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LINEが100億円規模のゲームファンドを設立。gumiとの資本業務提携で基本合意に至ったことも明らかにされた発表会の模様をレポート
LINE上級執行役員CSMOの舛田 淳氏,gumi代表取締役の國光宏尚氏の両名が登壇し,その狙いや意気込みを語った本会場の模様をレポートしよう。
LINE上級執行役員CSMO 舛田 淳氏 |
gumi代表取締役 國光宏尚氏 |
LINEが提供するコミュニケーションアプリ「LINE」の登録ユーザー数は,ワールドワイドで4億9000万を超えている。全40タイトルが提供されているゲーム事業「LINE GAME」の累計ダウンロード数は,4億1000万を記録しているという。
舛田氏はそれについて,「アジアや南米を中心としたヒットであり,北米ではまだ十分ではない」とコメント。LINEが次に起こすアクションのキーワードとして“Go global with LINE”を掲げたうえで,2つの施策を述べた。
その1つがLINE GAME Global Gateway (仮)という投資ファンドの設立だ。舛田氏は,“スマートフォンアプリ開発に必要なコストの高騰”と“日本のデベロッパがグローバル市場で十分な展開をできていない”という2点を設立の理由として挙げた。開発資金のサポートおよび,ゲームプラットフォームとしての(LINEの)機能やノウハウを,世界展開を目指す国内ゲームデベロッパに提供し,日本発コンテンツの創出を支援する。
投資ファンドの概要は下記のとおりで,運営会社であるLINE Venturesの代表は舛田氏自身が務めることになる。
●概要
※今後変更される可能性があります
名称:LINE GAME Global Gateway (仮)
所在国:日本
予定投資規模:約100億円
出資者:LINE株式会社,LINE Ventures 株式会社(仮)
運用期間:2014年9月9日以降5年間
運営会社:LINE Ventures 株式会社(仮)
主な投資対象:世界展開を目指す日本のゲームコンテンツ開発会社及びゲームコンテンツ
もう1つの施策は,積極的に世界展開を目指すコンテンツプロバイダを,資本提携やジョイントベンチャー(JV)といった形で,今後LINEが支援していくというものだ。会場では,その第1弾としてgumiとの資本業務提携において基本合意に至ったことが発表された。
LINEからgumiへの出資比率については協議中のようで,予定では10%未満になるとのこと。またgumiは,年間数本のゲームタイトルをLINE GAME向けに提供することになるという。
なお,舛田氏と國光氏によれば,この取り組みによってgumiが提供するゲームは,これまでLINE GAMEの主力だったカジュアルタイトルに限らず,「ブレイブ フロンティア」(iOS / Android)のようなミドルコア向けのタイトルも視野に入れているという。さらに國光氏は,アニメ化やキャラクタービジネスなど,マルチな展開も狙っていきたいと語っていた。
最後には舛田氏と國光氏がそれぞれ意気込みを語り,発表会を締めくくった。
「gumiを設立してから7年,ずっと世界一を目指してきましたが,LINEさんというパートナーを得て,本当に世界一が見えてきました。僕自身は,まだまだ日本の企業はできるということを世の中に見せつけて,日本を明るくしていこうと考えています。ぜひよろしくお願いします」(國光氏)
「厳しい時期もありましたが,國光さんは,世界一を取るために着実に手を打っていらっしゃいます。今回のgumiとのパートナーシップは,LINE GAMEが新しいステージに上がるための第一歩になりますし,また株主として,gumiを世界一にするための支援をしていきます。今後のLINEの取り組みにもご期待ください」(舛田氏)
LINE公式サイト
プレスリリース
LINE,国内のゲーム開発会社やコンテンツを対象にした投資ファンド設立
LINEとgumiが業務提携。LINEからgumiへの出資で国内外での展開を支援
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