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任天堂が“特別協賛”。岩田社長も登壇した「ニコニコ超会議2」発表会レポート。併催イベント,チケット販売,ツアーなど数多くの情報が明らかに
ニコニコ超会議といえば,動画サイト「ニコニコ動画」のユーザー達による大型イベント(関連記事)。「ニコニコ動画のすべて(だいたい)を地上で再現する」をコンセプトのもと2012年4月に第1回が開催され,会場来場者数9万2384人,ネット来場者数347万766人と大盛況を見せた。
そしてその第2回となるニコニコ超会議2は,千葉県の幕張メッセで2013年4月27日と4月28日に開催される。もちろん今回も,イベントの様子がネット中継されることが決定している。
「ニコニコ超会議2」公式サイト
ニコニコ超会議2は任天堂が特別協賛
ドワンゴ代表取締役会長の川上量生氏と,同社取締役の夏野 剛氏が登壇した発表会は,スポンサーの発表で幕を開けた。前回のニコニコ超会議は,4億7081万25円の赤字(関連記事)となったが,今回は協賛企業を募ることで,赤字額を少なくしていく考えだという。川上氏は,2012年7月に行われた「ニコニコちょうかいぎ発表会」において,協賛企業を募る必要性を語っていたが,これが具体的なものとなったわけだ。
ドワンゴ取締役の夏野 剛氏(左)と,同社代表取締役会長の川上量生氏(右) |
ゲームファンとして注目したいのは,“特別協賛”として任天堂の名前が挙がったことだろう。会場では,12月6日で53回めの誕生日とを迎えた岩田 聡社長が登壇。岩田氏は,任天堂が2011年から配信しているプレゼンテーション録画映像「Nintendo Direct」が「ニコニコ生放送」でも配信されていることに触れ,視聴者への感謝の気持ちからニコニコ超会議2に協力することになった,と特別協賛へ至った流れを解説した。
岩田社長は,ニコニコ超会議を「ネットとリアルの融合を掲げる,ニコニコを愛する皆さんの遊び場」であると表現。「ニコニコ超会議を“任天堂色に染めよう”などとはまったく思っておりません。皆さんのやりたいようにやっていただくのがニコニコだと思っています」と,特別協賛としての任天堂のスタンスを明らかにした。
経済産業省がニコニコ超会議2を後援することも明らかにされた |
なお,12月6日時点での協賛/出展企業は以下の通りとなる(五十音順)。
<特別協賛>
任天堂株式会社
<協賛>
カラオケの鉄人,株式会社シルバースタージャパン,株式会社ローソン
<出展>
株式会社アニプレックス,あるあるCity,SBS ARTECH Co,. Ltd. ,大塚食品株式会社,角川グループ,KYORAKU/吉本,株式会社グッドスマイルカンパニー,JOYSOUND 超会議2店,株式会社ソニー・コンピューターエンタテイメント,株式会社デジクラフト社,肉の万世,日本マイクロソフト株式会社,VOCALOID(tm) STORE,VOCALOID RECORDS,マルハンチャンネル,ヤフー株式会社,ヤマハ株式会社,ユーマ株式会社,吉本興業株式会社,LIVE DAM
<後援>
経済産業省
痛車,東方,「やってみた」……併催イベントも盛りだくさん
ニコニコ超会議2と同時に開催されるイベントについても発表が行われた。
アニメやゲームのキャラクターをペイントした「痛車」の展示会「痛Gふぇすた出張編 in ニコニコ超会議2」,ボーカロイド関連の二次創作を発表する「THE VOC@LOID 超 M@STER 24」,文章メインの同人誌即売会「超文学フリマ」,人気シューティングゲーム「東方Project」シリーズの同人誌を発表する「東方Project 博麗神社 例大祭」,「やってみた」カテゴリに関する発表やワークショップなどを行う「ニコつく3」,“野生の研究者”らが様々な研究結果を披露する「第四回ニコニコ学会βシンポジウム」といった催しが行われる。
