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マフィア梶田の二次元が来い!:第148回「生贄と救済とキャビンから開くフロンティアゲート」
とりあえず早々にストーリーモードはクリアしたので,今後はのんびりとマルチプレイを楽しみながら要請リストを埋めていくとしますかね。……+の魂が出ねぇ(朝から晩までプレイし続けながら)。
番組ではゲストとして,本作のプロジェクトマネージャーを務めた向峠慎吾氏と,ディレクターの小牟田 修氏をお招きし,協力プレイを楽しんできました。
コマンド式RPGでありながら,最大3人でのマルチプレイが楽しめるという点が魅力的な本作。敵味方の“戦意”をコントロールしながら戦う戦略性の高さや,仲間とコンボをつないでいく爽快感が病み付きになること間違いなしです。じっくり腰を据えて遊べるRPGを求めているなら,ぜひとも本作を手に取ってみてください。
いやね,別に物語に仕組まれたギミックとかがすごいってわけじゃないんです。「結末は絶対に予想できない!」なんて宣伝してますけど,俺は最初の犠牲者が出た時点でオチが読めてしまいました。ホラーに対する知識がある程度あったら,登場人物のセリフや演出で「ああ,そういうことね」とピンときちゃうと思います。
じゃあ何がすごいのか。この映画,ゾンビから始まって狼男,半魚人,亡霊,大蛇,悪魔,さらにはどこかで見たようなハロウィンマスクの殺人鬼やパズルボックスの魔道士まで,ホラーの花形役者達が総出演しているんですよ! しかも「IT」みたいな相手の恐怖心によって姿形を変えるような魔物というわけでもなく,それぞれが独立した本物! まさにオールスター夢の共演! 怪物達による“アベンジャーズ”なんです!(ちなみに,本家本元「アベンジャーズ」の監督であるジョス・ウェドンが関わっていたりします)。つまりこの作品,全世界の“ホラーバカ”が望んでやまなかったことを実現しちゃってるわけです。
それでいてストーリーが「一軒の山小屋(キャビン)から,世界滅亡へと繋がっていく」というエライ荒唐無稽っぷりですから。そりゃホラーファンなら気にならないわけがない。ホラーファンでなくとも,「一体どんな内容なんだ!?」ってなっちゃいますよ。言わばこの映画自体が,観客の好奇心を貪るモンスターなんです。
……余談ですが,俺は「コープスパーティー -THE ANTHOLOGY- サチコの恋愛遊戯・Hysteric Birthday 2U」のシナリオでこの映画と似たようなネタをやったので,ちょっと悔しくもありました。やっぱ,ホラーバカなら一度は考えるよね,こういうの……。
いやはや,でもこんなアイディアを本当に映画にして,さらにヒットさせちゃうなんて,アッパレとしか言いようがないですわ。もし続編があったら,絶対に観にいきますよ!
- 関連タイトル:
FRONTIER GATE Boost+
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