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[TGS 2013]「新生FFXIV」の「パッチ2.1」は年内に登場。エオルゼア領勢調査も公開された「出張プロデューサーレターLIVE in 幕張」をレポート
そんなステージの一つとして行われたのが,MMORPG「ファイナルファンタジーXIV:新生エオルゼア」(PC / PS4 / PS3)のプロデューサー兼ディレクター吉田直樹氏が贈るライブ配信番組「出張プロデューサーレターLIVE in 幕張」(9月21日配信分)だ。
ステージに登壇したFFXIVコミュニティチーム 室内俊夫氏と吉田氏。最初に切り出した話は,新生FFXIVが正式サービスまでこぎ着けたことの報告と,出荷制限,ログイン制限に関する謝罪だった。
そのログイン制限に関して,残る施策の発表から行われた。それは,「ワールド移転サービス」が10月上旬から開始予定というものだ。9月19日に掲載したインタビューでも触れていたが,ログイン制限で望むワールドにキャラクターが作れなかったプレイヤーはもちろん,これを機に,過密状態のワールドから,新規のワールドへの移転を考えるプレイヤーもいるだろう。期間限定で特別施策も検討中とのことで,キャラクターのワールド移転を考えているプレイヤーは,続報に注目しておこう。
そして本題に入る前に,フィッシングメールにはくれぐれも気をつけてほしいというお願いを,来場者/視聴者に向けて行っていた。
昨今,スクウェア・エニックスを騙るメールが届き,リンクの飛び先で打ち込んだID/パスワードが使われて,アカウントハックに遭うという被害が少なからず起こっている。分かりやすいパスワードの組み合わせなども危険だ。実際にゲーム中では,RMTに関連するスパムメッセージが,通常のプレイをしている思われる,一般的な名前でそれなりに成長(※Lodestoneでキャラクターのレベルなどが確認できる)したキャラクターから飛んでいることがあった。これは,アカウントハック被害にあったキャラクターが,そのままRMTの告知に用いられるという悪質な事例だったのかもしれない。もちろん,そうした事態に対してスクウェア・エニックスも対応しているだろうが,自分のアカウントを守るのは,やはりプレイヤー自身だ。セキュリティトークンの使用を強くオススメしたい。
と,少し重い話になってしまったが,ここからさらに発表されたものを紹介していこう。
まずは,「ドラゴンクエストX」とのコラボに関するもので,新生FFXIVの世界にDQXから3種類のゴーレムがやってくるという。そして,ゴーレムのミニオンも登場。このほかにも報酬が用意されているとのことだ。
さらに,「ファイナルファンタジーXI」から,“シャントット”参戦も明らかになった。巨大化した彼女との戦いを制することはできるのだろうか。ミニオンとして連れて歩くこともできるようだ。これらのコラボについては,2013年末を目標に進めているとのこと。
続いて,TGS会場で開催中のイベント「タイタンチャレンジ」についての話が行われた。
このイベントは,タイタンに勝利すると特製Tシャツがもらえるというものだが,今回はこれに加えて,討伐に成功するたびに抽選が行われ,当選した「ワールド」のプレイヤー全員に,アイテム「サボテンダーイヤリング」がプレゼントされる“くじテンダー”も合わせて行われている……のだが,なんとビジネスデイの2日めにすべてのワールドが当選するということになってしまっている。インタビューで,勝率5割くらいなら全ワールドに回りますねと吉田氏は話していたが……業界人の皆さん,どれだけ本気なんだ。
というわけで,急遽一般日向けに新たに用意されたのが「新生“くじ”テンダー」。今度は,当選ワールドに「ボムイヤリング」をプレゼントするというものになっている。もう,サボテンが関係ないという自らのツッコミも。ちなみに,21日のタイタンチャレンジ参加には整理券が配布されたのだが,開場から1時間ももたず,あっという間になくなったそうだ。9月22日に来場を予定している人は注意しておこう。なお,こうしたゲームを楽しめる機会は,全国で作っていきたいとのことだ。
そして今回のメインコーナーとして,「エオルゼア領勢調査」が始まった。ここでは,さまざまなデータから本作を追いかけてみようというものだ。明日の配信では,さらに濃い内容になるとのことだが……ともかく,一つずつ見ていこう。
最大同時接続数は34.4万人(8月24日〜9月20日)