なお,「痛Gふぇすた出張編 in ニコニコ超会議2」は屋外スペースが使用され,カーステレオなどを使ったパフォーマンスも可能になる。「THE VOC@LOID 超 M@STER 24」は2日の各日,それぞれ異なったサークルが出展。「東方Project 博麗神社 例大祭」は出張版として,通常とは少し違った形態での開催になるという。
各イベントは,それぞれの公式サイトなどで随時情報公開と出場者の募集を行っていくとのこと。興味のある人はチェックしてみるといいだろう。12月6日時点でのイベントスケジュールは,以下の通りだ。
○27日,28日両日開催
・「痛Gふぇすた出張編 in ニコニコ超会議2」
・「THE VOC@LOID 超 M@STER 24」
・「第四回ニコニコ学会βシンポジウム」
○27日のみ開催
・「東方Project 博麗神社 例大祭」
○28日のみ開催
・「超文学フリマ」
・「ニコつく3」
「ニコニコ超パーティーII」の出演者も募集開始
ニコニコ超会議2の終了後は,幕張メッセイベントホールにて,ライブイベント「ニコニコ超パーティーII」が開催される。今回の発表会では出場者の第一弾が明らかにされ,出演者募集企画も発表された。
ドワンゴ ユーザー文化推進部の岡林直樹氏 |
ドワンゴ ユーザー文化推進部の阿部大護氏 |
“普通じゃない”楽器での演奏を競う「こんなもので演奏してみた」,声マネを競い合う「声マネ王者決定戦 〜じゅん☆じゅんを倒せ〜」,「超組曲『ニコニコ動画』」の歌い手18名をマイリスト登録数で決める「超組曲『ニコニコ動画』リレーで歌ってみた」など,さまざまな企画が用意されている。
また,会場で結婚式を挙げる「超!結婚式」や,東方/ボーカロイド曲のオリジナル振り付けコンテスト「超!踊ってみた 超会議2」といった催しも開催される予定だ。
いくつかの企画は,発表会当日の12月6日から参加者を募集している。我こそはと思う人は以下の詳細を参照した上でエントリーされたい。
○「ニコニコ超パーティーII」出演者発表第一弾 (五十音順)
うー(大道芸人),GUMI(VOCALOID),サカモト教授(演奏してみた), じゅん☆じゅん(ユーザー生放送主),夏野剛(MC),西村博之(MC), 雄大(歌ってみた),りりり(踊ってみた),あおい(踊ってみた)
○出演者募集企画
・「声マネ王者決定戦 〜じゅん☆じゅんを倒せ〜」
…声マネ系生主・投稿者3名を募集。
声マネ動画を投稿しタグロック。マイリスト上位3名が出演。
【募集期間】12月6日(木)21:00 〜 1月25日(金)23:59
・「集え!最強女子生主」
…生主女子1名を募集。
現在募集中の「ニコナマケットGirls 2」優勝者が出演。
【募集期間】11月9日(金)〜 12月10日(月)14:59
・「こんなもので演奏してみた」
…演奏者を募集。
普通じゃない” 演奏楽器で動画投稿しタグロック。 運営選定者が出演。
【募集期間】12月6日(木)21:00 〜 1月18日(金)23:59
・「超組曲『ニコニコ動画』リレーで歌ってみた」
…歌い手18名を募集。
超組曲『ニコニコ動画』を歌って動画投稿しタグロック。マイリスト上位18名が出演。
【募集期間】12月6日(木)21:00 〜 1月25日(金)23:59
前回開催写真:100人以上での“踊ってみた”
○ユーザー募集企画
・「超!踊ってみた 超会議2踊ってみた振り付け選手権 参加動画募集」
…応募楽曲は「ボーカロイド」「東方」。
