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  • CD PROJEKT
  • 発売日:2020/12/10
  • 価格:8778円(税込)
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[プレイレポ]「サイバーパンク2077」大型拡張パック「仮初めの自由」は新規ストーリーだけではない。刷新されたスキルや新能力によるカスタマイズも魅力だ
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印刷2023/09/21 00:00

プレイレポート

[プレイレポ]「サイバーパンク2077」大型拡張パック「仮初めの自由」は新規ストーリーだけではない。刷新されたスキルや新能力によるカスタマイズも魅力だ

 2023年9月26日にPC版,PlayStation 5版,Xbox Series X|S版向けのリリースが予定されている,「サイバーパンク2077」の大型拡張パック「仮初めの自由」の先行プレイレポートをお届けしよう。

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 2020年に発売された“本編”から約3年,パフォーマンスの改善など積極的なアップデートが続いてきたCD PROJEKT REDのアクションRPG「サイバーパンク2077」だが,有料追加コンテンツとして大規模な新要素やストーリーが追加されるのは今回が初。筆者のように,ナイトシティの喧噪が懐かしくてしょうがないという人は,待ちに待ったときと言えるだろう。

 今回プレイしたのは,メディアやレビュワー向けに公開された発売前のバージョンで,試遊環境はPC版。ボイスも含めたすべてが日本語化された“ほぼ”製品版に近いものだったが,プレイ期間中にアップデートが行われたこともあり,リリース後のものと異なる部分があった際はご了承いただきたい。

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「サイバーパンク2077」公式サイト



傭兵稼業のV,隔離都市ドッグタウンで国家スパイとなり実行不可能な大作戦に挑む


 「仮初めの自由」のメインシナリオは,Vに強制的なコールが入るところから始まる。切羽詰まった声で急に話し出す女性は自らをソングバードと名乗り,とにかくVの助けが必要だと切り出す。行き先として指示された場所はドッグタウン。ナイトシティの中にありながら外部からは隔絶されており,警察はもちろん企業の支配も届かず,武器商人のハンセン大佐が独裁的な支配をおこなっている恐るべき場所だ。

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 最初は相手にしないVだったが,達人的なハッカーである彼女はVの脳内で一体化しているRelicを利用し通信をおこなうだけでなく,なんとその脅威自体を取り除くことができるのだと語る。大昔のロックスターであるジョニー・シルヴァーハンドと脳内での同居をすることになった原因であり,かつ自らの命を蝕む“病巣”を何とかできるのであれば,Vに“乗らない”という選択肢はない。早速,ドッグタウンに向かうことに。

緊急コールに答える形で,ナイトシティの“盲腸”であるドッグシティへ。現場で待っていたのはソングバード本人……ではなく,Relic経由で投影されるイメージだった
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 だが現場に到着してみると,事態は混乱の一途を辿ってしまう。元々の依頼は「新アメリカ合衆国の大統領の搭乗機が不時着するので,大統領を無事に保護しろ」というものだった。しかし,本来不時着するはずの搭乗機はなぜか直前にミサイルで撃墜され,同じく大統領の確保を目的とするハンセン大佐の部下で武装集団のバーゲスト相手に死闘を繰り広げるハメになる。

散々な目に遭った後に出会ったのは,武闘派すぎる現役大統領だった。ちなみに新合衆国は名目上は独立した政府だが,実際は巨大企業ミリテクの傘下組織に過ぎないとも,作中ではいわれている
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 結局,大統領はVの活躍で命こそ助かったものの,その混乱の過程で本人以外の部下は全滅。さらに依頼主でありRelicの謎を握るソングバードも音信不通となり,ハンセン大佐の支配下にあるドッグタウンで完全に孤立してしまう。
 この危機を脱するべく,大統領のマイヤーズは即席でVを政府の特殊エージェント(スパイ)に指名。ドッグタウンにわずかに残る味方の手を借り,自らの安全の確保とソングバードの捜索を依頼する。こうして傭兵だったはずのVの,奇妙なスパイ活動がドッグタウンで始まり,陰謀うごめく事件の裏側に迫っていくことになる……というのが物語の導入だ。

