / PS5 / PS4 / Mac）のファンイベント「FFXIV ファンフェスティバル 2024 in 東京」が，2024年1月7日と8日に開催された。来場者がもりだくさんのアクティビティを楽しむ中，1つの目玉イベントとして実施されていたのが「アスラ討滅戦」だ。


　今後実装予定の（詳細な時期については言及されていない）バトルコンテンツだが，今回のファンフェスティバルでは，先行体験（事前予約が必要だった）という形でプレイできたので，その模様をレポートしよう。


　なお，本稿にはコンテンツ中の台詞であったり，ギミックであったりと，いわゆる“ネタバレ”になる箇所にも言及している。この点には留意の上，読み進めてほしい。

　付け加えると，本稿に使用している戦闘場面の多くは，討滅戦をプレイ中の光の戦士たち（の画面）を撮影させていただいたものだ。快く撮影を承諾してくださった皆さまには，この場を借りて，心より感謝申し上げたい。

「FFXIV」のアスラ

　光の戦士が刃を交えることになる「アスラ」だが，その初登場は「ファイナルファンタジーIV」（1991年発売）まで遡る。3つの顔と6本の腕を持つ幻獣であり，幻獣界の女王として登場した。ただ，「FFXIV」のアスラは共通する要素こそあるものの，基本的には「FFXIV」オリジナルの存在であるようで，「FFIV」で見せた“魔法をランダムで放ってくる”というような行動は確認できなかった。

アスラ

　先行体験会では，同時刻に予約を行っていた光の戦士たちが集結し，ジョブの相談，ゲームの設定などを5分程度で済ませる。フレンドと来ているプレイヤーもいるだろうが，恐らくほとんどが初対面のヒカセンたちである。言うなれば，「リアルシャキ待ちからの，リアルシャキったから行ってくるわ」という流れだ。

ゲームで集合して……（ちなみに木人殴りも行える）

戦闘開始！

　準備を終えたヒカセンたちは，いざコンテンツへ突入。というわけでさっそくだが，参加していた多くのパーティを壊滅寸前に追い込んだり，結果的に壊滅させていた，とてもアブないギミックをご紹介。

エフェクトがとにかく派手！目を奪われる美しさだ

　「6刀流の剣技を，ご覧なさい！」との台詞とともに，円形のステージの半面を埋めつくす攻撃が6回連続で繰り出される。攻撃予告（範囲にサイコロが割り当てられる）→サイコロの数字通りに攻撃が行われるのだが，普段と異なる慣れない環境の影響もあってか，回避できずに壊滅……という流れが多く見受けられた。最初の3回程度はともかく，その後の回避で頭の中がグチャグチャになってしまう。

段階ごとの安全地帯把握が生死を分ける

　全体としては，いわゆるAOE（範囲）攻撃が多く，攻撃をどんどんと繰り出してくるような頭脳タイプではなく，全体的にパワーで押してくるタイプのボスに思えた。

安全地帯が狭い環状の攻撃

広範囲の攻撃を多用してくる

（恐らく）全体攻撃の後に，分身の周囲に範囲攻撃。落ち着いて見極めよう

おなじみの「一見だと逃げ場がない」攻撃も

周囲に連続して直線状の攻撃を放ってくるギミックもあった

　余談だが，印象的だったのは，ステージを二分するエフェクトが登場し，どちらかのエリア全体にダメージを与えるギミックだ（アスラ付近に大きな表情が浮かぶので，そちらでダメージエリアを判断する）。ここでは「我が憤怒を力に…！」という台詞が登場したので，慈愛の顔，怒りの顔，笑いの顔を使い分ける「FFIVのアスラ」へのオマージュかな？と感じたりもした。


　なお，クリア後のステージは，どこかラザハンや，ラザハンが存在するサベネア島を連想させるものだった。こちらは後述しよう。

バトル中の気になる台詞「マヌシャ」

　バトル中，アスラはかなり喋ってくれる（筆者体感）。中には危険な攻撃の合図となるものも多いが，ストーリーとの関連をうかがわせる台詞がいくつかあった。これらの台詞に共通するキーワードは「マヌシャ」だ。「だす？」と思い浮かんだ読者の方もいるだろうが，そちらは「マトシャ」である。

「マヌシャ」である

　正確には，戦闘開始時の台詞である「私はアスラ，闘争に生きるマヌシャ……」と，戦闘中の「見なさい，これがマヌシャの法力……！」の2つだが，「FFXIV」におけるマヌシャとは，アルカソーダラ族に伝わる神話に登場する，ヒトの姿をした神群を指す。アスラの台詞が指す意味が，“この”マヌシャであるならば，メーガス3姉妹（マグ / ドグ / ラグ）に続く，第4のマヌシャが姿を現すことになる。


　こうして，戦闘中の台詞に含まれるキーワードや，ステージなどを含めて考えてみると，「FFXIV」のアスラとは，なんらかのラザハン（サベネア島）関連の物語の中で戦うことになるのかもしれない。

　討滅戦と言えば，戦闘が大好きな光の戦士なら“極”も期待を抱かずにはいられない。いずれにせよ，プレイしていて非常に楽しく，そして何より美しいバトルであったので，実装が待ち遠しいところだ。

「ファイナルファンタジーXIV」公式サイト