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1万5000人のヒカセンをビートで圧殺!「FFXIV ファンフェスティバル in 東京」のTHE PRIMALSスペシャルライブレポート&ミニインタビュー
さまざまなステージイベントやアクティビティで,来場した約1万5000人の光の戦士を楽しませたこのイベント。そのトリを務めたのは,FFXIVのサウンドディレクターを務める祖堅正慶氏率いる「THE PRIMALS」のスペシャルライブだ。本稿では,ライブの模様とともに,ライブ終了後に行われたTHE PRIMALSメンバーへのインタビューをお届けしよう。
漆黒のローブを身にまとった4人のTHE PRIMALSメンバーは,ステージに登場するやいなや「混沌の渦動 〜蛮神リヴァイアサン討滅戦〜」「忘却の彼方 〜蛮神シヴァ討滅戦〜」を立て続けに披露し,会場のボルテージを一気に引き上げる。
最初の演奏を終えた祖堅氏は,「休憩を挟むセットリストと,光の戦士を徹底的にぶっ倒しにいくバージョンのセットリストの2つから,俺達が選んだのは……倒しにいくバージョンだ!」と宣言する。その熱さに光の戦士達も大興奮。そして,THE PRIMALSが誇るヴォーカル,マイケル・クリストファー・コージ・フォックス氏をステージに呼び込んで「曲がらぬ刃〜蛮神ラーヴァナ討滅戦〜」を熱演した。
「曲がらぬ刃 〜蛮神ラーヴァナ討滅戦〜」を弾き終えた祖堅氏は,3月25日より「THE PRIMALS LIVE Zepp Tour 2018 PS Plus Edition」をPlayStation Plusで配信すると発表した。加入していない人でもお試し視聴できるので,ぜひ見てほしいとのことだ。
そして,東京では初となる「eScape 〜次元の狭間オメガ:アルファ編〜」を披露した後,人力車に乗ってステージに登場したのは……FFXIVプロデューサー兼ディレクターの吉田直樹氏。まさかの登場に大盛り上がりの会場で,吉田氏は「天つ風 〜白虎征魂戦〜」を熱唱した。
「この着物の白虎は,京都の着物職人の描き下ろしで1着作るのに結構な金額がかかっている」とこぼす吉田氏。驚きの声が会場からあがるが,実は祖堅氏らの暴走の結果なのだとか。祖堅氏は最初に特攻服を提案したらしいが,吉田氏はチープすぎるという理由で却下。代わりにスカジャンはどうかと提案されたが,逆に祖堅氏が嫌だったという。最終的に着物になったことで「海外ではバカ受けだった」と祖堅氏が話すと,会場からは笑いが溢れた。
吉田氏が退場したあとは,メンバー紹介を挟んで「メタル 〜機工城アレキサンダー:起動編〜」と「魔神 〜魔神セフィロト討滅戦〜」を演奏。8曲目には,「直樹の部屋」にも出演した南條愛乃さんが登場し,自らが演じた朱雀との戦闘で流れる「千年の暁 〜朱雀征魂戦〜」を歌い上げた。
「テンゼンがいっぱいいると聞いて!」と,自身が演じた朱雀のように鬼宿脚の真似をする南條さんに会場は大盛り上がり。
「せっかく来てくれたのに1曲歌っただけで帰すわけにはいかない!」という祖堅氏に頼まれた南條さんは,続けて「月下彼岸花 〜蛮神ツクヨミ討滅戦〜」を歌った。
2曲を歌い終えた南條さんと入れ替わるようにステージに現れたフォックス氏は,その手に持ったトランペットを祖堅氏に渡す。トランペットを手にした祖堅氏は「メタル:ブルートジャスティスモード 〜機工城アレキサンダー:律動編〜」を見事に吹ききった。
再びギターを手にした祖堅氏は「残り3曲。ヤベーの3つ立て続けにやるから,残った体力全部使って帰ってくれ。火力出していけよ!!」と会場を埋め尽くす光の戦士を煽る。大歓声でそれに応える光の戦士達の声を受けて,「ライズ 〜機工城アレキサンダー:天動編〜」「過重圧殺! 〜蛮神タイタン討滅戦〜」「ローカス 〜機工城アレキサンダー:起動編〜」の3曲をノンストップで演奏し,会場が一体となるほどの熱気をはらんだままライブは幕を閉じた。
「スペシャルライブ-THE PRIMALS」
セットリスト
01.混沌の渦動 〜蛮神リヴァイアサン討滅戦〜
02.忘却の彼方 〜蛮神シヴァ討滅戦〜(GUNN Ver.)