ドッグタウンで長年“冬眠エージェント”(しかも無給)として潜伏していた工作員ソロモン・リード(上)と,ドッグタウンの支配者であるカート・ハンセン大佐(下)。立場はまったく異なるが,いずれもかつての戦争によって運命を狂わされた男たちだ
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 本編では(大きな問題は抱えているものの)自由気ままな傭兵といった立ち位置のVだったが,本拡張パックでは,なりゆきとはいえ政府のエージェントになったこともあり,メインシナリオの流れは本格的なスパイスリラーといった雰囲気だ。主要な登場人物はほぼ全員腹に一物を抱えており,Vに協力を仰ぐものの容易に本心は見せず,そして複雑で暗い過去を持っている。
 明らかになる事実も大概は断片的であり,ストーリーを追いかけるごとに誰が本当の味方で,誰が裏切り者なのか分からなくなっていく。たとえ仲間として共に命をかけて戦っても,本当に信頼されているのか判然とせず,誰もが隠し事を抱えている。こういった緊張感が常に漂っているのが,非常に印象的だ。

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 また,舞台となるドッグタウンは,“ナイトシティの一角”として追加されているため,隔離はされているものの移動そのものはスムーズにおこなえる。極端に広大というワケではないが,移動はなるべく徒歩は避けたいと思わせるくらいの広さがあり,クエストによってはドッグタウンの中と外を行き来することもある。
 この辺りは,同じCD PROJEKT REDが手がけた「ウィッチャー3」のDLCで追加されたトゥサン地方とは大きく違う,と言えるだろう。

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 元々ドッグタウンは,超富裕層向けのパシフィカの再開発エリアだったが,かつての戦争時にハンセン大佐の部隊が占領し,その支配が今も続く場所だ。比較的コンパクトな区域にランドマークが点在しており,巨大なブラックマーケットと化したスタジアム,ピラミッドを模した高級ナイトクラブ,そしてハンセン大佐の居城である高層ビルのブラック・サファイアなど,見どころは非常に多い。

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 これらは元々富裕層向けに建てられたものであるため,遠目ではドッグタウンは一種のテーマパークや,ゴージャスな観光地にすら見える。だが実体は造りかけで放置されたうえ,乱雑に増改築がおこなわれ,住民といえばナイトシティにもいられないようなはみ出し者ばかりだったりと,全体的な治安は極めて悪い。各所から煙が立ち上り,少し道を走れば銃撃戦はもちろん,カーチェイスのような場面も頻繁に見かけ,立ち入れない警察の代わりに活動しているのはハンセン大佐の私兵……と末期的な状況を呈している。

活気溢れるブラックマーケットや,ハンセン大佐が陣取る高層ビルなど,ドッグタウンは特色豊かだ。だがその実体は,ナイトシティの暗部をさらに凝縮したような街として存在している
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 さらに「隔離エリアなので,物資の流通がスムーズにいかない」という理由から,ドッグタウンには定期的に空から物資が投下される。これらは元々ハンセン大佐のものなのだが,治安の悪さ故に地元のギャングたちによる奪い合いが発生し,銃撃戦が行われることも日常茶飯事である。
 場合によっては複数の組織による大規模な戦闘が発生することも。街に更なる混乱を引き起こすが,それに参加して最後まで生き延びることで,“報酬”として物資を得ることも可能だ。報酬はランダムだが,Vの強化につながるものも多いので,近くで物資の争奪戦が発生したときは“一仕事”するのも悪くない。

赤い狼煙に釣られて来てみると,すでにギャングとバーゲストが銃撃戦をおこなっていた。奴らをうまく蹴散らすなどすれば,赤いクレートの中身が安全に手に入る
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 そしてこの退廃的で危険な空気感がこそが,ドッグタウンの大きな見どころだろう。元々ナイトシティはコーポが跋扈するきらびやかなビル群や,ギャングどもが暴れ回るダウンタウン,そして荒涼とした大地がただ広がるバッドランズなど特色豊かだったが,そこに新たな魅力が加わったと言える。自由に移動できるようになったら,メイン/サブ問わずさまざまなクエストをどんどんこなすのもいいが,さまざまなスポットを巡ってあちこち街歩きをするのもオススメだ。

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スキルの刷新,サイバーウェア調整,そして新たな能力「Relicパーク」で大きく変わったカスタム要素


 実際にプレイしてみて,とくにスキルや装備周りの仕様に違いが生まれていると感じたので,一通りまとめておきたい。
 一番大きな変更は,新たなスキルツリー「Relicパーク」だろう。Vのステータスに不自然に空いていたスペースを埋めるもので,流れとしては前述のソングバードに初めて会ったときに,Relicに新たなソフトウェアをインストールする,という形で入手することになる。