最初のデータは,8月24日〜9月20日までの状況ということで,最大同時接続数,デイリーユニークログイン数,トータルユニークログイン数が公開された。9月19日掲載のインタビューでも同様の話をしていたのだが,やはり,最大同時接続数が34万人という数字には驚きだ。デイリーユニークログイン数は,1日のうちにログインしたときに1回だけカウントするというもので,純粋に1日のプレイ人数を足したものとなっている。この61万人という数字は,ほぼ毎日続いているとのこと。最後のトータルユニークログイン数は,アーリーアクセス以降に1度でもログインしてプレイした数になる。純粋なアカウント数と考えてもいいだろう。
驚きの男女キャラクター比が明らかになった「性別分布」
2つめのデータは,プレイヤーが作成しているキャラクターの性別についてだ。プレイヤー自身のキャラクターが作成できるMMORPGでは,ずっとプレイを続けていくうえで,見目麗しい,もしくは可愛らしいキャラクターを選びたくなるもの(※個人差はあるだろう)だが,実に半数以上のキャラクターが男性だったという驚きの結果になった。
ヒューラン/ミコッテが人気を二分した「種族分布」
ミコッテオンラインと言われることも多い新生FFXIV。確かに,女性ミコッテは可愛いし,男性ミコッテもなんだか格好良いと,選択したくなる要素が多い種族なのだが,データ的に見ると,ヒューランとミコッテがほぼ同率という驚きの結果に。そして,意外にもJPグループ,NA/EUグループ(※データセンターの設置地域)で,データがほぼ変わらないというのも面白い。
また,ララフェルも全体で見れば20%に届かないというのは意外だった。新規が増えたことを考えると,旧FFXIVではどうだったのか,気になってくる。ちなみに,ルガディンに関しては予想通りというか,JPグループでは6%で最下位だった。ちなみに,室内氏のキャラクターはルガディンなのだとか。
これに関連して,種族の部族分布(※各種族に2種類の部族が存在する)も公開された。もっとも多いのは,やはりヒューランのミッドランダー。キャラクターの個性から言うと,派手すぎず,目立ちすぎずの鉄板の選択なのかもしれない。そして最下位は,ルガディン ローエンガルデ(室内氏のキャラクター)の3%だ。ルガディン ゼーヴォルフも4%のブービー賞。
もっとも,少ないということは,目立つ(ただでさえ大きい身体だし)ということで,吉田氏が話していたように,目立ちたい人は,ルガディンキャラを選択したり,もしくは幻想薬で見た目の変更も考えてみるのもいいかもしれない。
まだまだ先は長い。「レベル分布」で見るプレイヤーの動き
本作は,アーマリーシステムで,1キャラクターでさまざまなクラスを育てていけるのが特徴だ。そのため,このグラフは,プレイヤーのキャラクターが持つクラス,すべてのレベルを合計したものとなる。また,すでにレベル50に到達している,旧FFXIVのレガシープレイヤーも多いことから,レガシーワールドを含むグラフと,含まないグラフが公開されている。
グラフから読み取れるのは,レベル50まで進めたプレイヤーは少なくないものの,大多数はレベル30に近づいてジョブクラスが取得できそうな段階で,サブクラスに必要なクラスを育てている途中だったり,クラフトを始めてみたり,寄り道をしているということか。レベル15が極端に跳ね上がっているのは,そのサブクラスとして必要なレベルが15になるので,そこまではひとまず上げているからだろう。
続いて,レベルを平均したデータだが,これはレベル6〜50をカウントしたものとのこと。レベル分布のグラフでもかなりの人数だったレベル1〜5だが,このあたりのレベル帯は,とりあえずクラスを獲得しておくという結果の場合が多い。そのため,このレベル帯を追加すると,実際の育成状況からはデータがブレてしまうということだ。
さらに,そのデータからバトル系とクラフター系,ギャザラー系をそれぞれ抜き出したものがこれだ。やはり,成長に時間のかかるクラフター/ギャザラー系は若干低い。とくに,ドロップアイテムやギャザラーの獲得品が必要になるレベル20以降あたりは,なかなか育成が進んでいないか。
やっぱり多いDPS。「ロール分布」
インスタンスダンジョンなどのコンテンツに,自動でマッチングして遊べる「コンテンツファインダー」だが,本作の役割(ロール)を重視するデザイン上,LightParty(4人パーティ)でのマッチングはTank(盾役),ヒーラー(回復役),DPS(攻撃役)×2名の計4名の枠が用意されている。
そのため問題となるのが,ロールの分布が歪になるとマッチングまでに時間が掛かってしまうことだ。分布の理想の比率は当然,1:1:2になるが,グラフでは明らかにDPSが過多で,ヒーラーが足りていない。とくに低レベル帯になると,ヒーラーが幻術士だけなので,それが顕著に表れているのだろう。なお,幻術士には,このクラスだけが手に入るマウント「ユニコーン」という特典もあるので,一度はヒーラーを体験してほしいとのこと。