2名以下で踊っているオリジナル振り付け動画を投稿し、“超会議2振り付け選手権”をタグロック。超!踊ってみたブースで最終決戦を実施。
【募集期間】12月6日(木)〜2月17日(日)23:59
・「超!踊ってみた 超会議2踊ってみた地方対抗踊ってみたソロバトル参加動画募集」
…応募楽曲は「ボーカロイド」「東方」。
投稿された動画から、9地方:「北海道」「東北」「関東」「中部」「東海」「近畿」「中国」「四国」「九州」で地方代表を決定。超!踊ってみたブースで最終決戦を実施。
【募集期間】12月6日(木)〜2月17日(日)23:59
・「超!結婚式 超会議2で結婚するカップル募集」
…前回会場中を謎の感動で包んだ「超結婚式」がパワーアップして再び開催。
【募集組数】1組限定
【条 件】1年以内に入籍予定、または既に入籍済みのカップルを募集。法律上、超会議2当日に男性満18歳以上、女性満16歳以上のカップル(上限はなし)。
【募集期間】12月6日(木)〜12月31日(月)
前回開催写真:超神社でユーザーが結婚式
ニコニコ超会議2会場へのバス/鉄道でのツアーも
ニコニコ超会議2の会場へ向かうツアーの詳細も発表された。
今回のバスツアーは,東北,中部,北信越,関西,中国と5ブロック12都市からの乗車が可能になる。車中では「ニコニコ超バスガイド」によるイベントの見どころ解説が行われ,会場では専用の入り口からいち早く入場できるという。すでにJTBの特設サイトで受付が行われている。
○ニコニコ超バスツアー詳細
・ニコニコ東北号:仙台(発)→福島→郡山
・ニコニコ中部号:名古屋(発)→静岡
・ニコニコ北信越号:金沢(発)→富山→長岡
・ニコニコ関西号:大阪(発)
・ニコニコ中四国・九州号:博多(発)→広島→岡山
また,貸し切り列車である「ニコニコ超会議号」でのツアーも明らかにされた。詳細に関しては後ほど情報が公開されるとのことなので,参加を希望する人は続報を待とう。
前回の鉄道ツアーで運行したブルートレイン |
チケットも発売開始。優先入場券については後日発売
入場券も12月6日に発売が開始された。
1日券と,2日間通して入場できる通し券は,まずローソンチケットで発売がスタート。12月20日からはアニメイトで先行販売が開始される。
2013年1月15日からは一般販売に加え「QR入場券」が発売。「QR入場券」はスマートフォンで表示されたQRコードを読み取るタイプの入場券で,前回は「デジタルチケット」とも呼ばれていたものだ。こちらはニコニコポイントで購入することができる。
これらのチケットに加え,「優先入場口」から入場できる「優先入場券」も12月6日からローソンチケットにて数量限定で発売された。現時点で,優先入場券は1日券のみで,通し券は後日発売されるとのこと。
なお,とらのあなでは特製缶バッジ,メロンブックスでは特製ミニボールペン,ニコニコ本社では「超会議2公式ポスター(運営長サイン入り)」といった特典が用意される。
○チケット価格
・1日券:前売1500円 当日2000円
・通し券:前売2500円
○取り扱い店舗
ローソンチケット,チケットぴあ,イープラス,animate,とらのあな,Melonbooks,ニコニコ本社
○販売スケジュール
・2012年12月6日〜 ローソンチケット先行販売開始
・2012年12月20日〜 アニメイト先行販売開始
・2013年1月15日〜 一般販売,QR入場券販売開始
急成長中の一大イベント ニコニコ超会議2。今回は,10万人を目標来場者数に掲げているという。次は2013年1月15日に,同じくニコファーレで行われる「超会議2発表会」で新情報が発表されるとのこと。さらなるサプライズに期待したいところだ。
前回開催写真:会場入口の様子 |
前回開催写真:ニコニコ超パーティー会場にニコニコ生放送のコメントを表示 |