仮初めの自由の冒頭でソングバードに会うことで,Relicパークがアンロックされる。その後の激しい戦闘でいろいろと試してみるといい
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 Relicパークは,既存のパークなどとは完全に独立した形で実装されており,ゴリラアームなどの腕のサイバーウェアを強化する「ジェイルブレイク」,任意のタイミングで光学迷彩を発動できる「緊急クローキング」,敵の脆弱性を発見し弱点を狙い撃つと爆破できる「脆弱性分析」など,自分の好きな戦闘スタイルを強化できるものが揃っている。
 例えば,筆者は主にプロジェクタイルランチャーを使っていたのだが,これを強化していくとボタン長押しのチャージでランチャーが連発できるようになるほか,利用回数そのものが増えるメリットが得られる。お気に入りの武器の使い勝手が上がるのは,純粋に嬉しい。

ジェイルブレイクのパークは,腕のサイバーウェアを強化できるスキル。何を装備するかによって効果が変わるが,いずれにせよパークによる強化とはひと味違ったもとのなっている
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 Relicパークの仕組みそのものは,ポイントを割り振って能力を取得するという既存のパークと変わらないが,ポイントはレベルアップでは入手できず,ドッグタウンの各地に置かれているミリテクの端末から入手できる「Relicポイント」が必要となる。端末は目に付きにくい,マップや建物の端などに隠されていることも多いが,近づくと画面にアイコンが表示され,独特の音も発しているので,探すことはそこまで難しくない印象だ。観光がてらに見つけていくと,丁度いいだろう。

ドッグタウンに放置されている端末を見つけると,Relicポイントが入手できる。ありかを知らせるアイコンや音を頼りに探索しよう
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 もう一つの大きな変更は,既存のパークにも大幅なオーバーホールが入ったこと。今までのパークは中央から放射線状に広がっていくタイプだったが,アップデート後は下から上に向かって取得していく形に一新。パークそのものも種類が絞られ,その能力も大きく変更されている。最初に見たときは「原型がほとんど残っていないのでは?」と思ったほどだ。

パークのスキルツリーは大幅にオーバーホールがおこなわれた。能力値による解放条件があるのは変わらないが,「プロ」ランクのパークは必要能力値が9,「エキスパート」なら15など,段階がシンプルになっている
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 一例としてハック能力を司る「知力」のパークを挙げると,アクセスポイントから入手できる報酬を増加させたり,タレットを停止させるといったパークが一掃された反面(タレットの操作などはサイバーウェア側の機能になった),1体の敵に複数のクイックハックをアップロードする「ハックキュー」や,VのライフをクイックハックのRAMの代わりに使用できる「オーバークロック」が追加されたりと,戦い方そのものが変わるパークが何種類も実装されている。

 こういった変更はSMGやショットガンの使い勝手に影響する「肉体」や,アサルトライフルやブレードを強化できる「反応」なども同じで,とにかくパークの割り振りはゼロから考え直した方がいいレベルの調整になっている。幸いアップデートにより,パークポイントの振り直しは“完全に自由かつ無料”になったので,いくらでも試行錯誤できる。ぜひ,自分が気持ちよく戦える組み合わせを探してみよう。

オーバークロックを発動すると,ライフがRAMに変換され,身を削る形でハックを仕掛けられる。とはいえデメリットを緩和するパークもあり,使い勝手は悪くない
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 またパークと同じようにサイバーウェアも大きく仕様が変更され,前述のように一部のハックスキルなどが基幹システム側に変更されたほか,アーマー値(防御力)も主に骨格や外皮系のサイバーウェアによって強化する仕組みになった。さらに一番大きな違いとしては,「サイバーウェア限度」という上限値が設定され,そのコスト内で何を装着するか決める,という形になったことだろう。仮にお金が有り余っていたとしても,工夫なしに“最高級のものを限界まで装備する”といったことは難しい。

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 サイバーウェア限度はレベルアップや,特定のパークを取ることで上昇させられるので,V自身の強化を睨みつつ装備を整えていくことになるだろう。また相対的に防御力という観点では,服装の重要度が下がったので,好みのコーディネートをやりやすくなったとも言える。本作は実用性重視では,ちぐはぐな組み合わせになることも珍しくなかったので,自分なりの2077年スタイルを作り上げるのも楽しいはずだ。