03.曲がらぬ刃〜蛮神ラーヴァナ討滅戦〜
04.eScape 〜次元の狭間オメガ:アルファ編〜
05.天つ風 〜白虎征魂戦〜 (Guest Vo. 吉田直樹)
06.メタル 〜機工城アレキサンダー:起動編〜
07.魔神 〜魔神セフィロト討滅戦〜
08.千年の暁 〜朱雀征魂戦〜 (Guest Vo. 南條愛乃)
09.月下彼岸花 〜蛮神ツクヨミ討滅戦〜 (Guest Vo. 南條愛乃)
10.メタル:ブルートジャスティスモード 〜機工城アレキサンダー:律動編〜
11.ライズ 〜機工城アレキサンダー:天動編〜
12.過重圧殺! 〜蛮神タイタン討滅戦〜
13.ローカス 〜機工城アレキサンダー:起動編〜
■出演者(敬称略)
祖堅正慶(ギター&ヴォーカル)
GUNN(ギター)
イワイエイキチ(ベース)
たちばな哲也(ドラム)
マイケル・クリストファー・コージ・フォックス(ヴォーカル)
吉田直樹(ヴォーカル)
南條愛乃(ヴォーカル)
光の戦士を熱狂させたライブ終了後,メディア合同でTHE PRIMALSへのインタビューが行われたので,その内容をお届けしよう。
――今日はお疲れさまでした。ライブを終えた感想をお願いします。
GUNN氏:
今回は曲数も含め,日本ファンフェスのずいぶん前からみんなで考えて,できることできないことを吟味しながらやってきました。なかなかうまくいかないこともありましたが,今日を迎えてヒカセン達の顔を見ていたら,楽しそうにしてくれてるのが見えたので,それがすべてかなと思います。ありがとうございます。
たちばな哲也氏(以下,たちばな氏):
THE PRIMALSに参加して長くなりますが,今日みたいなセンターステージで演奏するのは初めてだったので音の心配もありましたが,けっこう評判が良くて。来ていただいた方々に喜んでいただけたかな,ということで一安心です。
祖堅正慶氏(以下,祖堅氏):
2日にわたったファンフェスでステージイベントはいくつもありましたけど,THE PRIMALSのステージはその中のたった1時間半なんです。けれど,テクニカルだったり,音だったり,映像だったり,ライトだったり,ものすごい要素が凝縮されています。
たった1時間半のために時間を積み上げてきて,やれたステージでした。センターステージも,そう簡単にできないぞ,というところからスタートしたんですが,なんとかできたかな……と。いろいろな人達と協力して,ゲストとしてウチのボスと南條さんを呼べたところが今回の嬉しいポイントで,THE PRIMALSの違う形を見せることもできました。また,こういったことをこのメンバーでやっていきたいです。
イワイエイキチ氏(以下,イワイ氏):
1万5000人を前にしてのセンターステージは,こんなにも疲れるものだったのかと思いました(笑)。でも大成功だったと思いますし,やるたびにこのバンドが,バンドらしくなっていく感じがしてよかったと思います。
マイケル・クリストファー・コージ・フォックス氏(以下,フォックス氏):
ラスベガスやパリのファンフェスのライブのほうが歌った曲数は多かったのに,今日が一番疲れました(笑)。あれだけの人からの熱気に当てられて……頑張り過ぎて6曲目ぐらいから声がヤバイ状態になってしまって(笑)。毎回同じで次も同じようなことになっちゃうと思いますが,ファンと楽しい時間を過ごせたのなら大成功と言えると思います。
――世界3か所のファンフェスでライブをされてきましたが,それぞれの場所でのオーディエンスの反応に違いは感じましたか。
祖堅氏:
違うと言えば違うけど,結局FFXIVが好きなところは変わらないかな。それぞれのファンフェスで楽しみ方は違えど,楽しんでいること自体は変わらないです。ワーっとなるポイントもだいたい同じですね。
ただ,海外に行くと,機材がないとかいろいろなトラブルはあります。あと,だいたいどこの会場も建物が揺れます。お客さんが盛り上がりすぎて。
――海外では機材などのトラブルもあったと聞いていますが,日本では皆さんらしい音が妥協なく出せましたか。