ちなみに巴術士は,レベル30以降になるとヒーラージョブ「学者」が手に入るので,レベル30以上のヒーラー数に若干影響を与えているかもしれない。ただ,このグラフはある一瞬を切り取ったデータとのこと。巴術士は同時にDPSジョブ「召喚士」も取得していることが多いと思うので,この瞬間は,(筆者自身がそうであるように)ソロで召喚士をしているプレイヤーもいたのではないだろうか。
やはりナナモ様か。「グランドカンパニー所属分布」
グラフを見たとおりだが,ウルダハのグランドカンパニー「不滅隊」が37%で一番人気,ついで1%差の36%でグリダニアの「双蛇党」が二番人気となっている。リムサ・ロミンサの「黒渦団」は少し離れて27%だ。
吉田氏によると,最終的にはこの比率を均等に揃えたいとのこと。おそらく,この先に展開されるであろう,グランドカンパニーの大規模戦闘を想定してのことではないだろうか。人数が少ないグランドカンパニーには,何らかのボーナスを考えているとのコメントもあった。なお,軍票のランキングが間もなくLodestoneで表示されるようになるそうだ。
以上で,エオルゼア領勢調査のコーナーは終了となった。なかなか興味深いデータが多かったのではないだろうか。続いて,プレイヤー待望のメジャーアップデート「パッチ2.1」に関する概要が公開されたので,ここで紹介しておこう。
大量のコンテンツが導入される「パッチ2.1」は年内に登場
まず公開されたのは,「モグル・モグXII世 討滅戦」というバトルコンテンツだ。これは,レベル50を対象とした高難度コンテンツで,「真」(ハードモード)として登場するとのこと。蛮神ではないモーグリの王様が,なぜエオルゼアに召喚されたのか。そのストーリーラインを追ってほしいとのことだ。
レガシープレイヤーお待ちかね(?)。「タイタン」「ガルーダ」「イフリート」の蛮神バトルに「極」(英語ではエクストリームと表現されている)が,そして,完全新規ダンジョンが1つ,新生FFXIVで追加されたダンジョンのハードモードが2つ追加される。ハードモードのダンジョンは,ギミックやボスが変わるので,実質3つの新規ダンジョンとして機能するようだ。
そしてついに,24人で挑む大規模コンテンツ「クリスタルタワー」が登場する。本作の高レベル帯コンテンツは,攻略性が非常に高く難しいと言われているのだが,クリスタルタワーは「一人が死んだら,どうにもならない」ようなものにはしていないとのこと。プレイヤーみんなで,ワイワイと楽しめるものになるようだ。倒れるときは,「みんなでなぎ払われる」という言葉に一抹の不安を覚えてしまうけれど。
ありとあらゆるプレイヤーがお待ちかねの「ハウジング」も,パッチ2.1で追加される。ああ,急いで金策を進めないと……というのは筆者が聞いた瞬間の心の内だ。ハウジングのパーツは,すでに380種類が用意されているという。詳細は,22日のレターライブでとのことだ。
このほかにも,
- PvP好きが集まって4人対4人の対人戦が楽しめる狼たちの檻「ウルヴスジェイル」
- フィールドで宝探しができる「トレジャーハンター」
- すごく良くできているけれど,クリアできなくなると困るのでイージーモードにしたという「とあるボスのハードモード」
- 蛮族の複雑な事情を掘り下げる「蛮族デイリークエスト」
- 挑戦するダンジョンがランダムで決まり,特典としてトークンが毎日入手できるという「コンテンツファインダー ランダムマッチング機能追加」
- 髪型などが変更できる「美容室」
に加えて,アイテムのソート機能といったUIなどにも調整が入るという。このように,もはや何から手を付けていいのか分からないほどの追加コンテンツが用意されている「パッチ2.1」。気になる実装は年内予定だ。
なお,9月22日配信の「出張プロデューサーレターLIVE in 幕張」では,「クリスタルタワー」「ハウジング」「ウルヴスジェイル」の詳細に加えて,「大迷宮バハムート」の様子を紹介したいという。また,事前質問にも答えていくとのこと。新生FFXIVファンは,明日の配信にも注目しよう。
「ファイナルファンタジーXIV:新生エオルゼア」公式サイト
- 関連タイトル:
ファイナルファンタジーXIV
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ファイナルファンタジーXIV:新生エオルゼア
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ファイナルファンタジーXIV:新生エオルゼア
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