端的に言えば,サイバーウェアはコスト性になり,強力なものを片っ端から付けることはできなくなった。防御力自体も装着するサイバーウェアに左右されるため,結構な悩みどころだ
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大きな変化によってサイバーパンク2077は新たなフェーズへ


 スキル面だけではなく,バトル面でもかなり大きな仕様の変更がおこなわれていた。
 大きなトピックは,乗車中の戦闘が解禁されたことだろう。具体的には,車両に乗りながら自由に武器の使用が可能になり,さらに人が乗車している車自体にもクイックハックが利用できるようになっている。つまり,武器で車両や乗員を狙うも良し,クイックハックで車ごと爆破するも良しと,これも好みやスキルに合わせた戦いができるというわけだ。

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 スキルとしては車両戦闘用のパークもあるうえ,新たな「車両配達」という指定された車を拝借する……というクエストが追加されたので,体験する機会も頻繁にあることだろう。ドッグタウンは道が狭いので戦いにくいが,外に持ち出してからでも普通に悶着が起こるので,その辺りは安心(?)だ。

フィクサーのひとりから依頼される,車両“配達”という名の窃盗。後回しにしても良いが,購入できる車両のアンロック要素にもなっているので,折を見て進めるのも悪くない
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 またそれと同時に一部の車両に武装が追加され,車載のマシンガンやミサイルを使った戦闘も楽しめるようになっている。全体としては武装なしのタイプが多いが,金さえ出せばすぐに買える武装車両も存在する。本作の車両はご存じのとおりに,トランクが外部インベントリとしても機能するので,稼いだ金をまずこちらに投資するのも悪くないように思う。

ついに武器を利用してのカーチェイスやカーバトルが解禁! 金さえ出せば民間人でも平気で武装車両が買えるあたり,流石ナイトシティである
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 筆者は本作を発売後にクリアした後,かなり久しぶりにプレイしたのだが,あまりの変わりように最初はちょっと頭を切り換えるのが大変だった。純粋に忘れている部分が多かったというのもあるが,パークやサイバーウェアの仕様変更など,過去の経験が役に立たない部分も目立ち,手探りでプレイを進める場面も最初は目立った。それぐらい大きなオーバーホールが入ったということであり,新鮮な気持ちでゲームを楽しめた。

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 アップデートに関しては,ドッグタウンエリアやRelicパークなど,仮初めの自由によって追加される要素も多いが,パークの刷新やサイバーウェアの仕様変更,車両での戦闘などは無料で既存のプレイヤーにも開放される部分になっているので,拡張パックを導入しなくても楽しめる要素だ。ハッキリ言えば,この大型アップデートだけでも十分な目玉になるのではないかと思える。

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 もちろん仮初めの自由を追加した暁には,映画さながらの演出も楽しめるメインシナリオだけでなく,話自体は短いながらもクリア後にいろいろと考えさせられる展開も多いさまざまなサブクエストなど,見どころ満載の物語が楽しめる。例えば,とある序盤で受けられるサブクエストでは,ギャングに囚われた人物を助けにいったら,そのギャング自体は無益な殺生を好んでいるわけでなく,むしろ被害者の方にどす黒い裏があったりと,予想できない展開が起こるのも珍しくない。
 以前からCD PROJEKT REDは,ウィッチャーシリーズなどで勧善懲悪ではない深みのある物語を紡ぐのに定評があったが,それは本作でも十分発揮されている印象だ。ネタバレを避けるために,本稿ではシナリオ面の記述は最低限に止めているので,できれば自分の目で確かめてほしい。

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 リリース前のバージョンのため,フレームレートなどのパフォーマンス面やクライアントの不安定さなどの不具合を実感する場面も散見されたが,このあたりは正式なバージョンで改善されているものと思う。ファンにとっては「待ちに待った」と言えるサイバーパンク2077の大型拡張パックの本作だが,決して期待を裏切るものにはなっていないと素直に感じた。仮初めの自由のメインシナリオのクリア後は,本編に新たなエンディングが追加されることも公表されているので,ぜひVの旅路に新たなページを追加して,久しぶりに冒険に繰り出そう。

Vの“相棒”であるジョニーはもちろん健在だ。今回は,今まで知ることがなかった彼の一面を垣間見られるかもしれない
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