祖堅氏:
センターステージは初めてだったので,トラブルというより,どう積み上げていけばいいのか僕らも未知数でした。なので,最善だったか否か,これから大反省会です。
たちばな氏:
ウチのマネージャーが,思ってたよりすごいいい音してたって。
祖堅氏:
なんかね,iPhoneで録ったやつが,やたら音がいい(笑)。
たちばな氏:
(これからは)センターステージがいいのか? 俺ら。
一同:笑
――ステージ四隅から音が出ていたり,近くで調整していたり,細かな工夫が随所に見られました。
祖堅氏:
普通のステージングでは成り立たないことが多々あったので,いろいろテクニカルなことの積み上げが相当ありました。他のステージでやる以上に,やらなきゃいけないことがたくさんで。演出も,“ただ出てくるだけ”はないので,いろいろ考えました。でも,THE PRIMALSという形にはなってたかな。お客さんも,あれだけ喜んでくれたんだから本望ですね。
――最初のMCのときに,休憩を挟むセットリストと光の戦士を倒すセットリストの2つから,後者を選んだと言っていましたが,選んだ決め手はどこだったんですか。
祖堅氏:
実はチーム側からは曲数を減らせというオーダーが来てたんです。それはネガティブな理由じゃなくて,北米や欧州でのステージと曲数に差が出過ぎてしまうこと,ご来場いただいたお客さんの帰宅時間を考えると曲数を増やしづらいこと,リハーサルに必要な時間が長くなることなど,さまざまな理由からです。でも,センターステージで,しかもゲスト出演していただいたみなさんの出入りで花道の移動があって,流れが悪くなるので,休憩を入れるセットリストが最初の候補だったんです。
――休憩有りのセットリストの場合は何曲だったんですか。
祖堅氏:
9曲かな。最終的に「THE PRIMALSとして,こっちでいきたい!」と13曲バージョンのセットリストを出したら,プロジェクト側がこれでいこうと決断してくれて13曲やることになりました。
――発表されたアレンジメントアルバムにTHE PRIMALSも関わっているとのことですが。
祖堅氏:
はい。今日のステージで吉田直樹が歌いましたし,南條さんも歌いましたし,せっかくだからこのバージョンをちゃんと収録して出したいなと思っているんです。が,果たしてどうなるか。乞うご期待!
――最後にファンへ向けてメッセージをお願いします。
フォックス氏:
曲数もけっこう増えて楽しい曲ばかりなのですけれども,そろそろバラード的な休める曲も欲しいなーと思いつつも,それじゃ楽しくないので全力疾走で頑張っていきたいと思います。
イワイ氏:
またツアーをやりたいなと思っているので,よろしくお願いします。
たちばな氏:
ラスベガス,パリ,東京とファンフェスをやらせていただいて,どこもいつも盛り上がっていただきました。THE PRIMALSの評価もどんどん上がっていくのがとても嬉しいです。ギャラもたぶん上がるんだろうなと。
一同:(笑)
たちばな氏:
ということも期待しまして,次も頑張ります。
GUNN氏:
ツアーのBlu-rayを出して,ファンフェスもあり,アルバムの予定もあるなかで,またライブなどで皆さんとお会いできるように僕らもいろいろ仕掛けていきたいなと思います。ぜひ期待してください。
祖堅氏:
ZeppなりファンフェスなりでTHE PRIMALSをお披露目するときに思うことは,とにかくお客さんの熱量がすごいわけです。これだけの光の戦士達の火力がすごくありがたくて。これって,きっとゲーム体験に結びついているからだと思うので,皆さんに愛されるバンドになれるよう「漆黒のヴィランズ」のサウンドも頑張っていきたいと思います。ですので,引き続きTHE PRIMALSをどうぞよろしくお願いします。あー,ツアーやりたいなー!!
――ありがとうございました。
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